ヘリ基地反対協議会
実力的抗議活動を行う超党派の反米軍基地運動団体
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ヘリ基地反対協議会(ヘリきちはんたいきょうぎかい、正式名称:海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会)は、日本の沖縄県名護市の、辺野古における在日米軍辺野古新基地建設阻止を目的として、座り込みや海上抗議活動などの反対運動を行う市民団体(任意団体)[1][2][4]。1997年に名護市米軍ヘリ基地建設の是非を問う住民投票を担った市民団体「名護市民投票推進協議会」を前身として、1998年に結成された[1]。オール沖縄結成時からの参加団体[6]。
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海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会[1] | |
| 略称 | ヘリ基地反対協議会[1]、ヘリ基地反対協[2] |
|---|---|
| 前身 | 名護市民投票推進協議会[1] |
| 設立 | 1998年[1] |
| 設立者 | 宮城康博、名護市民投票推進協議会の構成団体関係者[3] |
| 法的地位 | 任意団体[4] |
| 目的 | 在日米軍普天間基地の辺野古基地移設の阻止[1] |
| 所在地 | 沖縄県名護市大南1-10-18-203[1] |
| 共同代表 | 仲村善幸、浦島悦子[5] |
| 顧問 | 安次富浩、仲本興真[5] |
| 事務局長 | 東恩納琢磨(名護市議会議員) [5] |
| 関連組織 | オール沖縄[6]、日本共産党[7] |
| ウェブサイト | https://lovehenoko.org/ |
活動内容

2004年4月19日から、在日米軍辺野古新基地建設に向けが行う海底ボーリング調査阻止をきっかけに、辺野古基地移設工事を阻止するため、辺野古漁港隣に「浜テント」や「テント村」などと称する拠点を構え、座り込みや、カヌーやゴムボートや小型船による海上抗議活動を行っている[8][9][10]。
ヘリ基地反対協議会は「浜テント」や座り込み、海上抗議活動の責任運営者であり、総会では今後の活動方針や決算等の確認、役員の選出を行っている[11]。
運動方針[12]
- 代執行を世論の力で阻止しよう。
- 辺野古新基地建設にストップを。
- 琉球諸島の軍事要塞化を許さない闘いと連携して闘う。
- 国内外の平和市民団体、環境団体、個人との連携強化。
- 住民の訴訟、国賠訴訟をささえる。
- 街宣活動を強める。
- 学習活動を強める。
- 広報活動の強化。
- 財政活動の強化。
- 会員、賛同会員を募る。
沿革
発足
- 1997年(平成10年)
抗議活動開始
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 多田謡子反権力人権基金より、第17回多田謡子反権力人権賞を受賞[16]。日米両政府が辺野古沿岸部での新基地建設計画を進める中、長年にわたり抗議活動を継続してきた。計画が新段階に入った時期に、これまでの活動への敬意と今後の運動への連帯の意を込めて、賞が贈られた。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)
- 2025年(令和7年)
- 1月 - 仲本興真が海上行動責任者を引退。後の辺野古沖抗議船転覆事故で亡くなった「不屈」船長(日本基督教団所属の牧師)、東恩納琢磨と他1名による共同責任体制となり、「不屈」船長が海上行動責任者の代表に就任する[27]。
運航船舶
構成団体・関連団体
2000年9月時点での構成団体は20団体[31]。2026年6月時点での構成団体は10団体。2026年3月の辺野古沖抗議船転覆事故(事件[注釈 1])を受け、同年4月に2003年に設立された会員500人超の団体が解散するなどし、事故発生当時の12団体から減っている[33]。
学校法人同志社が設置した特別調査委員会が作成し、2026年7月31日に同志社へ提出した調査報告書に記載する構成団体10団体については太字で記載する[34]。
政治家
過去に所属していた政治家
政党・政治団体・政治勢力
- オール沖縄(辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議):2015年12月のオール沖縄の結成当初から参加[5][35]
- 日本共産党(沖縄北部地区委員会)[33][34][45][7][46][47][48][31]:委員長は名護市議会議員の吉居俊平[49]。
過去に所属していた政党・政治団体
日本共産党関連団体
市民団体・環境保護団体
- 北部地区労働組合協議会[34] - 連合沖縄 北部地域協議会とは別組織。
- 辺野古ぶるー:構成団体。協議会海上チームの中で、カヌーによる海上抗議活動を行っているチーム[35][53]。2026年7月の報告書には記載なし[34]。
