大学の山賊たち
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| 大学の山賊たち | |
|---|---|
| 監督 | 岡本喜八 |
| 脚本 |
岡本喜八 関沢新一 |
| 製作 | 山本紫朗 |
| 出演者 |
山﨑努 久保明 佐藤允 江原達怡 ミッキー・カーチス 白川由美 横山通乃 上原美佐 柳川慶子 |
| 音楽 | 佐藤勝 |
| 撮影 | 飯村正 |
| 製作会社 | 東宝 |
| 公開 |
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| 上映時間 | 94分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 日本語 |
大学の山賊たち (だいがくのさんぞくたち) は、東宝が1960年に製作した日本映画。カラー。東宝スコープ、94分。監督は「暗黒街の対決」の岡本喜八、脚本は岡本喜八と「電送人間」の関沢新一の合同脚本。撮影は 『落語天国紳士録』の飯村正。
冬の山を舞台にした青春活劇。
ギネ役のミッキー・カーチスは、撮影当時スキーの経験がなかったが、山の上からスキーで降りてくるよう指示されたことを述懐している[1]。また、カーチスによれば、スキーの名人として知られていた俳優デビュー前の加山雄三がスキーのコーチとして参加していた[1]。
東京の丸久デパートの社長は支配人と部長から世間のスキーブームの盛り上がりについてレクチャーを受ける。社長はスキー用品の販売促進のため山小屋を買収する構想を立案すると、資金を携え、実地調査のために自ら雪山へ向かう。
大学山岳部の<山賊グループ>はリーダーのお頭と胃袋、税務署、宇宙に新メンバーのギネを加えた5人組。彼らは雪中で野営をしつつ北アルプスの冬季未踏ルートである「天狗の壁」を目指して進んでいた。過去3年に渡って「天狗の壁」に挑んだがいずれも失敗。今回が4回目の挑戦だったが、お頭が吹雪の襲来を察知したこと(雲行きの変化と、胃袋の装着していたサルマタが湿度を帯びてきたこと)で撤退を決意する。下山途中で彼らはのんきな5人組の女性<処女雪グループ>(姉御、カレー、オサル、オシメ、オトラ)と出会った。彼女たちはいずれも丸久デパートの社員(デパートガール)で、休暇を一年分前借りしてスキーに訪れていたのだった。山賊グループは彼女たちに天候の急変の予兆を告げると、強引に説得して下山を促した。吹雪の襲来でビバークの準備をしている途中、軽装で登って遭難した丸久デパートの社長を救い出した一行は、社長の発した「お化け」という言葉で丹羽荘という山小屋の存在を思いだし、そこに向かう。
丹羽山荘は通称をお化け小屋と言い、近づくと事故が起きると土地の者から噂されていたが、そこには30年前の大雪崩で主人(絵描きの丹羽一作)を失った未亡人と、同居人の六助が2人で住んでいた。未亡人はまるで主人がそこにいるかのように振る舞うが、一行には何も見えない。議論になるが、宇宙は純粋で清らかな心があれば霊が見えるのだと語る。亡くなった一作と社長はうり二つで、目を覚ました社長は未亡人から一作の幽霊と間違えられて困惑する。やがて天候が回復し、一行は小屋を拠点にしてスキーを楽しむ。社長は未亡人に山小屋を買収しようと持ちかけるが、未亡人は社長のことを一作だと信じ込んでいるため噛み合わない。若者たちも買収には反対する。
そんな中、ケンとサブという二人組の強盗が地元の老巡査を騙して南国の皇太子になりすまし、一作の命日に供えるロウソクと線香を買うために下山していた六助を案内人として、丹羽山荘を目指して山を登っていた。捜査にやってきた部長刑事が警官隊を率いて追跡するも、追い詰められたふたりが撃った銃声が雪崩を引き起こし、小屋への唯一のルートを遮断してしまった。強盗は小屋の一行にも皇太子と侍従長だと信じさせて居場所を得る。雪崩によって閉じ込められたことを知った一行は、職場や卒論の心配をしたりしつつ、食料を出しあって計画的に食い延ばすことを決める。お頭はカレーに一袋の米を預けると、これには最後まで手をつけないように隠してくれと頼む。麓では救援隊が組織され、復旧作業が続けられていたが、ルートが開通するには約20日かかる。気流が悪く、ヘリも接近できない。大学の先輩の湯山登は、複数の班を組織して小屋までの新しいルートを探り始める。
小屋の中で見つかった古いラジオを修理したことで状況を知る一行だったが、そこで二人組の正体が強盗だということがバレる。豹変した二人は銃を突き付けて食料を奪い、お頭に山越えルートの案内を強要する。雪に不慣れな強盗たちに対して税務署が先回りし、一度は置き去りに成功するが、未亡人の呟きで思い直し、救出に向かう。一旦はおとなしくしていた強盗たちだったが、隙を見て銃を奪還。一行を脅して食料をすべて奪って食べてしまう。その晩、腹痛に襲われたケンをギネが診察し、緊急の手術が行われる。未亡人からの輸血でケンは一命を取りとめる。
雪崩から一週間が経ち、食料が底を尽きると、一行の疲労はマッチの軸や木の葉っぱを噛るなど極限に達した。空腹に耐えかねた税務署はカレーの隠した米を探しだして手を出すが、お頭はそのことを皆には明かさなかった。最後の手段としてお頭は税務署を連れて頂上のカモシカ小屋にある非常食を取りに行くことを決めるが、それは冬季未踏の「天狗の壁」を越えることを意味した。状況に悲観したオサルは行方をくらますが、胃袋が説得して小屋に戻る。お頭はザイルを結ぼうとするが、税務署はそれを拒否してどこかへ行ってしまう。お頭は単独で「天狗の壁」にアタックし、食料を手にして満身創痍で小屋に戻る。サブがその食料を奪おうとするが、一作のアシストで取り押さえられる。再度修理されたラジオからの情報で、救援隊と税務署が合流したことが判明すると、逃げるサブをケンが止めようとするものの、サブは人質を取って小屋の外に向かう。山賊グループはサブを追い、力を合わせて捕まえる。
やがて救援隊が小屋に到着すると、社長は買収のために作った契約書を破り捨て、一行は未亡人と一作の霊にシーハイル(ドイツ語でスキー万歳)と告げて山を下りる。なぜか救援隊に同行している本物の皇太子は雪山を存分に満喫した。