バーバリアン (ダンジョンズ&ドラゴンズ)
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バーバリアンは、ファンタジー・ロールプレイングゲーム『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)に登場するキャラクタークラスの一つ。
このクラスは1985年に導入され、後のゲームで色々なヴァリエーションを経てきた。
「バーバリアン」は、ロバート・E・ハワードの「英雄コナン」、ガードナー・フォックスの「Kothar」、それらよりは弱めだが、フリッツ・ライバーの「ファファード」をモデルにしている[1]。バーバリアンのイラストは、1974年に発売された『Original Dungeons & Dragons[注 1]』にすでに登場しており、『Strange Tales』に登場するニック・フューリーを描いたパネルからインスピレーションを得ている[2]。
出版物での歴史
Advanced Dungeons & Dragons第1版
最初の公式な「バーバリアン」というクラスは、ゲイリー・ガイギャックス[注 2]によって『ドラゴン』#63(1982年7月)で、ファイターのサブクラスとして導入された[3][4][5]。バーバリアンはその後、1985年に発行された『Advanced Dungeons & Dragons[注 3]』のマニュアル『Unearthed Arcana』にも登場する[6]。 「バーバリアン」と「キャバリアー」は、『ドラゴン』#148(1989年8月)で改訂された。これは、著者デイヴィッド・ハウリーが『Unearthed Arcana』でのクラスの説明が「あまりに強力で、定義も曖昧」と感じたためである[7]。
1985年に発売されたAD&D版『Oriental Adventures』では、バーバリアンの別ヴァージョンがクラスとして登場した[8]。『ホワイトドワーフ』のレビューによると、バーバリアンのクラスは"東洋のパターンに合わせるように変更"され、主に「ステップの戦士、または森やジャングルの住人」であった[8]。
Advanced Dungeons & Dragons第2版
「バーバリアン」は、『ファイターハンドブック(The Complete Fighter's Handbook)』においてキャラクター・キット[注 4]として登場し[9]、その後『The Complete Barbarian's Handbook』において、本格的に独立したクラスとして扱われている。
Dungeons & Dragons第3版
「バーバリアン」は、『D&D第3版[注 5]』『PHB』に記載されている基本クラスの1つである。バーバリアンは、ファイターの研ぎ澄まされた技やモンクの制御された力ではなく、純粋な力とむき出しの怒りを用いて戦闘を制する戦士である[4]。全てのクラスの中で、バーバリアンだけがゲーム開始時に読み書きができず、習得するために追加のスキルポイントを使用するか、マルチクラスを選択する必要がある。ハーフオークは、バーバリアンを好むクラスとして指定されている。
バーバリアンは内なる怒りを解放し、バーサーカーのような狂乱状態に突入できる。怒りが終わると、バーバリアンは戦闘終了まで疲労状態となる。怒りは【筋力】、【耐久力】、意志セーヴィング・スローにボーナスを与え、これによりバーバリアンは有害な魔法に対して驚くほどの耐性を示すことがある。多くの追加ヒット・ポイントも得られるが、これは怒りの終了と共に消滅する。怒りはアーマー・クラスを低下させ、忍耐や集中を要するスキルに支障をきたす。バーバリアンが力を増すにつれ、怒りをより頻繁に使用できるようになり、【筋力】と【耐久力】のボーナスがさらに大きくなり、身体への負担が軽減される。
アイコニック・キャラクター[注 6]は、ハーフオークの男「Krusk」である。
Dungeons & Dragons第4版
バーバリアン」は、2009年に発行された『D&D第4版』の『プレイヤーズ・ハンドブックII 第4版』において、プレイヤー・キャラクター・クラスとして登場している[4][10]。
バーバリアンの役割は「撃破役」で[注 7]、単体へのダメージに特化しているが、「防衛役」や「指揮役」の能力も一部備わっている。パワー源は「原始」で[注 8]、近接武器と軽装鎧に習熟している。
バーバリアンは2つのビルドが紹介されている。「Rageblood Barbarian」は、Feral MightのRageblood Vigor形態、【筋力】と【耐久力】に焦点を当て、防衛役寄りとなっている。一方、「Thaneborn Barbarian」は、【筋力】、【魅力】、異なる形態のFeral Mightに焦点を当て、指揮役寄りになっている。バーバリアンの能力は「Evocations」と呼ばれる。
Rageblood Berserkerのparagon pathは、2008年の『PHB2』のプレビューで初めて紹介された[11]。『PHB2』には、「Bear Warrior」、「Fearbringer Thane」、「Frenzied Berserker」、「Wildrunner」を含む、複数のバーバリアンのparagon pathが収録されている[10]。
Dungeons & Dragons第5版
「バーバリアン」は、『D&D第5版』の『PHB』に登場する基本クラスの一つである。このクラスには、「原始の道(primal paths)」と呼ばれる2つのサブクラスが存在する。怒りを高め、より野蛮な攻撃を可能にする「狂戦士の道」と、動物の特性を付与する「トーテム戦士の道」である[12]。
『ソード・コースト・冒険者ガイド(Sword Coast Adventurer's Guide)』(2015)では、ドワーフ専用で、ダメージを与えるスパイクト・アーマーを着用・使用できる「バトルレイジャーの道」が追加された[13]。
『ザナサーの百科全書(Xanathar's Guide to Everything)』(2017)では、さらに3つの道が追加された。「祖霊戦士の道」は、味方クリーチャーに超自然的な防御力を与える。「嵐の先触れの道」は、「激怒」発動時に嵐をテーマにしたオーラを放ち、敵にはダメージ、味方にはシールドを与える。「信仰の熱狂者の道」は、攻撃に神聖なエネルギーを付与し、死から容易に復活できる[14]。『ターシャの万物釜(Tasha's Cauldron of Everything)』(2020)では、さらに「獣の道」と「荒ぶる魔力の道」が追加された[15]。
バーバリアンは防御力にも焦点を当てている。彼らは全てのクラスで最も高い平均ヒット・ポイントを持ち、強力なクラス特徴「鎧わぬ守り」を得ることもできる。戦闘中、彼らの「激怒」は一般的なダメージに対する耐性を付与し、ダメージを受けるか与えることで効果を持続できる[12]。
特定の世界設定のバーバリアン
エベロン
ほとんどの『D&D』のゲームでは、バーバリアンは"野蛮な部族の戦士"として描かれている。しかし、エベロンのキャンペーン設定では、バーバリアンはむしろ遊牧民のような存在である。彼らは文明化されていないかもしれないが、決して"野蛮人"ではない。
フォーゴトン・レルム
フォーゴトン・レルムにおけるバーバリアンは、コア・ルールブックで説明されているクラスと似たような描写である。バーバリアンはレルムのどの種族でも選択可能だが、一部の種族は他の種族よりも稀である。バーバリアンは、フェイルーン[注 9]の特定地域の国際的な性質に困惑していると説明されている。