プジョー・2008
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メカニズム
| プジョー・2008(初代) A94型 | |
|---|---|
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前期型(ドイツ仕様) | |
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後期型(英国仕様) | |
| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 |
2013年 – 2019年 2014年 –(ブラジル) |
| デザイン | ピエール・オーティエ |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| 駆動方式 | 前輪駆動 |
| プラットフォーム | PSA・PF1プラットフォーム |
| パワートレイン | |
| エンジン |
ガソリン: 1.2L e VTi / VTi 直列3気筒 1.2L e THP 直列3気筒 1.6L VTi 直列4気筒 1.6L THP Flex 直列4気筒 ディーゼル: 1.4L HDi 直列4気筒 1.6L e HDi 直列4気筒 1.6 L BlueHDi 直列4気筒 |
| 変速機 |
5/6速MT 4/6速AT |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,538 mm |
| 全長 | 4,158 mm |
| 全幅 | 1,740 mm |
| 全高 | 1,557 mm |
| 車両重量 | 1,045 kg |
2012年9月のパリモーターショーにてコンセプトを出展[1]。2013年1月7日に市販型の概要が発表され[2]、3月のジュネーヴモーターショーで正式に公開された[3][4]。
2008は(三菱自動車工業からのOEM車種を除けば)3008に続いてプジョーで2番目となるSUVであり、208をベースに開発されている。2008はプジョーで初めてヨーロッパ、中華人民共和国、南アメリカの従業員が同時に設計・開発に携わった車種である[5]。
生産はフランスのミュルーズ工場にて行われ、ヨーロッパ以外にもトルコ、オーストラリア、南アフリカ共和国、日本、ロシアにも輸出される。また、中国向けは武漢工場で、南米向けはブラジルのポルト・レアル工場で生産が行われる予定である[2]。
2008の販売は好調で、発売2か月でヨーロッパ全体で2万6,000台以上を受注した。このためミュルーズ工場では増産に踏み切ることになった。当初の310台/日から10月半ばの時点で615台/日に倍増する[6]。発売開始から1年も経たない2014年2月14日には累計生産台数が10万台に到達した[7]。2014年4月1日には再度の増産(860台/日)が発表された。この時点で累計受注台数は12万台を超えている[8]。日本においても人気で、2018年にはプジョー国内販売の約14%を占めている[9]。 2020年8月生産終了。
エンジンの種類は、ガソリンが直列3気筒1.2L VTi 60kW (82PS)と直列4気筒1.6L VTi 88kW(120PS)の2種類、ディーゼルが直列4気筒1.4L HDi 50kW(68PS)と直列4気筒1.6L e-HDi 68kW(92PS)、直列4気筒1.6L e-HDi 84kW (115PS)の3種類である。日本仕様では2016年モデルから、ガソリンの直列3気筒直噴ターボエンジン1.2L PureTech 81kW(110PS)を搭載した。
トランスミッションは、1.6L e-HDi 84kWが6速MTで他は全て5速MTとなる。また、1.6L e-HDi 68kWには6速EGC搭載車もある。日本仕様では2016年モデルから、アイシン製6速ATとなった。
駆動方式は、FFのみである。上位グレードには、地形や路面状況に応じて最適なトラクションを確保するグリップコントロールシステムが装備されており、センターコンソールのダイヤルを操作することで、雪道、砂地、沼地など5つのモードから選択することができる[4]。
安全装備は、全車に標準で6エアバッグ、EBD、トラクションコントロールシステム等が装備される[3]。衝突被害軽減ブレーキ(アクティブシティブレーキ)は、日本仕様では2016年モデルから標準装備となった。
インテリア装備は、人間工学に基づいた「i-Cockpit(アイコックピット)」と呼ばれる、小径ステアリングの上からのぞくように配置されたヘッドアップディスプレイ風メーターパネル等から構成されている。7インチタッチスクリーンも標準で装備され、カーナビゲーションの他、Peugeot Connect Appsが組み込まれていて、天気予報や交通情報などの取得に3G接続を利用できる。アプリストアとソーシャルメディア、電子メール、ウィキペディアといった追加アプリも導入する予定である[3]。機能のアップグレードは、USB端子を介して可能としている。
PEUGEOT MIRROR SCREEN[10](Apple CarPlay、Android Auto)は、2016年モデルから対応した。
- 後期型 リア
- 後期型 インテリア
2代目 P24型(2019年-)
| プジョー・2008(2代目) P24型 | |
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フロント(前期型) | |
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フロント(後期型) | |
