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ランキン・インレット

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ランキン・インレット (英語: Rankin Inlet) は、カナダのヌナブト準州にあるイヌイットの村落。準州都イカルイトに次ぐ準州第二の町で[6]、大陸部に位置する村落では最も大きい。キヴァリク地域の中心地でもある[7]。ハドソン湾に突き出たクドルリク半島に位置する[1][8]。

標高 28 m
郵便番号
X0C 0G0
概要 ランキン・インレット Kangiqiniq / ᑲᖏᕿᓂᖅ, 国 ...
ランキン・インレット

Kangiqiniq / ᑲᖏᕿᓂᖅ
上空から見たランキン・インレット
上空から見たランキン・インレット
ランキン・インレットの位置(ヌナブト準州内)
ランキン・インレット
ランキン・インレット
ランキン・インレットの位置(カナダ内)
ランキン・インレット
ランキン・インレット
座標:北緯62度49分 西経092度05分[1]
国 カナダ
準州 ヌナブト準州
地方行政区 キヴァリク地域
準州議会 ランキン・インレット北およびチェスターフィールド・インレット選挙区
ランキン・インレット南選挙区
政府
 • 村長 ハリー・タウトンギー
 • 選出準州議員 アレクサンダー・サマートク
アニー・タトゥイニー
面積
(2021年)[4]
 • 合計 20.03 km2
 • 市街地 2.86 km2
標高 28 m
人口
(2021年)[4][5]
 • 合計 2,975人
 • 密度 148.5人/km2
 • 市街地
2,698人
 • 市街地密度 942.6人/km2
等時帯 UTC−06:00 (中部標準時)
 • 夏時間 UTC−05:00 (中部夏時間)
郵便番号
X0C 0G0
市外局番 867
GNBCコード OANSI
ウェブサイト www.rankininlet.ca ウィキデータを編集
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1999年のヌナブト準州設立にあたって準州都の候補地にもなったが、1995年の住民投票でイカルイトに敗れた[9][10]。

イヌクティトゥット語での地名はカンギキニク (Kangiqiniq, ᑲᖏᕿᓂᖅ) で、深い湾ないし入り江を意味する。

歴史

ランキン・インレット近くのメリアディン川にあるトゥーレ人の遺跡

1200年ごろには、ホッキョククジラを狩るトゥーレ人がいたことが考古学的な調査から判明している。その後、18世紀末までに、バレングラウンズカリブー(英語版) Rangifer arcticus[注釈 2]やホッキョクイワナ(英語版) Salvelinus alpinus を主な対象とする狩猟生活を送るキヴァリルミウト族(英語版)(カリブーイヌイット)に入れ替わった。17世紀にはハドソン湾会社 (HBC) が進出し、ランキン・インレットにもチャーチルからスループが往来するようになった。1722年ごろにはジェームズ・ナイト率いる遠征隊の船がランキン・インレットの東32キロメートルに位置するマーブル島で座礁し、隊員全員が遭難死した。1747年には探検家のウィリアム・ムーアが測量を行った。19世紀なかばにはアメリカやヨーロッパの捕鯨船が、20世紀初頭にはホッキョクギツネの毛皮目当てに商人がやってきた。その後、この地域に進出した宣教団は文字をもたらした[13][14]。

ランキン・インレットの町は、ジョンストン入り江の北に位置するランキン・インレット鉱山の所有者らによって建設された。この鉱山の開発は、東部北極地域において初めてのものであった[15][16]。カナダ北部のイヌイットは鉱山労働の雇用に関心を示しており、ランキン・インレット鉱山はその最初期の試みの一つであった[15]。1957年に稼働を開始した鉱山は、ニッケルや銅の鉱石を産出した。1962年の閉山時点で、ランキン・インレットの人口およそ500人の7割から8割を鉱山労働者が占めていた。閉山後にはその役割は、1976年から2002年まで操業されたナニシヴィク鉱山(英語版)(バフィン島)および1981年から同じく2002年まで操業されたポラリス鉱山(リトル・コーンウォリス島)に引き継がれた[15]。閉山後は養豚や養鶏など、鉱業の代替となる産業の振興が図られたが、地元の魚を餌にした豚肉や鶏肉は風味の点で劣った。また、凍死やホッキョクグマによる食害にも悩まされ、軌道には乗らなかった[17]。

1985年から1997年まで、イヌイットの子どもたちを教育する学校であったキヴァリク・ホールは、1995年までは先住民寄宿学校に指定され、連邦政府が管理していた[9][18]。

