ラミナカリス

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ラミナカリス
生息年代: 518 Ma[1]
ラミナカリスの前部付属肢
保全状況評価
絶滅(化石
地質時代
古生代カンブリア紀第三期
(約5億1,800万年前[1]
分類
: 動物界 Animalia
上門 : 脱皮動物上門 Ecdysozoa
階級なし : 汎節足動物 Panarthropoda
: ステムグループ[2]
節足動物門 Arthropoda
: 恐蟹綱 Dinocaridida
: ラディオドンタ目
放射歯目Radiodonta
: ? †アンプレクトベルア科 Amplectobeluidae [3]
: ラミナカリス属 Laminacaris
学名
Laminacaris
Guo et al. 2018 [4]
  • Laminacaris chimera
    Guo et al. 2018 [4]

ラミナカリス[5]Laminacaris[4])は、約5億年前のカンブリア紀に生息したラディオドンタ類節足動物の一。触手状の前部付属肢内突起に大小の分岐をもつ、中国澄江動物群で見つかった Laminacaris chimera [4]という1のみ正式に記載される。前部付属肢の化石のみによって知られる[4]

学名Laminacaris」はラテン語の「lamina」(薄いブレードの意)と「caris」(カニもしくはエビの意、水生節足動物の学名に常用される接尾辞)の合成語である[4]。複数のラディオドンタ類に似た特徴を兼ね備える前部付属肢により、模式種タイプ種)の種小名はギリシア神話に登場し、様々な動物の特徴を合成したような姿をもつ怪物キマイラ(キメラ、Chimera)に因んで「chimera」と名付けられた[4]

形態

ラミナカリスのサイズ推定図

前部付属肢(frontal appendage)の長さは柄部を除いて11cmから28cm以上に及ぶ[3]。15節の肢節(柄部2節と残り13節)からなり、最初と最終の肢節を除いて各肢節は内突起(endite)を腹側にもち、柄部直後のものをはじめとして長短を繰り返している[4]。柄部以降の各肢節の境目は、腹面にかけて三角形の節間膜に分かれている[4]。第2肢節前端に備わる内突起は単調で、先端付近の前側に1本の分岐(auxiliary spine)をもつ[4]。柄部直後の肢節の内突起はやや強大な鋸歯状で、先端ほど発達で長短を繰り返した一連の分岐が前縁に沿って並び、そのうち5本ほどが明らかに発達しており、1本の短い分岐を後縁途中に備わる[4]。それ以降の内突起は多くが前後それぞれ3本と1本の分岐をもつ[4]。最終5節は鉤爪状の長い棘(dorsal spine)を背側にもち、最終肢節の内側に1本の短い棘がある[4]

体は発見されていないが、既知最大の前部付属肢の長さをアノマロカリスインノヴァティオカリス[6]の体の比率(それぞれの体長は柄部を除いた前部付属肢長の約2倍と2.8倍)にあわせて推算すると、ラミナカイスの体長は53.2cmもしくは78.4cmで、正式に記載されるカンブリア紀のラディオドンタ類の中では最大級の一属となる[3]

生態

アノマロカリス科アンプレクトベルア科ラディオドンタ類と同様、ラミナカリスは活発な捕食者であったと考えられる[4]前部付属肢アノマロカリスのように幅広い節間膜、およびアンプレクトベルアのように柄部直後の強大な内突起鉤爪状の棘を兼ね備えるため、ラミナカリスは、アノマロカリスとアンプレクトベルアの前部付属肢の機構(前者は幅広く湾曲し、後者はのように噛み合う構造をもつ)を兼ね備えて捕食を行ったと推測される[4]

分類

脚注

関連項目

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