ラグビーウェールズ代表

ラグビーユニオン競技のウェールズ代表チーム From Wikipedia, the free encyclopedia

ラグビーウェールズ代表 (ラグビーウェールズだいひょう、ウェールズ語: Tîm rygbi'r undeb cenedlaethol Cymru, : Wales national rugby union team) は、ウェールズラグビー協会 (en:Welsh Rugby Union)が組織するラグビーユニオンナショナルチームである。愛称は「レッドドラゴンズ」(Red Dragons)。 エンブレムはスリーフェザーズ(三枚の羽根)。

愛称 レッドドラゴンズ
概要 ユニオン, 愛称 ...
ラグビーウェールズ代表
ユニオン ウェールズラグビー協会
愛称 レッドドラゴンズ
エンブレム プリンス・オブ・ウェールズの羽根
グラウンド ミレニアム・スタジアム
収容人数 74,500
ヘッドコーチ ウェールズの旗 スティーヴ・タンディ
主将 ジャック・モーガン
最多キャップ アラン・ウィン・ジョーンズ (158)
最多得点選手 ニール・ジェンキンス (1,049)
最多トライ選手 シェーン・ウィリアムス (58)
ファースト
ジャージ
セカンド
ジャージ
初国際試合
 イングランド 8 – 0 ウェールズ 
(1881/2/19)
最大差勝利試合
 ウェールズ 98 – 0 日本 
(2004/11/26)
最大差敗戦試合
 南アフリカ共和国 96 – 13 ウェールズ 
(1998/6/27)
ラグビーワールドカップ
出場回数 10 (1987年初出場)
最高成績 3位, 1987
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概要

1881年2月19日、イングランドを相手に、初のテストマッチを行った[1][2]

シックス・ネイションズの一つであり、ホーム・ネイションズによる合同チームである「ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズ」にも参加している。ホームスタジアムは、首都カーディフにあるミレニアム・スタジアム

1970年代は、ガレス・エドワーズバリー・ジョン英語版フィル・ベネット英語版J・P・R・ウィリアムズ英語版などのスター選手を擁した。エドワーズが主将を務めた時代以降、ウェールズ代表はファイブ・ネイションズ・チャンピオンシップで3回のグランドスラムを含む7度の制覇を果たした。

しかし、ワールドカップ1987での3位獲得以降はワールドカップでプール戦敗退が続き、低迷が続いた。1998年、南アフリカ共和国プレトリアで行われた南アフリカ共和国戦で13-96(96失点、83点差の負け)の歴史的な記録となる[3]

ワールドカップ1999のウェールズ大会開催を機に再び強化に乗り出し、2005年、2008年にシックス・ネイションズにおいてグランドスラムを達成した。

2022年12月5日、ワールドカップ2023まであと9か月の時点でヘッドコーチのウェイン・ピヴァックが成績不振を理由に解任され、前回ワールドカップ2019まで12年間務めたウォーレン・ガットランドがヘッドコーチに復帰した[4]

2023年1月29日、ウェールズラグビー連盟(WRU)最高経営責任者(CEO)のスティーブ・フィリップスが辞任した。組織内に女性蔑視や性差別、人種差別、同性愛嫌悪があったと告発するテレビ番組がBBCで放送され[5]、批判を浴びていた[6]

2023年2月25日のシックス・ネイションズイングランド戦は、一部所属選手の契約がまとまらず、選手によるストライキ・試合中止が危惧されたが[7][8]、直前に回避された[9]

ワールドカップ2023において、2023年10月7日ジョージア代表戦[10]に勝利したのを最後に、翌週10月14日アルゼンチン代表戦[11]で敗れ、後述2025年7月12日の日本代表戦での勝利[12]まで、21か月にわたりテストマッチ18連敗を喫した[13][14]

2025年2月8日、2025年シックス・ネイションズ第2節で、ウェールズ代表はテストマッチ14連敗を記録[15]。これによりワールドラグビーランキングは、史上最低の12位に転落した[16]。2月11日、ウエールズラグビー協会は、ウォーレン・ガットランドHCが双方合意により退任することを発表した[17]