2019年、アグニコ・イーグル社がメリアディン金鉱の稼働を開始した。この露天掘り鉱山は、少なくとも2032年までは操業を続ける見込みである。

人口動態

2021年の国勢調査(カナダ統計局実施)によると、ランキン・インレットの人口は826世帯2,975人である。前回2016年の国勢調査時の人口2,842人と比べ、4.7パーセント増加した。ランキン・インレットの陸地面積は20.03平方キロメートル、人口密度は1平方キロメートルあたり148.5人である[4]。

さらに見る 人種, 2021年 ...
ランキン・インレットの人種構成(2001年 - 2021年)
人種 2021年[19] 2016年[20] 2011年[21] 2006年[22] 2001年[23]
人口 % 人口 % 人口 % 人口 % 人口 %
先住民族 2,525 86.18% 2,320 83.6% 1,835 81.74% 1,955 83.55% 1,720 79.45%
ヨーロッパ系 275 9.39% 345 12.43% 310 13.81% 325 13.89% 405 18.71%
東南アジア系 55 1.88% 60 2.16% 65 2.9% 25 1.07% 20 0.92%
アフリカ系 35 1.19% 20 0.72% 20 0.89% 20 0.85% 10 0.46%
南アジア系 30 1.02% 20 0.72% 20 0.89% 0 0% 10 0.46%
東アジア系 0 0% 0 0% 0 0% 10 0.43% 10 0.46%
中東系 0 0% 0 0% 0 0% 10 0.43% 0 0%
ラテンアメリカ系 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%
その他および混血 10 0.34% 0 0% 10 0.45% 0 0% 0 0%
総回答数 2,930 98.49% 2,775 97.64% 2,245 87.12% 2,340 99.24% 2,165 99.45%
総人口 2,975 100% 2,842 100% 2,577 100% 2,358 100% 2,177 100%
注;複数回答可能であるため、総回答数が総人口を上回る場合がある。
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文化

イヌイットによる芸術活動が盛んで、世界で唯一のイヌイットによる焼き物工房がある[24]。

週刊紙「キヴァリク・ニュース」紙が、英語とイヌクティトゥット語の双方で刊行されている。

毎年春にはパカラク・タイムという祭りが開催され、釣り大会やスノーモービルレースが行われる[25]。

交通

その孤絶した地理的環境と、陸路が通じていないことから、年間を通して空路が町外との主要な交通手段となっている。コーム航空とカナディアンノース航空のふたつの航空会社が乗り入れている。

コーム航空はウィニペグ線を平日2往復運航している。ランキン・インレットは、キヴァリク地域のほかの村落(アービアト、ベイカーレイク、チェスターフィールド・インレット、コーラル・ハーバー、ナウジャート、ホエールコーブ)へ乗り継ぐためのハブ拠点としても機能している[26]。

カナディアンノース航空はエドモントン、イエローナイフ、イカルイト、モントリオールなどへ就航している[27]。

地理

ランキン・インレットの北西10キロメートルにイカルガールジューク・ヌナンガ準州公園があり、ハイキングや釣り、バードウォッチング、トゥーレ人の遺跡めぐりなどで人気である[28][29]。

気候

ケッペンの気候区分では亜寒帯気候 (Dfc) に区分されるが、ツンドラ気候 (ET) にも近い。森林限界は越えていないものの、樹木の生育に必要とされる10 ℃以上の気温が30日以上続くことはなく、9月末から6月はじめまで氷点下が続く。

