ホラーサーンコムギ
古代穀物のひとつ
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ホラーサーンコムギ(Triticum turgidum ssp. turanicum または T. turanicum とも) [2]は、小麦種の4倍体で穀物市場では Kamut (→カムート)(二粒小麦)という商標で流通する[3] 。古代穀物のひとつ。名前の由来である歴史的な地名ホラーサーンとは現代のアフガニスタンとイラン北東部から中央アジアの一部にわたる地帯を指す。現代のコムギと比べると粒の大きさは2倍で、ナッツのような濃厚な風味がある [4]。あるいはまた俗に〔オリエントの小麦〕とも。

植物の同定は確立していない。コムギ属の仲間 Turgidum subsp. turanicum(別称T. turanicum)、ときにはポーランドコムギ T. polonicum と誤って同定する記述を目にすることがある。共通点は両方とも長粒で、相違点はこの種の特徴である長い殻の有無である。最近のDNA 指紋法による遺伝的証拠から、この品種はおそらくデュラムコムギ T. durum とポーランド種との自然交配に由来すると示され、過去に分類を果たせなかった困難さの説明がつく[4]。
生命体
歴史
栽培地域
栄養と組成
栄養素
| 100 gあたりの栄養価 | |
|---|---|
| エネルギー | 1,411 kJ (337 kcal) |
|
70.38 g | |
| デンプン 正確性注意 | 52.41 g |
| 食物繊維 | 9.1 g |
|
2.2 g | |
| 飽和脂肪酸 | 0.192 g |
| 一価不飽和 | 0.214 g |
| 多価不飽和 | 0.616 g |
|
14.7 g | |
| ビタミン | |
| チアミン (B1) |
(51%) 0.591 mg |
| リボフラビン (B2) |
(15%) 0.178 mg |
| ナイアシン (B3) |
(42%) 6.35 mg |
| パントテン酸 (B5) |
(18%) 0.9 mg |
| ビタミンB6 |
(20%) 0.255 mg |
| ビタミンE |
(4%) 0.6 mg |
| ミネラル | |
| カリウム |
(9%) 446 mg |
| マグネシウム |
(38%) 134 mg |
| リン |
(55%) 386 mg |
| 鉄分 |
(34%) 4.41 mg |
| 亜鉛 |
(39%) 3.68 mg |
| マンガン |
(136%) 2.86 mg |
| 他の成分 | |
| 水分 | 10.95 g |
| |
| %はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 出典: USDA栄養データベース | |
試料100-グラム (3.5-オンス) で比べると、コムギは生理的熱量337キロカロリー (1,410キロジュール)、必須栄養素も次のように種類も量も多く含む(総体DV=1日摂取量の19%超)。1日摂取量を個別に見た別表のとおり、タンパク質(29%)、食物繊維 (46%)、複数のビタミンB群、ミネラル、特にマンガン (136%) がとれる。また組成は水分11%、炭水化物70%、脂肪2%、タンパク質 15%(別表参照)。
組成
グルテン
グルテンを含むため、グルテン関連の疾病のある人には不適。セリアック病、グルテン過敏症、小麦アレルギーなどには禁忌である[11]。
成長、発達、生理学
4倍体であるホラーサーンコムギは亜種であり、一般的な生物学的特性はデュラムコムギに似ている。
病害
育種の要素
育種学の目標とは、農学または栄養学の面で作物の品質改善を図ることである。もっともよくある課題に収量の改善、病害虫に対する抵抗性の向上(収穫の最適化のため)、均質な成熟があり、さらに環境ストレスとして干ばつや酸性土壌、高温または低温などの耐性を上げようと努めている。現存するコムギの仲間のほとんどは倍数体で、一般的なパンコムギの6倍体に対しホラーサーンコムギは4倍体[13]のため育種用の遺伝子プールはやや4倍体亜種に傾き、デュラム (subsp. durum )、ポーランド (T. polonicum subsp. polonicum)、ペルシャ (T. carthlicum subsp. carthlicum )、カワムギ (subsp. dicoccum ) および Poulard(→リベット) (subsp. turgidum ) などが選ばれる。この遺伝子プールはありふれた赤かび病などの菌類耐性種の開発に特に注目されるが、問題はあまり投資を受けられない点にある。つまりデュラムコムギを除くコムギの4倍体亜種のほとんどは換金作物として重視されず、したがってパンコムギが重要な作物と評価されるのと比べると、集約型の育種について商業的なインセンティブが足りない[3]。