光秀のスマホ
From Wikipedia, the free encyclopedia
企画・制作
歴史上の人物がスマートフォン(スマホ)を持っているという設定のミニドラマで、第1作である本作の主役・明智光秀をはじめ、大河ドラマと連動する形式で展開されている。
武将がスマートフォンを片手に戦国の世を駆け抜けていくさまを、原則としてスマートフォンの画面遷移だけで描く「スマホ時代劇」作品。画面に映っているのはほとんどスマートフォンの画面であり、主人公など多くの人物は顔も出ず、声と手のみの出演となる[1]。この演出は札幌国際短編映画祭でNHK賞を受賞した、オランダ公共放送制作・マーティン・ウィンクラー監督の短編作品『#tagged』(「#タグ付けされた世界」)を原案としている[2]。また、現代のSNSやアプリを同時代風にアレンジした細かい演出が注目を集めた[3]。企画・演出をつとめたNHKのディレクター・田中涼太は「我々演出や出演者だけでなく、(スマホ画面の)設計を担当する美術チームや、どう放送を配置するか、デジタル展開をどうすれば面白くなるかを考える編成チームとともに、みんなでニヤニヤしながら、まさに大人が本気でふざける、遊ぶということをやった作品です」と語っている[4]。
2021年には土方歳三を主役とした第2作『土方のスマホ』(ひじかたのスマホ)、2022年には源義経を主役とした第3作『義経のスマホ』(よしつねのスマホ)、2023年には織田信長を主役とした第4作『信長のスマホ』(のぶながのスマホ)[5]、豊臣秀吉を主役とした第5作『秀吉のスマホ』[6]、徳川家康と石田三成を主役とした第6作『家康と三成のスマホ』、2024年には紫式部を主役とした第7作『紫式部のスマホ』(むらさきしきぶのスマホ)、2025年には東洲斎写楽を主役とした第8作『写楽のスマホ』(しゃらくのスマホ)が制作された。
配信はいずれのシリーズにおいても、NHKプラスやNHKオンデマンドとは別に、放送映像を再編集した動画がNHKの公式YouTubeチャンネルに公開されている。
光秀のスマホ
2020年10月12日から28日まで放送された。また、12月25日には総集編に18分の新録映像を追加した「歳末の陣」が放送された[7]。
第58回ギャラクシー賞では「奇抜な着想をもとに本能寺の変に至るプロセスを描いた、今までにないエンターテインメント」であり、「私たちと変わらぬ『人間・明智光秀』が浮かび上がると同時に、SNSに振り回される現代人への批評性」もあるとされ、斬新な演出が評価されたことで「フロンティア賞」を受賞した[1]。また第47回放送文化基金賞では、「歳末の陣」がテレビエンターテインメント番組の奨励賞を受賞、またスマホ画面の設計を行った松田美喜子が美術賞を受賞した[4]。
あらすじ
あるツイートをきっかけに織田信長に仕官することとなった明智光秀。同僚の羽柴秀吉とのフォロワー数争いや、信長からの鬼電に苦しみつつも出世する。しかし、秀吉の妻・おねが画策した信長殺害の陰謀にまんまとはまって、本能寺の変にいたる。
配役
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2020年 10月12日 | #これからは信長の時代でしょ |
| 第2話 | 10月13日 | #“秀☆吉”って誰だよ |
| 第3話 | 10月14日 | #織田家はブラックでした |
| 第4話 | 10月24日 | #信長様にフルボッコされるまで |
| 第5話 | 10月27日 | #もしかして、時は今だったりする? |
| 第6話 | 10月28日 | 最終話 #敵は本能寺にあり? |
| 総集編 | 12月25日 | 歳末の陣 |
土方のスマホ
2021年9月27日から10月13日まで放送され、2022年1月2日には「正月の陣」が放送された。主演は窪田正孝[11]。
あらすじ
「ガチの武士にオレはなる!」そんな夢を抱き上京した土方歳三が、地元のズッ友・近藤勇、沖田総司らと結成した浪士グループ新選組。“鬼の副長”兼公式アカウントの“中の人”として、スマホとともに倒幕派のクソリプに立ち向かった「史上最もチャラくて親しみやすい」土方の、壬生浪士時代から箱館戦争までの半生を描く。
配役
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2021年 9月27日 | 武士だぜ!今日から俺は!! |