さらに見る ランキン・インレット(ランキン・インレット空港、北緯62度49分 西経92度07分、標高32.3 m (106 ft))の気候, 月 ...
ランキン・インレット(ランキン・インレット空港、北緯62度49分 西経92度07分、標高32.3 m (106 ft))の気候
月1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年
ヒュミデックス最高記録 −3.0 −3.6 1.1 2.5 13.4 27.5 32.2 31.8 23.4 12.7 1.4 0.8 32.2
最高気温記録 °C (°F) −2.5
(27.5)
−3.4
(25.9)
1.3
(34.3)
3.4
(38.1)
14.1
(57.4)
26.8
(80.2)
28.9
(84)
30.5
(86.9)
21.0
(69.8)
13.3
(55.9)
1.5
(34.7)
0.9
(33.6)
30.5
(86.9)
平均最高気温 °C (°F) −26.6
(−15.9)
−25.8
(−14.4)
−20.3
(−4.5)
−11.1
(12)
−2.2
(28)
8.4
(47.1)
15.2
(59.4)
13.5
(56.3)
6.7
(44.1)
−1.4
(29.5)
−12.5
(9.5)
−20.7
(−5.3)
−6.4
(20.5)
日平均気温 °C (°F) −30.1
(−22.2)
−29.5
(−21.1)
−24.5
(−12.1)
−15.5
(4.1)
−5.5
(22.1)
4.6
(40.3)
10.9
(51.6)
10.1
(50.2)
4.2
(39.6)
−4.6
(23.7)
−17.0
(1.4)
−25.7
(−14.3)
−10.0
(14)
平均最低気温 °C (°F) −33.6
(−28.5)
−33.2
(−27.8)
−28.8
(−19.8)
−19.9
(−3.8)
−8.7
(16.3)
0.8
(33.4)
6.6
(43.9)
6.7
(44.1)
1.6
(34.9)
−6.6
(20.1)
−20.3
(−4.5)
−28.2
(−18.8)
−13.6
(7.5)
最低気温記録 °C (°F) −46.1
(−51)
−49.8
(−57.6)
−43.4
(−46.1)
−36.1
(−33)
−24.6
(−12.3)
−9.4
(15.1)
−1.9
(28.6)
−1.4
(29.5)
−9.0
(15.8)
−27.4
(−17.3)
−36.8
(−34.2)
−43.6
(−46.5)
−49.8
(−57.6)
体感温度 −66.8 −70.5 −64.4 −53.6 −37.8 −17.6 −5.3 −8.8 −18.1 −42.7 −55.3 −62.4 −70.5
降水量 mm (inch) 9.6
(0.378)
9.2
(0.362)
12.3
(0.484)
20.6
(0.811)
21.0
(0.827)
22.1
(0.87)
43.7
(1.72)
51.6
(2.031)
47.3
(1.862)
40.1
(1.579)
22.5
(0.886)
16.1
(0.634)
315.9
(12.437)
雨量 mm (inch) 0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
1.1
(0.043)
7.3
(0.287)
19.6
(0.772)
43.5
(1.713)
51.6
(2.031)
44.7
(1.76)
14.7
(0.579)
0.5
(0.02)
0.1
(0.004)
183.2
(7.213)
降雪量 cm (inch) 9.8
(3.86)
9.2
(3.62)
12.3
(4.84)
20.0
(7.87)
14.0
(5.51)
2.2
(0.87)
0.1
(0.04)
0.0
(0)
2.6
(1.02)
25.4
(10)
22.5
(8.86)
16.5
(6.5)
134.5
(52.95)
平均降水日数 (≥0.2 mm) 7.5 6.7 8.5 8.0 8.6 7.1 10.5 12.6 12.7 14.9 12.9 10.8 120.8
平均降雨日数 (≥0.2 mm) 0.08 0.04 0.04 0.75 2.6 6.0 10.5 12.6 10.9 4.4 0.50 0.17 48.6
平均降雪日数 (≥0.2 cm) 7.6 6.8 8.5 7.7 6.9 1.5 0.04 0.04 2.7 12.3 12.9 10.8 77.8
% 湿度 68.2 68.7 71.9 78.1 81.0 70.6 65.7 71.2 74.6 84.2 79.2 72.4 73.8
出典:Environment and Climate Change Canada Canadian Climate Normals 1991–2020[30]
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ゆかりの人物

  • ジャック・アナワク - 政治家。元準州議会および連邦下院議員
  • レビニア・ブラウン - 政治家。元準州議会議員
  • タガク・カーリー - 政治家。元準州議会議員。ヌナブト準州設立に功績があった
  • ピータ・アーニク - 政治家。元準州議会議員。第2代ヌナブト準州弁務官
  • ピーター・イッティナー - 政治家。元連邦下院議員。イヌイット初の連邦下院議員であった
  • ビクトリア・カクトティニク - ファッションデザイナー
  • ジョゼ・クスガク - 政治家。非営利組織 (NPO) 「イヌイット・タピリート・カナタミ」元会長
  • ローン・クスガク - 政治家。元準州議会議員
  • マイケル・クスガク - 作家、児童文学作家
  • ネリー・クスガク - 教育者、第5代ヌナブト準州弁務官
  • マニトク・トムソン - 政治家。元準州議会議員
  • ジョン・ティクタク - 彫刻家
  • ハンター・トゥートゥー - 政治家。元連邦下院議員。元漁業・海洋およびカナダ沿岸警備隊担当相
  • ジョーダン・トゥートゥー - 元NHL選手

ギャラリー

脚注

参考文献

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