羊飼いのパリス (ヴァン・ダイク)
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| オランダ語: De herder Paris 英語: The Shepherd Paris | |
| 作者 | アンソニー・ヴァン・ダイク |
|---|---|
| 製作年 | 1628年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩、 |
| 寸法 | 140 cm × 122 cm (55 in × 48 in) |
| 所蔵 | ウォレス・コレクション、ロンドン |
『羊飼いのパリス』(ひつじかいのパリス、蘭: De herder Paris, 英: The Shepherd Paris)は、17世紀フランドル・バロック期の画家アンソニー・ヴァン・ダイクが1628年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。画家がイタリアからフランドルに戻ってすぐに描いた作品で、ルネサンス期ヴェネツィア派のティツィアーノの強い影響を示している[1]。描かれている人物はギリシャ神話に登場するパリスである。作品は現在、ロンドンのウォレス・コレクションに所蔵されている[2]。

パリスは、ユーピテルからユーノー、ミネルヴァ、ヴィーナスの3人の女神の中から最も美しい女神を選び、リンゴを渡すように命じられた。彼がヴィーナスを選んだことからトロイア戦争の勃発につながることとなる[2][3]が、以降、その選択は危険と責任の寓意として解釈された[2]。
この絵画で、ヴァン・ダイクは慣例から離れ、女神たちを表さずにパリスと選択の運命的な性質だけに焦点を当てている。浅い空間にパリスの4分の3の身体像が表されており、ティツィアーノや17世紀のイタリア絵画を想起させる[2]。
ド・ヴォワイエ・ダルジャンソン (de Voyer d'Argenson) 侯爵が1754年に所有していたと記録される作品は、おそらく本作のことである。1807年以前にヘンリー・ポープにより取得され、次いで1816年6月29日にホープのコレクションがクリスティーズの競売で売却された際に第3代ハートフォード侯爵チャールズ・シーモア=コンウェイに購入された。当時は、ヴァン・ダイクの自画像であると考えられた。侯爵は本作を国王ジョージ4世に遺贈しようとしたが、侯爵の方が長生きしたため、実現しなかった[2]。