塩化ユウロピウム(III)

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塩化ユウロピウム(III)
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.030.025 ウィキデータを編集
EC番号
  • 233-040-4
RTECS number
  • LE7525000
UNII
性質
EuCl3
モル質量 258.323 g/mol
366.41 g/mol (六水和物)
融点 632 °C (1,170 °F; 905 K) 分解する
他の溶媒への溶解度 可溶
構造
六方晶系 (UCl3), hP8
P63/m, No. 176
四角面三冠三角柱形
(9配位)
関連する物質
その他の
陰イオン
酸化ユウロピウム(III)
その他の
陽イオン
塩化サマリウム(III)
塩化ガドリニウム(III)
関連物質 塩化ユウロピウム(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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塩化ユウロピウム(III)(えんかユウロピウム さん、英語: Europium(III) chloride)は、化学式 EuCl3 をもつ無機化合物である。無水物は黄色固体である。吸湿性のため速やかに水を吸収し、白色結晶性の六水和物 EuCl3·6H2O を形成するが、これは無色である。本化合物は研究で用いられる。

Eu2O3を水溶液のHClで処理すると、水和塩化ユウロピウム (EuCl3·6H2O) が得られる。この塩は加熱によって無水物にはできず、代わりにオキシ塩化物が得られる。

無水 EuCl3 は、しばしば「塩化アンモニウム法」により調製され、出発物質として Eu2O3[1][2] または水和塩 EuCl3·6H2O を用い、230 °C まで慎重に加熱する[3]。これらの方法では (NH4)2[EuCl5] が生成する。

10 NH4Cl + Eu2O3 → 2 (NH4)2[EuCl5] + 6 NH3 + 3 H2O
EuCl3·6H2O + 2 NH4Cl → (NH4)2[EuCl5] + 6 H2O

このペンタクロリドは次式に従って熱分解する

(NH4)2[EuCl5] → 2 NH4Cl + EuCl3

熱分解反応は (NH4)[Eu2Cl7] を中間体として進行する。

反応

塩化ユウロピウム(III)は他のユウロピウム化合物の前駆体である。リチウムビス(トリメチルシリル)アミドとの塩交換反応により、対応する金属ビス(トリメチルシリル)アミドへ変換できる[4]。反応は THF 中で行い、還流条件で一定時間保持する必要がある。

EuCl3 + 3 LiN(SiMe3)2 → Eu(N(SiMe3)2)3 + 3 LiCl

Eu(N(SiMe3)2)3 は、より複雑な配位錯体の出発物質となる。

加熱下で水素ガスにより還元すると EuCl2 を与える。後者は、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ユウロピウム(II)錯体などの、ユウロピウム(II)の有機金属化合物の調製に用いられてきた[5][6]。塩化ユウロピウム(III)は、他のユウロピウムの調製の出発物質としても利用できる。

構造

文献

参照

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