使徒マタイ (ヴァン・ダイク) From Wikipedia, the free encyclopedia 作者アンソニー・ヴァン・ダイク製作年1618-1620年種類板上に油彩寸法83.5 cm × 72.5 cm (32.9 in × 28.5 in)『使徒マタイ』オランダ語: De apostel Mattheüs英語: The Apostle Matthew作者アンソニー・ヴァン・ダイク製作年1618-1620年種類板上に油彩寸法83.5 cm × 72.5 cm (32.9 in × 28.5 in)所蔵ルーベンスの家、アントウェルペン『使徒マタイ』(しとマタイ、蘭: De apostel Mattheüs、英: The Apostle Matthew)は、17世紀フランドル・バロック期の画家アンソニー・ヴァン・ダイクが1618-1620年に板上に油彩で制作した絵画である。現在、アントウェルペンにあるルーベンスの家に所蔵されている。 作品には制作年が記されていないが、一般にヴァン・ダイクが1618-1620年に描いたと認められている。おそらく彼の師であるピーテル・パウル・ルーベンスの工房で、1610年ごろにレルマ公爵フランシスコ・ゴメス・デ・サンドバル(英語版)の要請で制作された使徒連作に触発された可能性がある[1][2][3][4]。 本作は、ドイツの画商ユリウス・ベーレル (Julius Böhler) の名にちなむ「ベーレル連作」のうちの1点で、ベーレルが1914年ごろにイタリアの個人コレクションから購入したものである。ベーレルは、後に自身の作品を1点また1点と様々な美術館や個人に売却していった[1][2][3][4][5]。 グイド・レーニ『聖マタイと天使』 (1630年代)、ボブ・ジョーンズ大学 (サウス・カロライナ州) ジュヌレ夫人の所有であった本作は、2016年にヤーコプ・ヨルダーンスの『自画像』とともにボードワン国王財団(英語版) に遺贈された。その後、本作はアントウェルペンのルーベンスの家に寄託された。現在、ベルギーにあるヴァン・ダイクの唯一の使徒像であるという点で、非常に重要な作品であると見なされている[1][2][3][4][5]。 マタイは徴税の仕事をしていたが、イエス・キリストに選ばれて使徒となった。「マタイによる福音書」はイエスに関する記述の詳しさから、彼を実際に知ることのできたマタイ本人が執筆したと考えられる。マタイが福音書を執筆する場面が描かれるときは、天使が付き添う姿で表される[6]。 本作は、使徒マタイを強いと同時に瞑想的な男性として提示している。彼は手にハルバードを持ち、マントの下に隠れている白いシャツを纏っている[1][4]。この作品には、ヴァン・ダイクの第一アントウェルペン時代の様式に典型的な要素を見出すことができる。すなわち、ヴァン・ダイクが統一的な画面の仕上げをすることを可能ならしめたゆるい筆致であり、それは部分的な厚塗りにより効果が高められている[1]。 脚注 1 2 3 4 5 “L’apôtre Matthieu | Patrimoine FRB” (フランス語). www.patrimoine-frb.be. 2018年3月27日閲覧。 1 2 3 “Rubenshuis krijgt Van Dyck en Jordaens bij” (オランダ語). De Standaard (2017年1月18日). 2025年10月20日閲覧。 1 2 3 “Rubenshuis krijgt er binnenkort een Van Dyck en Jordaens bij” (オランダ語). 2025年10月20日閲覧。 1 2 3 4 “La Fondation Roi Baudouin présente à la BRAFA deux tableaux redécouverts de Van Dyck et Jordaens” (フランス語). www.kbs-frb.be. 2018年3月27日閲覧。 1 2 “Brafa, pop-upmuseum met koop-optie” (オランダ語). 2025年10月20日閲覧。 ↑ 「聖書」と「神話」の象徴図鑑 2011年、146頁。 参考文献 岡田温司監修『「聖書」と「神話」の象徴図鑑』、ナツメ社、2011年刊行 ISBN 978-4-8163-5133-4 表話編歴アンソニー・ヴァン・ダイク肖像画 『自画像 (メトロポリタン美術館)』(1620年–1621年頃) 『ロバート・シャーリー卿の肖像』(1622年) 『シャーリー夫人テレジア・サンプソニアの肖像』(1622年) 『自画像 (エルミタージュ美術館)』(1622年–1623年) 『グイド・ベンティヴォーリオ枢機卿の肖像』(1623年頃) 『アンナ・ウェイクの肖像』(1628年) 『画家マルテン・リカールト』(1631年頃) 『向日葵のある自画像』(1632年-1633年頃) 『馬上のチャールズ1世とサン・アントワーヌの領主の肖像』(1633年) 『エンディミオン・ポーター卿と画家』(1633年頃) 『アイトナ侯爵フランシスコ・デ・モンカダ騎馬像』(1634年) 『レガネース侯爵ディエゴ・フェリペ・デ・グスマン』(1634年頃) 『王妃ヘンリエッタ・マリアと小人ジェフリー・ハドソン卿の肖像』(1633年) 『狩猟場のチャールズ1世』(1635年) 『チャールズ1世の三面肖像画』(1635年-1636年) 『プファルツ選帝侯家のカール1世ルートヴィヒとその弟ルパート』(1637年) 『チャールズ1世騎馬像』(1637年-1638年) 『ウィリアム・キリグルー卿の肖像』(1638年) 『ジョン・ステュアート卿と弟バーナード・ステュアート卿の肖像』(1638年頃) 『ヴァン・ダイク夫人メアリー・ルースヴェン』(1640年頃) 『エリザベスとフィラデルフィア・ウォートン姉妹の肖像』(1640年) 宗教画・神話画・歴史画 『皇帝テオドシウスと聖アンブロシウス』 (1615-1616年頃) 『キリストのエルサレム入城』(1617年) 『オデュッセウスとディオメデスに発見されるアキレウス』(1617年-1618年) 『使徒マタイ』(1618年-1620年) 『荒野の聖ヒエロニムス』(1618年-1620年頃) 『青銅の蛇』(1618年-1620年頃) 『ラルス・ポルセンナの前のムキウス・スカエウォラ』(1618-1620年頃) 『荊冠のキリスト』(1618年-1620年頃) 『皇帝テオドシウスのミラノ大聖堂入堂を拒む聖アンブロシウス』(1619年-1620年頃) 『キリストの捕縛』(1620年頃) 『ユピテルとアンティオペ』(1618年-1621年頃) 『スザンナと長老たち』(1621-1622年頃) 『パレルモの疫病患者のためにとりなす聖ロザリア』(1624年) 『サテュロスに驚くディアナとニンフ』(1622年-1627年) 『羊飼いのパリス』(1628年頃) 『聖ロザリアの戴冠』(1629年) 『キリストの嘲弄』(1628年-1630年頃) 『サムソンとデリラ』(1628年-1630年頃) 『聖母マリアと福者ヘルマン・ヨーゼフの神秘の婚約』(1629年-1630年) 『聖母子と二人の寄進者』(1630年) 『キリストの磔刑』(1630年頃) 『聖フランチェスコの法悦』(1627-1632年) 『ウェヌスが息子のアイネイアースのためにウルカヌスに武器を鍛造するよう頼む』(1630年-1632年) 『ヤマウズラの聖母』(1632年) 『キリストの哀悼 (ビルバオ美術館)』(1627-1632年頃) 『キリストの哀悼 (アントワープ王立美術館)』(1635年) 『キューピッドとプシュケ』(1639年-1640年) Related Articles