アーチェリー (弓術)

弓を用いて矢で的を射る技術、およびスポーツ From Wikipedia, the free encyclopedia

アーチェリー(英語:Archery)とは、を使用してを射る競技技術戦闘方法の事である[1]

北斎漫画』第六編 著:葛飾北斎
世界遺産イベリア半島の地中海沿岸の岩絵。新石器時代のディアーハンティング英語版の様子
南アメリカの鳥の狩猟
Vogelschießenドイツ語版と呼ばれる鳥を模した的を当てる競技の様子
19世紀のイングランドでの女性によるアーチェリーブームを描いた『The Fair Toxophilites英語版

これらの技術は、歴史的に戦争狩猟に使用されてきたが、今日では競技としてのアーチェリーも行われている。

言語について

アーチェリーは、ラテン語で弓を意味する arcus を語源としている。

歴史

間接的な根拠から、後期旧石器時代から中石器時代ごろまでに弓矢が発明されたと考えられている。古い痕跡として南アフリカ共和国シブドゥ洞窟英語版から骨で作られた矢じりらしいものが見つかっている[2]。ただ、投げ槍のように使っていた可能性もあり弓も見つかっていない為、明確に弓矢の発明の根拠とはなっていない。

ヨーロッパでの最も古い痕跡は後期旧石器時代後期(BC1万年‐BC9000年)のものとみられるドイツハンブルクから北のStellmoor という場所で見つかった痕跡で、シャフトは松で矢じりは燧石からなり、それらには弓から射られた浅い傷が付いていた[3]

各国の弓術と使用例

騎射

歴史的に流鏑馬パルティアンショットなどのように乗用獣から弓を射て移動する戦術が使用された。

スポーツ

射手

射手は、ボウマン( bowman )、アーチャー( archer )と呼ぶが、専門家・愛好家はトクソフィライト( toxophilite )と呼ばれる。トクソフィライトとは、イギリス女王エリザベス1世の語学家庭教師・教訓書家ロジャー・アスカムが1545年に執筆した本のタイトル『 Toxophilus 』から来ている。Toxophilus はギリシャ語から作られた造語で「弓の愛する者」の意であり、さらに接尾辞 ite (~の信奉者)が付いてトクソフィライトとなった。この本は、英語で書かれた初の弓術指南書で、ヘンリー8世に献上された。

16世紀以降マスケット銃が武器の主流となり、18世紀からはノスタルジックな趣味・スポーツとして英国貴族の間で流行することとなった。イギリス各地にアーチェリーの協会が設立され、厳格なルール、仮装、ディナーなどが用意された。また女性も参加するようになり、出会いの場ともなっていった[4]

オスマン帝国での弓の熟練者には ケマンケシュ(トルコ語:Kemankeş ) の称号が与えれた。

ギリシャ世界では、ギリシャ人の思考的に遠距離兵は王道ではなく、破傷風で苦しんで死ぬのは名誉的な死に方とは考えられず、古代ギリシアの叙事詩『イーリアス』などでは弓を使う人間を軽蔑する様子が見られる。そのため、弓を射るのは下層民のToxotai英語版と呼ばれた弓兵か[5]、スキタイ人の傭兵、もしくはギリシャ時代から中世まで精鋭として名高かったクレタ島の傭兵クレタ弓兵英語版が弓兵として活躍した。

訓練

先のオスマン帝国のケマンケシュや、イギリスのロングボウ兵など各国で弓を扱う兵は重用され、長い月日をかけて各国独自の訓練を行い育成された。その結果、腕の長さが左右で差が出るほどの骨格変化や、軟骨が骨になる骨棘の形成も見られた。

また、モンゴルや日本のようにラクダから矢を射かける騎射技術なども発達した。

日本

神話

神話や歴史上においても、射手が登場しており、重要な役割を担っていたことが示されている。以下に神話上の名手を示す。

弓具

三種類の弓の弾き方例 Fig1がメディトレイニアン リリース(地中海式)Fig2がピンチ式、Fig3がモンゴルドロー
矢の名称
弓手側
馬手側
その他

設備

世界アーチェリー連盟によってターゲットアーチェリーで使われる標的

出典

関連項目

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