南会津町前沢
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 南会津町前沢 | |
|---|---|
|
曲り家が並ぶ街並み ![]() | |
| 重要伝統的建造物群保存地区 | |
| 基本情報 | |
| 所在地 | 福島県南会津郡南会津町 |
| 種別 | 山村集落 |
| 選定年月日 | 2011年(平成23年)6月20日 |
| 選定基準 | 3 |
| 面積 | 13.3ha |
| 座標 | 北緯37度06分07秒 東経139度31分11秒 / 北緯37.10194度 東経139.51972度座標: 北緯37度06分07秒 東経139度31分11秒 / 北緯37.10194度 東経139.51972度 |
南会津町前沢(みなみあいづまちまえざわ)は、福島県南会津郡南会津町にある重要伝統的建造物群保存地区。南会津町前沢の一部、約13.3haの範囲である。
1907年(明治40年)に集落の建物のほとんどが焼失する大火に遭ったが、周辺地域の大工の手により一斉に再建されたことにより統一的な景観が生まれた[1]。現在でも当時の面影を残す家屋に人々が生活しているのが特徴である。
建物の特徴は、L字に曲がった住まいの曲り家である。曲り家では、当時の生活に欠かせない大切な牛や馬と人が一緒に生活する構造となっており、手前の突出部が牛や馬、奥の建物が人の生活空間となっている[1]。妻面には明かり取りの窓、梁と貫の木組み、前包の彫刻、狐格子など意匠性の高い造りとなっている。
農業の機械化が進んだ昭和40年代には馬はいなくなったが[2]、曲り家での生活は継続されている。
前沢における保存活動は、1980年(昭和55年)、会津高原たかつえスキー場の調査で村を訪れた東京藝術大学の藤木忠善教授の提言に始まる[2]。1985年(昭和60年)に舘岩村(当時)で環境美化条例が制定され、茅葺屋根の保存が図られた[2]。茅葺きのメンテナンスの際には補助が行われた[3]。2000年(平成12年)には手づくり郷土賞受賞。市町村合併を経て、2011年(平成23年)6月20日に重要伝統的建造物群保存地区に選定された[2]。
なお、1980年代に重伝建による保全ではなく自主保全を選んだのは、重伝建による住居への規制を懸念したためであり、その後2006年の市町村合併後に伴って行政からの補助が縮小されたことで、重伝建に踏み切ったとされる[4]。