2025年6月から日本遠征を行い、7月5日の日本代表との第1戦は19-24(前半19-7)で敗れ、テストマッチ18連敗となった[18]。これにより2025年7月7日付けのワールドラグビーランキングは14位に落ち、2003年10月のランキング導入以来、歴代最低の順位となった[19]。その翌週7月12日にアウェーで日本代表に31-22(前半21-10)で勝利し[12]、連敗記録が644日(21か月)でストップ[20][13][14]。2025年7月14日付けランキングが12位に戻った。

2025年7月21日、ディフェンスコーチのスティーヴ・タンディが、9月1日からヘッドコーチになることを発表[21][22]。11月29日、オータム・ネーションズ・シリーズ南アフリカ共和国との対戦で、0-73で完敗した[23]ホームでの73失点 および 73点差の負け は、2025年3月15日にシックス・ネーションズで14-68でイングランドに敗れた記録(68失点・54点差の負け)[24]を更新した。ウェールズのホームテストマッチ無得点は、1967年にファイブ・ネーションズでアイルランドに0対3で敗れて以来のことである[25]

愛称

レッドドラゴンズ

英語圏や日本のメディアでは「レッドドラゴンズ」(赤い竜)という語句が使われる[26]。フランスではウェールズ代表は解説者によってしばしば「Diables Rouges」(赤い悪魔)と呼ばれる。その起源は不明だが、この称号は現在慣習化しており、映像メディアで広く使われている。しかし、「赤い悪魔」という愛称はいくつかのスポーツチーム(主にサッカーのマンチェスター・ユナイテッドベルギー代表)に対して使われる。この愛称はイギリスのメディアでは広く使われていないが、時に目にすることもある[27]

カムリ

愛称ではなく、ウェールズ語ウェールズを「Cymru(カムリ)」と表記する。ウェールズ内でのメディアでは、カムリの呼称も一般的[28]

成績

ラグビーワールドカップ

シックス・ネイションズ

2026年3月15日現在

さらに見る イングランド, アイルランド ...
 
イングランド

アイルランド

スコットランド

ウェールズ

フランス

イタリア
試合数13513713713710232
単独優勝(カッコ内は同時優勝)回数
  イングランドの旗 アイルランドの旗 スコットランドの旗 ウェールズの旗 フランスの旗 イタリアの旗
ホーム・ネイションズ時代5 (4)4 (4)10 (3)7 (4)該当せず該当せず
ファイブ・ネイションズ時代17 (6)6 (5)5 (6)15 (8)12 (8)該当せず
シックス・ネイションズ (現在)760680
合計29 (10)16 (9)15 (9)28 (12)20 (8)0 (0)
グランドスラム(全勝優勝)回数
  イングランドの旗 アイルランドの旗 スコットランドの旗 ウェールズの旗 フランスの旗 イタリアの旗
ホーム・ネイションズ時代0002該当せず該当せず
ファイブ・ネイションズ時代111366該当せず
シックス・ネイションズ (現在)230440
合計144312100
トリプルクラウン(ホーム・ネーションズ(英4か国)内での全勝)回数
  イングランドの旗 アイルランドの旗 スコットランドの旗 ウェールズの旗 フランスの旗 イタリアの旗
ホーム・ネイションズ時代5276該当せず該当せず
ファイブ・ネイションズ時代164311該当せず該当せず
シックス・ネイションズ (現在)5905該当せず該当せず
合計26151022該当せず該当せず
ウドゥン・スプーン(最下位チーム賞)回数
  イングランドの旗 アイルランドの旗 スコットランドの旗 ウェールズの旗 フランスの旗 イタリアの旗
ホーム・ネイションズ時代71056該当せず該当せず
ファイブ・ネイションズ時代1015151012該当せず
シックス・ネイションズ (現在)0043119
合計172524191319
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選手

現在の代表

ラグビーウェールズ代表2026年シックス・ネイションズ・チャンピオンシップにおけるスコッドは、以下のとおり[29]。年齢は、開幕日(2026年2月5日)時点で固定。「背番号」は、出場機会なし。

