バクトリア語
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資料
文字
バクトリア語はギリシア文字で書かれるが、ギリシア語にない [ʃ] の音を表すための文字 Ϸ が追加されているため25文字になっている。玄奘は覩貨邏国(トハリスタン)で25文字から構成され、左から右に読む文字を使っていると書いているが、バクトリア語の文字を指していると考えられる[3]。
碑文の文字は通常のギリシア文字で書かれるが、文書や後期の貨幣では草書体のギリシア文字が使われ、解読が困難である。
ギリシア文字のほかにマニ文字でバクトリア語を書いたトゥルファン出土の文書がひとつ知られている[1]。複数の文字体系で書かれているため、バクトリア語の音韻はほかの中期イラン語にくらべて詳しくわかっている。
形態論
語順
例文
原文:ωσο μιρο δογγο πιδοοαυανο πιδοοαυαδο-μο
翻字:oso miro dongo pidooavano pidooavado-mo
逐語訳:それから(oso、副詞)、 ミル(miro、人名)、 このように(dongo、副詞) 要求(pidooavano、名詞)、要求した(pidooavado、三人称単数過去形)-私に(mo、1人称単数代名詞+接辞)[4]
意訳:それからミルはこのように私に要求をした。
原文:νατο ι χαραγανο
翻字:nato i xaragano
逐語訳:ナト(nato、人名)、の(i、エザーフェ)、ハラガーン(xaragano、家名)[4]
意訳:ハラガーンのナト
原文:οτο-μηνο οαυαγο οισπο ασποριγο νινδο αγγιτο
(翻字:oto-mino oavago oispo asporigo nindo angito)
逐語訳:そして(oto)、我らによって(mino、1人称複数代名詞+接辞)、料金(oavago) 、全ての(oispo、形容詞)、十分な(asporigo、形容詞)、ない(nindo、否定辞) 、受領した(angito、三人称単数過去形)[4]
意訳:そして我らによって完全な料金は受領されなかった。
