ラテン文字拡張C
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収録文字
| コード | 文字 | 文字名(英語) | 用例・説明 |
|---|---|---|---|
| 正書法用ラテン文字の追加 | |||
| U+2C60 | Ⱡ | LATIN CAPITAL LETTER L WITH DOUBLE BAR | パプアニューギニアのメルパ語及びニー語の正書法で軟口蓋側面摩擦音(IPA: [ʟ̝])を表す[1]。 |
| U+2C61 | ⱡ | LATIN SMALL LETTER L WITH DOUBLE BAR | |
| U+2C62 | Ɫ | LATIN CAPITAL LETTER L WITH MIDDLE TILDE | パプアニューギニアのコボン語の正書法で歯茎硬口蓋側面接近音(IPA: [ʎ̟]、拡張IPA:[ȴ])を表す[1]。 |
| U+2C63 | Ᵽ | LATIN CAPITAL LETTER P WITH STROKE | コロンビアのタニムカ・レトゥアラ語の正書法で[ɸ]を表す[1]。 |
| U+2C64 | Ɽ | LATIN CAPITAL LETTER R WITH TAIL | スーダンのヘイバン語、コアリブ語、モロ語、オトロ語の正書法で用いられる[1]。
対応する小文字はIPA拡張ブロックのU+027D ɽである[2]。 ɽをそのまま大文字化したような異体字も存在するが、Rにtailが付いた形がより好ましい[1]。 |
| U+2C65 | ⱥ | LATIN SMALL LETTER A WITH STROKE | 対応する大文字はラテン文字拡張BブロックのU+023A Ⱥである[2]。 |
| U+2C66 | ⱦ | LATIN SMALL LETTER T WITH DIAGONAL STROKE | 対応する大文字はラテン文字拡張BブロックのU+023E Ⱦである[2]。 |
| ウイグル語用の追加 | |||
| U+2C67 | Ⱨ | LATIN CAPITAL LETTER H WITH DESCENDER | ウイグル新文字(UYY)で[h]を表す。
なお、UYYにおいて通常のHは[x]を表す。 |
| U+2C68 | ⱨ | LATIN SMALL LETTER H WITH DESCENDER | |
| U+2C69 | Ⱪ | LATIN CAPITAL LETTER K WITH DESCENDER | UYYにおいて[q]を表す。 |
| U+2C6A | ⱪ | LATIN SMALL LETTER K WITH DESCENDER | |
| U+2C6B | Ⱬ | LATIN CAPITAL LETTER Z WITH DESCENDER | UYYにおいて[ʒ]を表す。 |
| U+2C6C | ⱬ | LATIN SMALL LETTER Z WITH DESCENDER | |
| その他の追加 | |||
| U+2C6D | Ɑ | LATIN CAPITAL LETTER ALPHA | アメリカの音声記号で無声音化した中舌広母音の[ḁ̈]を表す[3]。
対応する小文字はIPA拡張ブロックのU+0251 ɑである[2]。 |
| U+2C6E | Ɱ | LATIN CAPITAL LETTER M WITH HOOK | アメリカの音声記号で無声音化した[ɱ̊]を表す[3]。
対応する小文字はIPA拡張ブロックのU+0271 ɱである[2]。 |
| U+2C6F | Ɐ | LATIN CAPITAL LETTER TURNED A | 18世紀の博物学者及び考古学者のEdward Lhuydがウェールズ語の[ɔ]を表す発音記号に用いていた[4]。
対応する小文字はIPA拡張ブロックのU+0250 ɐである[2]。 |
| U+2C70 | Ɒ | LATIN CAPITAL LETTER TURNED ALPHA | アメリカの音声記号で無声音化した[ɒ̥]を表す[5]。
対応する小文字はIPA拡張ブロックのU+0252 ɒである[2]。 |
| U+2C71 | ⱱ | LATIN SMALL LETTER V WITH RIGHT HOOK | IPAにおいて有声唇歯はじき音を表す。アフリカで多くの言語でこの音素が確認できていることから、2005年4月に初めてこの記号が導入された。ラテン文字vと歯茎はじき音を表すIPAの記号"ɾ"の合字を由来としている[6]。 |
| U+2C72 | Ⱳ | LATIN CAPITAL LETTER W WITH HOOK | ブルキナファソで話されるプグリ語及びロビ語の正書法において、呼気音の[w]と吸気音の[w↓]を区別するために用いられる[3]。 |
| U+2C73 | ⱳ | LATIN SMALL LETTER W WITH HOOK | |
| U+2C74 | ⱴ | LATIN SMALL LETTER V WITH CURL | アフリカ言語学者によって用いられていた有声唇歯はじき音(現在の表記では[ⱱ])の発音記号[7]。IPA非公式だが、IPAと共に用いられる。 |
| クラウディウス文字 | |||
| U+2C75 | Ⱶ | LATIN CAPITAL LETTER HALF H | ギリシャ文字のυに対応し、ラテン語においてギリシャ語からの借用語の[y]に由来する[i]を表す。 |