ヘッドコーチスコットランドの旗 グレガー・タウンゼンド

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選手 Pos. 生年月日(年齢) 大会前Cap 出場した対戦での 背番号 大会後Cap 所属チーム
イングランドの旗フランスの旗スコットランドの旗アイルランドの旗イタリアの旗
リース・カレPR (1998-02-08)1998年2月8日(27歳)23 171111イングランドの旗サラセンズ
ニッキー・スミスPR (1994-04-07)1994年4月7日(31歳)58 117171717イングランドの旗レスター・タイガース
トマス・フランシスPR (1992-10-08)1992年10月8日(33歳)77 183333フランスの旗プロヴァンス
アーチー・グリフィンPR (2001-07-24)2001年7月24日(24歳)11 318181818イングランドの旗バース
ガレス・トーマスPR (1993-09-01)1993年9月1日(32歳)44 オスプリーズ
サム・ウェインライト英語版PR (1998-05-07)1998年5月7日(27歳)4 エディンバラ
デヴィ・レイク キャプテンHO (1999-05-16)1999年5月16日(26歳)26 2 キャプテン2 キャプテン2 キャプテン2 キャプテン2 キャプテンオスプリーズ
ライアン・エリアスHO (1995-01-07)1995年1月7日(31歳)44 16161616スカーレッツ
リアム・ベルチャーHO (1996-04-28)1996年4月28日(29歳)4 16カーディフ
ダフィド・ジェンキンスLO (2002-12-05)2002年12月5日(23歳)26 44444イングランドの旗エクセター・チーフス
ベン・カーターLO (2001-01-23)2001年1月23日(25歳)14 1919555ドラゴンズ
アダム・ビアードLO (1996-01-07)1996年1月7日(30歳)61 551919フランスの旗モンペリエ
リス・デイヴィス英語版LO (1997-04-26)1997年4月26日(28歳)4 オスプリーズ
フレディー・トーマスLO/NO8 (2001-11-09)2001年11月9日(24歳)7 19イングランドの旗グロスター
ハリー・ディーヴズ英語版FL (1997-04-26)1997年4月26日(28歳)1 21オスプリーズ
テイン・プラムツリーFL (2000-03-09)2000年3月9日(25歳)11 20206スカーレッツ
アレックス・マンFL (2002-01-06)2002年1月6日(24歳)11 67766カーディフ
ジェームズ・ボサム英語版FL/NO8 (1998-02-22)1998年2月22日(27歳)18 2077カーディフ
ジョシュ・マクラウドFL (1996-10-27)1996年10月27日(29歳)4 7スカーレッツ
アーロン・ウェインライトNO8/FL (1997-09-25)1997年9月25日(28歳)62 86888ドラゴンズ
オリー・クラックネル英語版FL/NO8 (1994-05-26)1994年5月26日(31歳)2 82020イングランドの旗レスター・タイガース
キーラン・ハーディSH (1995-11-30)1995年11月30日(30歳)28 2221212121オスプリーズ
ルーベン・モーガン=ウィリアムズSH (1998-02-03)1998年2月3日(28歳)2 オスプリーズ
トモス・ウィリアムズSH (1995-01-01)1995年1月1日(31歳)67 99999イングランドの旗グロスター
ダン・エドワーズSO (2003-05-07)2003年5月7日(22歳)7 10101010オスプリーズ
サム・コステロウSO (2001-01-10)2001年1月10日(25歳)19 10スカーレッツ
ジャロッド・エヴァンズSO (1996-07-25)1996年7月25日(29歳)14 22222222イングランドの旗ハーレクインズ
ベン・トーマスCTB/SO (1998-11-25)1998年11月25日(27歳)17 12カーディフ
ジョー・ホーキンスCTB/SO (2002-06-11)2002年6月11日(23歳)7 12121212スカーレッツ
エディ・ジェームズ英語版CTB (2002-08-10)2002年8月10日(23歳)4 1313131313スカーレッツ
ルイ・ヘネシー英語版CTB (2004-03-29)2004年3月29日(21歳)0 23イングランドの旗バース
オーウェン・ワトキンCTB (1996-10-12)1996年10月12日(29歳)43 オスプリーズ
ジョシュ・アダムスWTB/FB (1995-04-21)1995年4月21日(30歳)65 1111111111カーディフ
エリス・ミーWTB/FB (2003-10-06)2003年10月6日(22歳)4 14141414スカーレッツ
ゲイブリエル・ヘイマー=ウェブ英語版WTB (2000-11-07)2000年11月7日(25歳)0 14イングランドの旗レスター・タイガース
メイソン・グレイディCTB/WTB (2002-03-29)2002年3月29日(23歳)15 2323カーディフ
ルイス・リース=ザミットWTB (2001-02-02)2001年2月2日(25歳)35 1515151515イングランドの旗ブリストル・ベアーズ
ブレア・マレーSO/WTB (2001-10-09)2001年10月9日(24歳)14 2323スカーレッツ
トム・ロジャースWTB/FB (1998-12-17)1998年12月17日(27歳)13 スカーレッツ
選手 Pos. 生年月日(年齢) 大会前Cap イングランドの旗フランスの旗スコットランドの旗アイルランドの旗イタリアの旗 大会後Cap 所属チーム
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ワールドラグビー男子ランキング