| 第2話 | 9月28日 | 君の名は?新選組だ! |
| 第3話 | 9月29日 | 待たせたな!お待たせしすぎたかもしれません! |
| 第4話 | 10月11日 | 粛清、始めました |
| 第5話 | 10月12日 | 変わる変わるよ時代は変わる |
| 第6話 | 10月13日 | 武士として |
| 総集編 | 2022年 1月2日 | 正月の陣 |
義経のスマホ
| 牛若丸のキッズケータイ→義経のスマホ | |
|---|---|
| ジャンル | テレビドラマ |
| 原案 |
マーティン・ウィンクラー 『#tagged』 |
| 企画 | 田中涼太 |
| 脚本 | 竹村武司 |
| 演出 | 田中涼太 |
| 出演者 |
川栄李奈 塚本高史 小澤征悦 ガリベンズ矢野 松村邦洋 関智一 ねお 小林優仁 山田孝之 |
| 話数 | 8 |
| 製作 | |
| 製作 | 日本放送協会 |
| 放送 | |
| 放送チャンネル | NHK総合テレビジョン |
| 放送国・地域 | |
| 放送期間 | 2022年5月24日 - 6月3日 |
| 放送時間 | 火曜 - 金曜 0:25 - 0:30 |
| 放送分 | 5分 |
| 義経のスマホ | |
| 総集編 義経のスマホ 夏草の陣 | |
| 出演者 | 瀧本美織 |
| 放送期間 | 2022年8月24日 |
| 放送時間 | 水曜 23:55 - 翌 0:55 |
| 放送分 | 60分 |
| 番組年表 | |
| 関連番組 | 鎌倉殿の13人 |
特記事項: 夏草の陣:当初は23:45 - 0:45に放送予定だったが[13]、大雨に伴う『NHKニュース』放送に伴い、10分繰り下げ。 | |
2022年5月24日(23日深夜)より6月3日(2日深夜)まで放送され、同年8月24日には「夏草の陣」が放送された。主演は川栄李奈[14]。
シリーズでは初めて主人公の幼少期から物語が始まる。そのため、第1話ではスマートフォンではなく子供用携帯電話の画面が大写しとなっており、タイトルも「牛若丸のキッズケータイ」となっていた[15]。
あらすじ
史上もっとも陰キャでスマホ中毒の源義経が、頼朝挙兵のネットニュース、後白河法皇の動画配信、平氏とのクソリプ合戦、御家人たちの未読無視に振り回されながらも、平安時代を駆け抜ける[14][16]。
配役
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2022年 5月24日 | スマホに憧れる男 |
| 第2話 | 5月25日 | 兄との出会いにドギマギする男 |
| 第3話 | 5月26日 | いきなり総大将になった男 |
| 第4話 | 5月27日 | ようやく居場所を見つけた男 |
| 第5話 | 5月31日 | わかりやすく調子づく男 |
| 第6話 | 6月1日 | 肝心なことを見落とす男 |
| 第7話 | 6月2日 | バレちゃった俺 |
| 第8話 | 6月3日 | さよなら、大好きな男 |
| 総集編 | 8月24日 | 夏草の陣 |
信長のスマホ
2023年2月7日(6日深夜)から2月17日(16日深夜)まで放送された[19]。主演となる織田信長役の声は島﨑信長、体は佐藤信長が演じた[20]。
第1作『光秀のスマホ』と同じ時間軸で物語が展開される[19]。2月26日(2月25日深夜)にはNHK名古屋放送局限定で、登場人物のセリフを尾張弁に変えた尾張弁バージョンが放送された[21]。第一話は信長の母土田御前の視点から放映され、「信長の母のスマホ」というタイトルとなっている。最終回の最期に表示されるタイトルは「天下人のスマホ」となっている。
あらすじ
「お前らに本物の炎上見せてやるよ…」。「最強のパワハラ武将」はどうして生まれたのか?織田信長が度重なる炎上と家臣たちへのパワハラを繰り広げながら、戦国の世を生き抜く。
配役
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2023年 2月7日 | 天下御免の大うつけ、爆誕 |
| 第2話 | 2月8日 | 歴史は桶狭間で繰り返す |
| 第3話 | 2月9日 | 武力を持って天下を治めることを誓います |
| 第4話 | 2月10日 | 本物の炎上、見せてやるよ |