| 概要 | |
| 製造国 |
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| 販売期間 | 2019年 - |
| デザイン | サンディープ・バンブラ |
| ボディ | |
| ボディタイプ | 5ドアSUV |
| プラットフォーム | PSA・CMP (EMP1) プラットフォーム |
| パワートレイン | |
| エンジン |
ガソリン: 1.2L EB2ADTD / EB2DTS / EB2ADTX 直列3気筒ターボ ディーゼル: 1.5L DW5 BlueHDI 直列4気筒 |
| モーター | 永久磁石同期モーター(e-2008) |
| 変速機 |
6速MT 8速AT 1速ダイレクトドライブ(e-2008) |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,605 mm |
| 全長 | 4,300 mm |
| 全幅 | 1,770 mm |
| 全高 | 1,530 mm |
2019年6月19日、2代目となる2008を欧州にて発表[11]。実車は2019年の広州モーターショーにて世界初公開された[12]。2020年1月6日、フランス本国にて発売[13]。PSAグループ共通で使用される「CMP」(コモン・モジュラー・プラットフォーム)をベースに開発された。 2024年末にディーゼルの生産を終了。
e-2008
2019年6月19日、新型2008と同時に発表された[14]。PSAグループの「e-CMP」をベースに開発された電気自動車で、最大出力136hp、最大トルク26.5kgmを発揮するモーターを搭載する。バッテリーは蓄電容量が50kWhで、1回の充電での航続距離は最大430km(NEDC計測)。
- e-2008 GT Line
- リア(前期型)
- リア(後期型)
ダカール・ラリー
| プジョー・2008 プジョー・2008 DKR | |
|---|---|
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2015年モデル | |
| ボディ | |
| エンジン位置 | リアミッドシップ |
| 駆動方式 | 後輪駆動 |
| パワートレイン | |
| エンジン | 3.0リッターV型6気筒ディーゼルツインターボ『HDi』 |
| 最高出力 | 340bps(254kW)[15] |
| 最大トルク | 81.6kgm(800Nm) |
| 変速機 | 6速シーケンシャル |
| 前 | 前後ダブルウィッシュボーン式 |
| 後 | 前後ダブルウィッシュボーン式 |
| 車両寸法 | |
| ホイールベース | 2,800mm |
| 全長 | 4,099mm |
| 全幅 | 2,033mm |
| 全高 | 1,912mm |
| その他 | |
| タイヤ | ミシュラン |
プジョー・スポールは2015年、実に25年ぶりにダカール・ラリーに復帰。デザインモチーフを2008に借りた「2008 DKR」を開発した。実態としては市販車に由来しない鋼管製パイプフレームの二輪駆動バギーであった。
二輪駆動規定はボディサイズ・重量・サスペンションストローク量・タイヤサイズ・内圧調整システムなどあらゆる点で四輪駆動車より大幅に緩いものの、それ以上にトラクションの不利が大きかった。そのためあくまで資金力に劣るプライベーターや独立系のコンストラクターが用いるためのものであり、資金力が十分なら四輪駆動が有利と認識されていた。しかし2013年大会で二輪駆動バギーを重視する規則改定が行われて以降[16]、ジェフリーズ・レーシングやSMGといった二輪駆動バギー勢がステージ優勝常連となり、セミワークスの四輪駆動勢を大いに脅かすようになった。そこでプジョーはメーカーのワークス系チームとしては初めて二輪駆動車を採用した[17]。
ドライバーは2010年ダカール四輪王者カルロス・サインツ、5度の二輪王者シリル・デプレに、二輪・四輪両方で当時11度の王者となったステファン・ペテランセルという強力な布陣で、デビューイヤーにして優勝候補と目されていたが、どのステージでも3位以内に入ることができないほど速さが不足しており、総合トップ10入りは果たせなかった。ペテランセルが11位、デプレが34位でそれぞれ完走、サインツは5日目でクラッシュしリタイアした[18][19]。
2016年は前年の体たらくから二輪駆動を諦めることも想定されたが、結局四輪駆動は選択せず、改良と熟成を進めた「2008 DKR 16」でリベンジ。全長4,284mm、全幅は2,200mmとそれぞれ約200mmずつ拡張され、オーバーハングは縮小。エンジン出力はトルクはそのまま350馬力へと増加。サスペンションや重量配分、エアインテークなどあらゆる点が見直された[20]。ドライバーにWRCを9連覇した王者セバスチャン・ローブも加わり、4台体制となる。この年プジョーの速さは前年と打って変わり圧倒的で、全13ステージ中9ステージで勝利を飾った。サインツはリタイア、デプレとローブはそれぞれ7位と9位となるが、ペテランセルが自身6度目となる四輪での総合優勝を果たした。プジョーとしては1990年の405 T16以来の栄冠で、「砂漠のライオン」の帰還を宣言するものとなった[21]。なおペテランセルはライバルのX-raidから違法給油をしていたとして抗議されていたが、運営の裁定により無罪となっている[22]。
2017年は市販車のフルモデルチェンジに合わせて3008 DKRにバトンタッチするが、2008 DKRは旧グループPSA(プジョー・シトロエン)と関わりの深いPHスポールの手へと渡り、ハリド・アル=カシミらプライベーターがドライブした。