円運動
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軌道
位置
速度
角度 の時間変化が滑らかで物体が軌道上を滑らかに動くとする。このとき物体の速度 は微分と を用いて、
- … (1-ii)
一般に速度の方向が軌道の接線方向であり、円運動の軌道の単位接線ベクトル は の時間微分と標準化で と求まる。これを用いて、速度 および速度の接線成分 は次のように表現できる:
一般に は運動の速さであるため、円運動の速さは である。
位置と速度が直交
速度はスカラー とベクトル の積であり (⇒ 1-ii)、このベクトルは円の中心を始点とする位置ベクトルの 回転である。つまり速度ベクトルは位置ベクトルの 回転を角速度倍したものである。よって円運動の位置ベクトルと速度ベクトルは常に直交する。これは運動一般さらに楕円運動でも見られない際立った特徴である。
加速度
力
円運動する質量 の物体におよぼされる力(合力) は、加速度と運動の第2法則(ニュートンの運動方程式)より、
と表現できる。 と は単位接線・法線(向心)ベクトルであるから、 の接線成分 と法線成分 は、
と表現できる。つまり円の半径と現在の速さに見合った が求められ、 は加減速を生む。別の見方をすれば が方向を適切に変えて円軌道を描き、 がその上での速さを変える。ある瞬間の は方向を変えず速さのみを変えるが、変化した速さが次の瞬間に要求される を増減させるため、 は時間を跨いで方向へ影響する。
力と瞬間の円運動
逆の見方をすると、時刻 に速度 で力 (成分 )を受ける物体は、
で特徴付けられる円運動をその瞬間にしていると見做せる(参考: 曲率、接触円)[6]。もちろん次の瞬間に が変化していれば円軌道は描かない。しかしこの理解は非直線な全ての運動に適用でき、 が方向のみを、 が速さのみを変えることが改めてわかる(=ハンドルとペダルの比喩[7]、参考: 運動量#時間変化率が力)。
等速円運動
等速円運動は角速度が一定すなわち な円運動である[8]。角度 を角速度の時間積分で求めると、
となる[9]。このとき を初期位相といい、これは と整合的である[9]。また角速度が時間に依らないので は自明である。
これらと (1-i, ii, iii) を用いると、位置・速度・加速度とそれらの大きさ・成分は、
と表現できる[10][11]。すなわち、等速円運動は周期 の周期的な運動であり[12]、速さが で、常に向心方向へ大きさ の加速度(向心加速度)が生じている[10][13][11]。
角速度 の等速円運動では角度が 間に 変化する。よって半径 と円弧の長さの公式より、この間に軌道上を物体が進む距離は である。 運動の速さが一定であることは自明であるため[8]、等速円運動中の物体の速さは であるとわかる。これは微積分で求めた速さと整合する。
等速円運動での力
物体の質量を とすると、加速度 と運動の第二法則より、物体には常に大きさ の向心力のみが掛かっていることがわかる[13][14]。そのため等速円運動は等速直線運動たりえない。同時に接線方向の力がゼロで加減速しないため、常に等速の運動になる。
等速円運動と振動運動との対応
回転運動を回転面上の観測者が真横から見ると物体は単振動しているように見える。あるいは、物体のx座標とy座標は互いに位相が90度=π/2ずれた単振動を行っている。