| U+2C76 | ⱶ | LATIN SMALL LETTER HALF H | |
| UPA用の追加 | |||
| U+2C77 | ⱷ | LATIN SMALL LETTER TAILLESS PHI | 中央寄りの円唇の/o/(medium rounded o; 恐らくIPAにおける[ɵ]に相当)[2]を表す。
この文字は厳密にはUPAの文字ではなく、UPAが開発される以前にスカンジナビア半島の諸言語の発音記号として用いられてきたスウェーデン式のlandsmålsalfabetet及びノルウェー式のNorvegiaと呼ばれる発音記号で用いられたものである[8]。 |
| U+2C78 | ⱸ | LATIN SMALL LETTER E WITH NOTCH | スウェーデンにおける方言の発音記号である、スウェーデン語方言字母(landsmålsalfabetet)において[e̞]を表す[9]。 |
| U+2C79 | ⱹ | LATIN SMALL LETTER TURNED R WITH TAIL | landsmålsalfabetetにおいて無声音の[l̥]を表す[9]。 |
| U+2C7A | ⱺ | LATIN SMALL LETTER O WITH LOW RING INSIDE | landsmålsalfabetetにおいて[o̞]を表す[9]。 |
| U+2C7B | ⱻ | LATIN LETTER SMALL CAPITAL TURNED E | 無声化した、半母音などのやや短い[ĕ̥]を表す。 |
| U+2C7C | ⱼ | LATIN SUBSCRIPT SMALL LETTER J | 周囲の音により弱化した[j]を表す。 |
| U+2C7D | ⱽ | MODIFIER LETTER CAPITAL V | [v̥̆](無声音化し、非常に短い[v])を表す。 |
| ショナ語用の追加 | |||
| U+2C7E | Ȿ | LATIN CAPITAL LETTER S WITH SWASH TAIL | [sᶲ](ホイッスル化した[s])或いは[sʷ]を表す。
対応する小文字はラテン文字拡張BブロックのU+023F ȿである。 現在はsvと綴られる。 |
| U+2C7F | Ɀ | LATIN CAPITAL LETTER Z WITH SWASH TAIL | [zᵝ](ホイッスル化した[z])或いは[zʷ]を表す。
対応する小文字はラテン文字拡張BブロックのU+0240 ɀである。 現在はzvと綴られる。 |
小分類
このブロックの小分類は「正書法用ラテン文字の追加」(Orthographic Latin additions)、「ウイグル語用の追加」(Additions for Uyghur)、「その他の追加」(Miscellaneous additions)、「クラウディウス文字」(Claudian letters)、「UPA用の追加」(Additions for UPA)、「ショナ語用の追加」(Additions for Shona)の6つとなっている[2]。
正書法用ラテン文字の追加(Orthographic Latin additions)
この小分類にはラテン文字のうち、様々な言語の正書法で用いられる字母が収録されている。
ウイグル語用の追加(Additions for Uyghur)
この小分類にはラテン文字のうち、中華人民共和国において 1965年から1982年までの間ウイグル語の表記に用いられたウイグル新文字(ウイグル語 Uyghur Yëngi Yëziqi ; 中国語 新维文; 略称 UYY)と呼ばれる文字体系で使われた拡張文字が収録されている。
これらの文字は中国内におけるカザフ語でも用いられていた[10]。
その他の追加(Miscellaneous additions)
この小分類にはラテン文字のうち、様々な拡張文字が収録されている。
この小分類に含まれる、IPAの字母を大文字化したような文字はアメリカの音声記号において無声音化した音を表すために用いられる。
クラウディウス文字(Claudian letters)
この小分類にはラテン文字のうち、クラウディウス文字と呼ばれる、古代ローマ帝国のクラウディウス帝がラテン語の表記のために考案した文字が収録されている。
なお、碑文のクラウディウス文字は全て大文字で書かれるが、学者によっては小文字で書き写されることもある[2]ため小文字も収録されている。
UPA用の追加(Additions for UPA)
この小分類にはラテン文字のうち、フィンランド語などのウラル語族の言語の発音を示すために用いられる発音記号の一つである、UPA(Uralic Phonetic Alphabet; ウラル音声記号)のための字母が収録されている。
ただし、本小分類の一部にはUPA用のものではなく、スウェーデンにおいて方言の発音を表す発音記号の一つである、landsmålsalfabetetと呼ばれるスウェーデン語方言字母に由来するものが含まれている。
ショナ語用の追加(Additions for Shona)
この小分類にはラテン文字のうち、ジンバブエの公用語の一つであるショナ語において1932年から1955年までの間[5]の古い正書法で用いられていた字母が収録されている。