さらに見る 順位, 前週比 ...
上位30チーム(2026年8月3日時点)[30]
順位前週比チームポイント
1 増減なし 南アフリカ共和国093.96
2 増減なし ニュージーランド092.28
3 増減なし アイルランド088.08
4 増減なし フランス087.43
5 増減なし イングランド085.68
6 増減なし スコットランド084.78
7 増減なし アルゼンチン083.13
8 増減なし オーストラリア081.61
9 増減なし フィジー078.00
10 増減なし 日本076.42
11 増減なし ウェールズ076.38
12 増減なし イタリア076.30
13 増減なし ジョージア073.94
14 増減なし アメリカ合衆国070.22
15 増減なし ポルトガル069.39
16 増減なし チリ066.94
17 増減なし スペイン066.83
18 増減なし ウルグアイ065.75
19 増減なし トンガ065.14
20 増減なし サモア064.73
21 増減なし ルーマニア062.45
22 増減なし ベルギー061.03
23 増減なし ホンコンチャイナ060.74
24 増減なし カナダ060.37
25 増減なし ジンバブエ057.68
26 増減なし ナミビア056.96
27 増減なし オランダ056.44
28 増減なし スイス055.47
29 増減なし チェコ054.78
30 増減なし ポーランド054.54
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Walesのランキング推移
date036912152003/10/62009/10/192015/11/22021/11/15WalesMen's World Rugby rankings
出典:ワールドラグビー[30]、グラフ:2026年8月8日現在
元データ:Data:Men's World Rugby rankings.tab

ワールドラグビーが発表するデータにもとづく。

2019年8月19日付および翌週26日付の2週にわたり、1位となった。それまでの1位だったニュージーランドが不調でポイントを下げ、2位のウェールズが2019年8月17日イングランドに勝利したことによる。ニュージーランドは、前週まで509週連続1位だった[31]

2023年2月25日、ホームゲームでイングランドに10-20で敗戦[32]。それまでの9位から10位に下落した。10位となるのは2013年2月4日以来のこと。

2025年6月から日本遠征を行い、7月5日に13位日本代表との第1戦は19-24(前半19-7)で敗れ[18]、これにより2025年7月7日付けのワールドラグビーランキングは12位から14位に落ち、2003年10月のランキング導入以来、歴代最低の順位となった[19]。その翌週7月12日にアウェーで日本代表に31-22(前半21-10)で勝利し[12][13][14]、2025年7月14日付けランキングが12位に戻った。

その他の記録

北九州市との関わり

ラグビーワールドカップ2019の出場に際しては、主に西日本各地を転々として事前キャンプを行ったが、その中でキャンプ地の一つ・北九州市との関係を強くしていった。

北九州市では大会本番の試合は無かったが、サッカークラブ・ギラヴァンツ北九州のホームスタジアムである北九州スタジアム(ミクニワールドスタジアム北九州)でキャンプを行った。そして一般公開された2019年9月16日には、スタジアムに詰めかけた多くの市民がウェールズの“国歌”である「カロン・ラン」を原語で歌って迎えた。またその他の場面でも北九州市は全市規模でウェールズを応援する態勢を敷いた。

大会後、ウェールズラグビー協会は福岡県の新聞に北九州市への謝意を示す全面広告を出稿。一方北九州市もこれに応え現地の新聞に答礼広告を出稿した。

そして2020年2月22日、ウェールズラグビー協会と北九州市との間で「ラグビーワールドカップ2019のレガシーの一環としてのウェールズラグビー協会と北九州市との友好・協力関係に関する覚書」が締結された[34]

2025年7月5日にはミクニワールドスタジアムで日本代表とテストマッチを行い、19-24で日本に敗れた。

脚注

関連項目

外部リンク

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