二炭酸塩
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 物質名 | |
|---|---|
Dicarbonate | |
別名 Pyrocarbonate | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
|
| ChemSpider | |
| MeSH | pyrocarbonate |
PubChem CID |
|
CompTox Dashboard (EPA) |
|
| |
| |
| 性質 | |
| C 2O2− 5 | |
| モル質量 | 104.017 g·mol−1 |
二炭酸塩(にたんさんえん、英語: Dicarbonate)またはピロ炭酸塩(ピロたんさんえん、英語: Pyrocarbonate)は、二価の–O–C(=O)–O–C(=O)–O–または–C
2O
5–基(二炭酸基)がアニオン化した、酸素と炭素原子のみからなるオキソカーボンアニオンの一つであり、化学式−
O–C(=O)–O–C(=O)–O−
またはC
2O2−
5で表される二炭酸イオンを含む、塩の総称である。
二炭酸基は2つの炭酸基が1つの酸素原子を共有した構造を持つ。二炭酸塩はポリ炭酸塩の一つであり、仮説上の化合物である二炭酸[1]HO–C(=O)–O–C(=O)–OHまたはH
2C
2O
5の誘導体とみなすことができる。
二炭酸塩は常温では不安定であるが、加圧下で生成することができ、炭酸塩溶液中では短時間存在する可能性がある[2]。
Dicarbonateという用語は、炭酸水素塩(重炭酸塩)や炭酸水素イオンHCO−
3、および炭酸水素基–O–C(=O)–OHのエステルを意味するBicarbonateと混同される場合がある。また、共有結合構造や化学式中に2つの炭酸基を含む化合物に対して用いられる場合もある。
なお、二炭酸イオンではなく二炭酸基を含む有機化合物である二炭酸エステルについては、二炭酸エステルの項を参照。
二炭酸鉛(II)PbC
2O
5は、20 GPa・2000 Kにおいて、炭酸鉛と二酸化炭素から生成される。白色の結晶を形成し、単斜晶系、空間群P21/c、式単位4の結晶構造をとる。30GPaにおいて格子定数はa=4.771 b=8.079 c=7.070 Å β=91.32°である。単位格子体積は272.4 Å3、密度は7.59である[3]。
二炭酸ストロンチウムSrC
2O
5は鉛塩と類似しており、同様に単斜晶系、空間群P21/c、式単位4の結晶構造をとる。30GPaにおいて格子定数はa=4.736 b=8.175 c=7.140 Å β=91.34°であり、単位格子体積は276.3 Å3、密度は4.61である[3]。Sr=Oの結合長は1.22, 1.24, 1.25 Åであり、Sr-Oの結合長は1.36, 1.41 Åである。炭素原子に対する角度はわずかに120°よりも小さいが、C-O-Cの結合角はより大きい[4]。