- じゅごんの里[35]:東恩納琢磨が代表[37]
- ヘリ基地いらない二見以北10区の会[35][31][34]:1999年11月時点の代表代行は、東恩納琢磨。「へリ基地いらない二見以北十区の会」名義で郵便口座を所有していた[54]。2024年以降のヘリ基地反対協議会共同代表である浦島悦子が中心メンバー[55]。
- 一坪反戦地主会(北部ブロック、関東ブロック)[35][31][34]
- 「辺野古土砂搬出反対」全国連絡協議会[35]
- 沖縄平和市民連絡会[35]
- 沖縄平和運動センター[35][31]
- 辺野古への基地建設を許さない実行委員会[35]
- ジュゴン保護キャンペーンセンター[35]
- 北限のジュゴンを見守る会[35]
- 北限のジュゴン調査チーム・ザン[35]
- 辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動[35]
- 沖縄・辺野古への新基地建設に反対し、普天間基地の撤去を求める京都行動[35]
- NO BASE 辺野古☆名古屋[35]
基金・財団法人
その他
問題・不祥事
2014年(平成26年)以降、団体が関係する事故や法令違反は少なくとも10件以上に上ることが明らかになっている[30]。
所有船の漂流・転覆事故
2014年10月、辺野古から北に位置する汀間漁港で所有する抗議船「ラブ子」の係留ロープが外れて漂流し、これを回収しようとした別の抗議船船長が死亡した[57]。また、2015年4月に抗議活動中の同船に海上保安官が乗り込もうとした際には転覆事故も起きている[57]。その後同船は廃船となったとされる[57]。
所有船による潜水漁師の酸素ホース巻き込み事件
2025年1月21日、辺野古新基地建設に反対する自然保護団体「じゅごんの里」によるサンゴ礁の調査を取材する沖縄県内メディアの記者を乗せた、ヘリ基地反対協議会が保有するグラスボート「ゆがふ世(ゆ)」が[58][30]、辺野古平島海域付近で潜水漁が行われている現場に接近し、漁船から潜水している漁師へ空気を送るコンプレッサーのホースを、「ゆがふ世」のプロペラが巻き込む海難事故が発生した[30][59][60][61][62]。漁師は「ゆがふ世」に引きずられて海水を飲んだものの、ホースの結束部が外れたため脱出することができ、怪我はなく無事であったが、命を落としかねない状況であった[59][61]。当時、潜水漁師の漁船は、潜水作業中を示す国際信号旗のA旗(「本船で潜水夫が活動中。徐速して通過せよ」の意味)を掲げており、「ゆがふ世」は速度を落とし漁船の周囲を迂回して航行する必要があった[59]。
事件後、海上保安庁中城海上保安部は、当時「ゆがふ世」を操縦していた船長に対して厳重注意を行った。また、名護漁業協同組合の組合長は「漁業者が危険にさらされる可能性がある」と事態を重く懸念し、同年1月30日に名護漁業協同組合は、汀間漁港を管理する名護市に対し、「ゆがふ世」の占用許可を取り消すよう要請した。これを受け名護市は、「ゆがふ世」が占用許可を受けていない場所で無断停泊していたとして、同年4月1日以降の占用許可を許可せず、「ゆがふ世」所有者である東恩納琢磨事務局長(名護市議)[注釈 2]に対し、汀間漁港から「ゆがふ世」を撤去するよう求めた。東恩納琢磨事務局長は、沖縄八重山日報の取材に対し「船長から漁業者にはお詫びし、今後は気をつけるということで解決した」と説明した。名護漁業協同組合は、沖縄八重山日報の取材に対し、辺野古海域では移設反対派の船が、作業船や警戒船として貸し切られた漁船に接近し、船体をつかむなどの危険行為が、2024年から数件報告されていると話した[30][59][62]。
所有船転覆による高校生死傷事件
2026年3月16日、ヘリ基地反対協議会が保有する在日米軍普天間基地の辺野古基地移設工事に対する海上抗議活動にも使用される小型船「不屈」と「平和丸」の2隻が転覆し、乗船していた修学旅行中の同志社国際高校の生徒18名と乗組員3名の計21人が転覆に巻き込まれ、「平和丸」に乗船していた女子生徒と「不屈」船長の71歳男性(日本基督教団牧師)の2人が死亡、生徒16名と協議会乗組員2名の計18人が負傷する海難事故が発生した[63][64][65]。
5月29日、代理人弁護士は協議会には法人格がなく、『非営利の市民の集合体』であり指揮命令系統もないとした。このため安全管理に責任を持てる団体ではいが、個々メンバーが漫然と未成年を受け入れをしていたのを見過ごしたと述べた。事件の責任は団体の性質上即時に結論は出ないとしながらも、船長らの民事賠償責任を当協議会も引き受ける方針としている[66][67]。
8月12日、第十一管区海上保安本部は女子生徒の遺族の刑事告訴に基づき、業務上過失致死傷容疑などで協議会の浦島悦子、仲村善幸の両共同代表や「平和丸」の男性船長と男性乗組員、海上行動チームの責任者らの自宅を家宅捜索した[68][69]。