メルクリウスとアルゴス (ヨルダーンス)

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製作年1620年ごろ
寸法202 cm × 241 cm (80 in × 95 in)
『メルクリウスとアルゴス』
フランス語: Mercure et Argus
英語: Mercury and Argus
作者ヤーコプ・ヨルダーンス
製作年1620年ごろ
種類キャンバス上に油彩
寸法202 cm × 241 cm (80 in × 95 in)
所蔵リヨン美術館リヨン

メルクリウスとアルゴス』(: Mercure et Argus: Mercury and Argus)は、17世紀フランドルバロック期の画家ヤーコプ・ヨルダーンスが1620年ごろにキャンバス上に油彩で制作した絵画である。オウィディウスの『変身物語』中の伝令の神メルクリウスにまつわる逸話を主題としている。作品は1843年に購入されて以来、フランスリヨン美術館に所蔵されている[1]

『変身物語』によれば、美しい娘イオの虜となったユピテルは、妻ユノに秘密がばれるのを恐れ、彼女を牝牛に変えた。ユノはユピテルから強引にこの牝牛を譲り受け、ペロポネソスの町アルゴス出身の王子アルゴスに見張り番をさせた。彼は100個の目を持っていたが、そのうちの50個はいかなる時でも開いていたからである。イオの悲しみを哀れんだユピテルの命で、伝令の神メルクリウスが地上に降りた。彼は葦笛を吹き、魔法の杖でアルゴスを眠らせて退治し、イオを救い出した[1][2]。その後、ユノは、殺されたアルゴスの目を自らの聖鳥クジャクの尾羽の上にまき散らした[2]

ヘンドリック・ホルツィウスエングレービング『メルクリウスとアルゴス』 (1589年)、ロサンゼルス・カウンティ美術館

ヨルダーンスは、神話の人物たちを聖なる存在から堕とそうとしているように見える。とりわけ、アルゴスは髪と髭が伸びた、疲れている老人として表され、もはや恐ろしい存在ではない。メルクリウスは汚い足の羊飼いとして描かれ、地面に落ちている笛でアルゴスを無力化したところである。非常に自然主義的傾向の強い本作は北方絵画の伝統に属すもので、画家はヘンドリック・ホルツィウスが制作した同主題のエングレービングを部分的に採用している[1]。しかし、同時にメルクリウスとアルゴスは、古代彫刻的な裸体像で表されている。ヨルダーンスは、杖に寄りかかっている老人のアルゴスの姿を描くのに古代ローマ石棺上のアドニスを表すレリーフからインスピレーションを受けている[1]

脚注

参考文献

外部リンク

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