| 第5話 | 2月14日 | 敵がいてこそ強くなるのだ |
| 第6話 | 2月15日 | 天下人に、俺はなる! |
| 第7話 | 2月16日 | マジで天下取る5秒前 |
| 第8話 | 2月17日 | 夢幻の如(ごと)くなり |
秀吉のスマホ
2023年5月29日から6月8日まで放送された。Twitter公式アカウントは、「信長のスマホ」の際のアカウントが秀吉のものに変更され、運用されている。
6月18日(6月17日深夜)には、全8話が一括して再放送された。NHK名古屋放送局では、「信長のスマホ」と同じく尾張弁バージョンを放送している[24]。
あらすじ
信長や光秀の裏で暗躍した「陽キャ武将」・秀吉。SNS戦略とコミュ力で天下を統一したその男のスマホが最後に映すものとは…。
配役
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2023年 5月29日 | 身分の低いワシが信長様亡き後の世界で救世主になる話! |
| 第2話 | 5月30日 | ターニング合戦といったら賤ヶ岳じゃ! |
| 第3話 | 5月31日 | 「庶民派」で売り出したの、たぶんわしが最初じゃろ? |
| 第4話 | 6月1日 | 家族(とおなご)のためなら、わしは容赦しない! |
| 第5話 | 6月5日 | 全部わかっている!百姓はダマせてもわしはダマせんわ! |
| 第6話 | 6月6日 | うああああああ!!! |
| 第7話 | 6月7日 | ちゃ会はまだか。大仏がほしい。 |
| 第8話 | 6月8日 | ありがとう。だいすき。ぎょいす。 |
家康と三成のスマホ
2023年9月5日から15日まで放送された。徳川家康を安田顕、石田三成を柄本時生が演じた[25]。X公式アカウントは家康の名義に変更されている。
10月10日(10月9日深夜)にはNHK名古屋放送局限定で、方言バージョン(家康:三河弁、三成:近江弁)による全8話一括放送をしている[26]。
あらすじ
秀吉没後の覇権をめぐり、一筋縄ではいかない家康と三成がスマホでの頭脳戦と愛憎劇を繰り広げ、関ヶ原の戦いで雌雄を決するまでを描く。最終回となる第8回は家康勝利・三成勝利の2パターンが制作され、視聴者投票によって勝者が決定された[27]。
配役
家康と三成のキャストは第4話にて公表。
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2023年 9月5日 | めんどくさい人とめんどくさい人 |
| 第2話 | 9月6日 | 見栄を切る人と裏切られる人 |
| 第3話 | 9月7日 | 動じる人と動じない人 |
| 第4話 | 9月9日 | チャンスの人とピンチの人 |
| 第5話 | 9月12日 | ワクワクする人とイライラする人 |
| 第6話 | 9月13日 | 哀願する人と提言する人 |
| 第7話 | 9月14日 | 信じてない人と信じられない人 |
| 第8話 | 9月15日 | 関ヶ原のふたり |
天下人のスマホ
紫式部のスマホ
写楽のスマホ
2025年9月15日から25日まで放送された[37]。東洲斎写楽・斎藤十郎兵衛を空気階段の水川かたまりが演じた[37]。
あらすじ
江戸市中の片隅で、斎藤十郎兵衛は能の稽古をサボってスマホをいじってばかり。「なんで誰も見てくれないんだ!」「誰かに注目されたい…」そんな思いから世間の注目を集めるためSNSで誹謗中傷を繰り広げるが…。
正体不明の浮世絵師、東洲斎写楽が生まれるまでの「本当にあった“かもしれない”物語」[38]。
配役
スタッフ
放送日程
| 放送回 | 放送日 | サブタイトル |
|---|---|---|
| 第1話 | 2025年 9月15日 | どいつもこいつもしゃらくせえ! |
| 第2話 | 9月16日 | とにかく親父がしゃらくせえ! |
| 第3話 | 9月17日 | 能も歌舞伎もしゃらくせえ! |
| 第4話 | 9月18日 | 俺のことわかんないやつはしゃらくせえ! |
| 第5話 | 9月22日 | 売れてるやつはしゃらくせえ! |
| 第6話 | 9月23日 | 口だけのやつはしゃらくせえ! |
| 第7話 | 9月25日 | 俺が一番しゃらくせえ! |
| 第8話 | 9月25日 | どいつもこいつもべらぼうめ! |