リドリー
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銀河系社会を脅かす武装犯罪組織、スペースパイレーツの最高司令官。同シリーズの主人公サムス・アランは過去に両親をリドリーに殺された経緯から、彼女自身のトラウマとなっており、ほぼ全ての作品に宿敵として登場している。基本となる風貌は細身で紫を基調とした[1]体色の翼竜やドラゴンのようなエイリアンであり(西洋の悪魔に容姿を例えられたこともある[2])、体長は約12フィート(約3.7m)だが作品毎に大きさ・体色が異なる[3]。
野蛮で残虐非道なスペースパイレーツを構成するならず者たちをまとめ上げる統率力やカリスマ性とともに部下たちをも上回る残虐さ、その怪物のような外見と裏腹の狡猾で高い知能も併せ持ち、『ゼロミッション』では「狡猾の死神」、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では「残虐のカリスマ」[4]という異名も持っている。戦闘時は背中に生えたコウモリの様な大翼で空中を飛翔・滞空できる他、体内細胞で生成したプラズマ[5]を利用して口から吐く高温の火炎・熱線、その体躯に見合った剛腕と爪による肉弾戦、長く先端に鋭利な刃のある尻尾を活かした攻撃を行う。主な弱点は尾以外の全身であり、ダメージが蓄積する毎に体色が赤もしくは黒色に変色する。
なお、初代『メトロイド』では「スペースパイレーツに捕獲され、マザーブレインによって生体兵器として洗脳された惑星ゼーベスの原住生物」という設定であったが、『スーパー』にてスペースパイレーツの最高幹部だと再設定され[6]、そして『フュージョン』では過去の惑星ゼーベス侵攻以前からスペースパイレーツの幹部の地位にいたことやサムスと過去に因縁がある事に設定が変更された。また、『アザーエム』ではアダムの会話や劇中描写から、同シリーズに登場するメトロイドと同等のレベルで危険視される存在となっている。
また漫画版では、部下であるスペースパイレーツ戦闘員らと共に異種族との会話も可能な知的生命体として描写されており、事実上パイレーツの支配者となったマザーブレインに対する文句や種族の老化で衰退した鳥人族への皮肉、更にはジョークを言うなど、非常に人間に近い精神性を持つ事が強調されていた[7]。
『スーパー』以降の作品では毎回相対時に専用のBGMが流れる。曲自体は元々『スーパー』における「大ボス対決BGM」という曲名の通り、リドリーを含む一部ボス戦や惑星脱出時に使用されていた物であるが、これが後にリドリーのテーマ曲として定着した。『プライム』のメタリドリー、『プライム3』のオメガリドリー、『サムスリターンズ』のプロテウスリドリーのように、リドリー自身の形態によって大きなアレンジが加えられている場合もある。
生態
『アザーエム』において長らく明らかにされていなかったリドリーの生態が判明した。脱皮による変態を繰り返して成長を行い、脱皮時には前形態の一部骨格部分や内部上皮組織がそのまま排除される。血液の色は全形態を通して鮮やかな緑色であり、脱皮の際には大量出血を伴うが、前形態時に体組織が負傷していても脱皮する事で再生・完治する模様である。現在、リドリーと同種族のエイリアンはゲームシリーズに登場しておらず、種族全体の生態や文化形態は一切不明である[8]。
- 第1形態(リトルバード)
- リドリーの幼生形態。全身が白い羽毛に覆われたウサギとひよこを組み合わせた様な風貌をしており、赤く鋭い目と頭部には耳と思わしき器官を持つ。細長い鳥脚で2足歩行を行い、幼体時の大きさはサムスの膝にも及ばない程小さいが、裂けた様な大口には鋭い牙が並んでいる。
- 幼体時の段階で高い知能と狡猾さの片鱗を見せており、脱走するために死んだふりをして飼育員を欺いて殺害したり、咆哮によってボトルシップの生物を誘発・先導してサムスを襲わせたり、成長に必要な餌を確保するためにサムスをキハンター星人の巣に誘導して撃破させる等(失敗してもサムスを倒せる作戦だった模様)、従来の凶暴性を随処に垣間見せる部分が多い。
- 当初は余りに成体時とかけ離れ過ぎた愛くるしい外見と狩猟能力の低さから生体兵器としての利用価値が見出せず、更にリドリー自身が脱出の機会が訪れるまで人畜無害な大人しい生命体を装っていたため、ボトルシップの研究員は誰もリドリーである事に気付かず、リトルバードと呼ばれてペットの様な扱いで飼育されていた[9]。また飼育ケージ内に実っていた果実やキハンター星人の巣に貯蔵されていた蜜を齧って長い舌で舐めとっていたり、設定資料のイラストでは鋭い牙で小動物を襲っていたり何かを食いちぎっていたりと、食性は雑食の様である[10]。
- 第2形態
- 巨大なトカゲの様な発展途上形態。幼体時のかけ離れた姿から急速に巨大化・成長した事で、体色は薄い紫色で新たに長い手足と鋭利な尾を獲得しており、火炎放射能力はまだ発現していないが、4足歩行ながら垂直な壁に張り付く事ができる。また背中の一部分には幼体時の白い羽毛が残っており、後に翼となる骨格が肩部から張り出している等、成体時のリドリーに近い大きさ・風貌に変化している。
- 知能レベルも更に向上した模様で、本編中ではボトルシップ内の生物を先導してサムス達を襲撃しており、不意打ちだがパワードスーツを着用しているサムスをその巨体と筋力で一方的に抑え込み、鋭利な尾で執拗に攻撃を行った。なお、この姿が登場した場所の近辺には血が滴っていた事から脱皮直後と思われる幼体時の抜け殻が残されていたが、脱皮してすぐこの形態に巨大化成長した原理は不明である。
- 第3形態(リドリー完全体)
- 従来の作品における一般的な姿となった成体のリドリー。羽毛が完全に抜け落ちた背中には完全な翼が形成されており、火炎放射能力も完璧に発現している。身体の大きさも更に巨大化しており、サムスを片手で鷲掴みながら、空中を自由に飛翔する事ができる。
- 抜け殻は昆虫の蛹の様に粘液質な糸状の物質で壁に固定されており、前回の変態時と同様に脱皮直後に成長した様だが、脱皮直後の急成長の原理はやはり不明である。