内蔵式ギアボックス

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1962年式ホンダ・CB77 スーパーホークの305cc並列2気筒エンジン。水平分割型クランクケースを採用し、エンジンとギアボックスの完全な一体化を実現している。
1923年式BMW・R32水平対向2気筒エンジンと縦置き一体式ギアボックス

内蔵式ギアボックス(ないぞうしきギアボックス)とは、オートバイトランスミッションの形態の一つであり、オートバイ用エンジンと一体化したギアボックスを持つものを指す。一体式ギアボックス(Unit construction)とも呼ばれる。

内蔵式ギアボックスはクランクケース筐体を一体化して、エンジンを潤滑するエンジンオイルで変速機構も潤滑する場合が多い。モト・グッツィBMWなどの縦置きエンジン搭載車種に用いられるギアボックスはクランクケースと一体化されていないが、一体式ギアボックスとして包括的に扱われることもある。

内蔵式ギアボックスは筐体構造が一体化していることで、車体への搭載が容易でフレーム構造を簡易で軽量な構造とすることができ、フレーム形式によってはエンジンユニット自体を強度部材の一部として利用して、さらに軽量化が可能になる。クランクシャウトとインプットシャフトを結ぶ一次伝達の短縮が可能で、エンジンユニットの軽量化と駆動伝達の高効率化ができる。エンジンとギアボックスの潤滑を共有化することは、内部に隔壁のない簡易で軽量な筐体構造とできる。

一方で、エンジンとギアボックスを一種類のオイルで潤滑するため、オイルにはエンジンオイルとしての機能とギアオイルとしての機能が求められる。エンジンからトランスミッションを分離することができない構造により、トランスミッション単体での分解整備ができないほか、ギアボックス全体を他の車種から流用してギヤ比の構成を変更するといった方法が採れない。

一次伝達にチェーンを利用する方式ではプライマリーチェーンを同時に潤滑することができるが、この場合はチェーンの寿命を延ばすことができる一方、ケースを分解せずに張りを調整することが難しくなる。

2ストロークエンジン

1954年式ヤマハ・YA-1。2ストロークエンジン搭載車で、内蔵式ギアボックスではあるがエンジンとは潤滑系が独立している

2ストロークガソリンエンジン混合気をクランクケースで一次圧縮する構造を持ち、クランクケースは完全な気密性が保たれる必要がある。エンジンは2ストロークオイル燃料に混入して気化させた状態で潤滑される。したがって、内蔵式ギアボックスを採用しているエンジンでも、エンジンとギアボックスの潤滑系は分離されていて、2ストロークエンジンの内蔵式ギアボックスには分割式ギアボックスと同様にギアオイルを使用する必要がある。

歴史

脚注

関連項目

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