喪失の儀礼
松本清張の小説
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あらすじ
登場人物
- 大塚刑事
- 名古屋中署のベテラン部長刑事。
- 田村刑事
- 名古屋中署の若手刑事。独身。
- 須田警部補
- 警視庁捜査一課一係長。大塚刑事らと事件の捜査にあたる。
- 住田友吉
- 明和医科大学病院の診療主任。38歳。
- 小池為吉
- 栄光製薬の販売部係長。
- 三木章一
- 業界誌「医事通信」編集長。
- 山科伊佐緒
- 現代俳句誌「秀樹」の主宰者。
- 香原順治郎
- 香原医院院長。43歳。
- 萩原和枝
- 住田友吉に俳句を評価されていた60歳過ぎの女性。
- 萩原雄一
- 萩原和枝の息子。脊椎カリエスを病む。27歳。
- 萩原美奈子
- 萩原雄一の妻。夫の看護をしている。
エピソード
- 社会学者の井上俊は、「『霧の旗』の柳田桐子の復讐の物語を逆回転させ、被害者の死を冒頭において本格推理小説に仕立てれば『喪失の儀礼』になる」「桐子の場合と同じく『喪失の儀礼』の犯人たちの復讐も、常識的な道徳基準からみれば、いささか奇矯で、理不尽ともいえる種類のものだ。しかしそれだけに、推理小説のかたちをとった場合には、犯行動機の見当がつきにくく、謎が深まるという利点がある」と分析した上で、「松本清張の作品には、ときおり、社会的には正当化されえない私的正義の実現をめざす人物が登場する。そして、公的な正義の観点からは、私怨あるいは私憤として切りすてられてしまうもののなかにも、ある種の「正義」がありうることを私たちに示すのである」と述べている[1]。
テレビドラマ
1994年版
『松本清張スペシャル 喪失の儀礼』のタイトルで、1994年1月18日21時3分 - 22時54分に日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」枠にて放送された。最初の死体が発見されるホテル、大塚刑事の所属ともに仙台の設定。視聴率22.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]。
キャスト
- 大塚雅夫:古谷一行 (仙台中央署の刑事)
- 大塚の妻:大塚良重
- 萩原和枝:吉行和子 (俳句を詠む60歳過ぎの婦人)
- 萩原美奈子:洞口依子 (萩原雄一の妻)
- 由利元道子(ユリー):芳本美代子 (コールガール)
- 小池為浩:火野正平 (エイコー医療機器の販売部係長)
- 田村刑事:日下翔平 (大塚刑事の相棒)
- 須田一課長:佐々木勝彦 (警視庁捜査一課長)
- 住田友芳:森下哲夫 (明和医科大病院の内科診療主任)
- 香原順治郎:頭師孝雄 (香原クリニックの院長)
- 山科伊佐緒:小島三児 (俳句誌「秀樹社」の主宰者)
- 萩原雄一:北山雅康 (萩原和枝の長男)
- 萩原修二:藤井裕士
- 三木章一:平野稔 (業界誌「医事通信者」編集長)
- 救急車班長:佐々木敏
- 杉原:加島潤 (食器店主)
- 大家:野村昇史
- 藤村竹子:斉藤林子 (看護婦)
- 杉原の妻:池田道枝
- 羽生昭彦、中平良夫、徳江長政、小森英明、高橋勝、星野晃、北斗辰典、宇野正洋、松井孝広、北出真也、川島美津子、井出みな子、松原ひろの、伊藤幸恵、星野仁美、子迫三喜子、藤野智美 ほか
スタッフ
2003年版
『松本清張特別企画 喪失の儀礼』のタイトルで、2003年11月30日21時 - 23時24分にBSジャパンの「BSミステリー」枠にて放送された。地上波では、同年12月3日20時54分 - 23時18分にテレビ東京系の「女と愛とミステリー」枠にて放送された。大塚刑事の所属はいわきの設定。
キャスト(2003年版)
スタッフ(2003年版)
2016年版
『松本清張特別企画 喪失の儀礼』のタイトルで、2016年3月30日21時 - 23時8分にテレビ東京系で放送された[3]。大塚刑事の所属は静岡県の設定。
キャスト(2016年版)
- 大塚京介:村上弘明[3] (静岡県警捜査一課の刑事)
- 須田浩平:陣内孝則[3] (警視庁捜査一課の刑事)
- 田村美咲:剛力彩芽[3] (静岡県警捜査一課の新人刑事で大塚の後輩)
- 小池邦彦:石黒賢[4] (光栄医療の販売部係長)
- 小池綾乃:菜葉菜(小池邦彦の妻)
- 住田友好:野村宏伸[4] (明昭医科大学付属病院の講師で、現代俳句誌「秀樹」の選者)
- 住田文子:舟木幸(住田友好の妻)
- 香原順治郎:高杉亘[4] (香原病院の院長)
- 萩原和枝:吉行和子[4] (俳句の会の会員)
- 萩原雄一:長谷川朝晴[4] (萩原和枝の長男)
- 萩原美奈子:笛木優子[4] (萩原雄一の妻)
- 萩原修二:高杉瑞穂(萩原和枝の次男)
- 香原由佳:黒沢あすか[4] (香原院長の妻)
- 黒崎守:尾崎右宗(住田の同僚)
- 三木章一:伊東孝明(ブラックジャーナリスト)
- 加藤:中野剛(「ナガチ外科病院」医師)
- 藤田芳恵:内藤理沙(香原院長の愛人)
- 岡村隆明:辻本祐樹(小池の部下)
- 脇坂宏昌:金子昇[4] (警視庁捜査一課の巡査部長)
- 小笠原守:春田純一[4] (警視庁捜査一課の係長)
- 山科伊佐緒:寺田農[4] (現代俳句誌「秀樹」の主宰者)
- ノモガクジ、春海四方、田口主将、和泉ちぬ、石崎チャベ太郎、明星真由美、安亜希子 ほか