忉利天上寺

兵庫県神戸市灘区にある寺院 From Wikipedia, the free encyclopedia

忉利天上寺(とうりてんじょうじ)は、兵庫県神戸市灘区摩耶山町にある摩耶山真言宗[1]大本山寺院山号は佛母摩耶山。本尊十一面観音菩薩仏母摩耶夫人尊釈迦の生母である摩耶夫人を本尊とする日本唯一の寺である。通称は天上寺という。新西国三十三箇所第22番札所。

位置 北緯34度44分21秒 東経135度12分15.2秒
山号 佛母摩耶山
概要 忉利天上寺, 所在地 ...
忉利天上寺
本堂(金堂)
所在地 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12
位置 北緯34度44分21秒 東経135度12分15.2秒
山号 佛母摩耶山
宗旨 古義真言宗
宗派 摩耶山真言宗[1]
寺格 大本山
本尊
創建年 伝・大化2年(646年
開山 伝・法道
開基 伝・孝徳天皇勅願
正式名 佛母摩耶山利天上寺
別称 天上寺
札所等
文化財
公式サイト 摩耶山天上寺
法人番号 5140005000150 ウィキデータを編集
忉利天上寺の位置(神戸市内)
忉利天上寺
忉利天上寺
忉利天上寺 (神戸市)
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天皇勅願所の石碑と摩耶夫人堂
天皇勅願所の石碑と摩耶夫人堂
旧天上寺跡
旧天上寺跡
旧天上寺焼失による客足不足により、ケーブル - 史跡公園間にあった遊園地や土産物屋等は廃業に追い込まれた。一部は現在もそのまま残る。
旧天上寺焼失による客足不足により、ケーブル - 史跡公園間にあった遊園地や土産物屋等は廃業に追い込まれた。一部は現在もそのまま残る。

歴史

当寺は、大化2年(646年)に孝徳天皇勅願天竺の伝説的な高僧法道仙人によって開創されたと伝わる[2]。本尊は釈迦自らが彫り上げたとされる一寸八分の秘仏・十一面観音像で、法道仙人がをへてわが国に持ってきたものであるという[2]

後に空海(弘法大師)が渡唐した際、武帝自作の摩耶夫人尊像を持ち帰り当寺に奉安したことから、当寺があるこの山を「摩耶山」と呼ぶようになったとされる。寺号は摩耶夫人が転生した忉利天に因むものである[2]鎌倉時代末期の鎌倉幕府軍対赤松氏による摩耶山合戦で知られる摩耶山城を当寺とする説がある。

最盛期には多くの塔頭僧坊を抱えており、最も栄えた頃は3,000人の僧を擁する摂津国第一の大寺だったと伝わる。宗派を越え、皇族武将なども含めて広く信仰され、花山正親町両天皇の御願所でもあった[2]

江戸時代には江戸幕府将軍徳川家光により摂津国の鎮護寺(護国寺)に選定され、紀州徳川家が将軍家の代参の役をつとめた。このため天上寺の紋は、天皇家より賜った五七の桐紋と徳川家より賜った三つ葉葵紋を合わせた二種紋となっている[2]

1976年昭和51年)1月30日未明、賽銭泥棒による放火のため[3]、仁王門や一部の塔頭・庫裏を除いて全焼した[2]。現在は北方約1キロメートルにある摩耶別山(天上寺創生の地とされる)に場所を移して再建された。旧境内は摩耶山史跡公園として整備され、旧伽藍の解説板などが整備されているほか、焼け残った仁王門も残されており、石垣や石段なども往時を偲ばせる(北緯34度43分50.9秒 東経135度12分20.8秒)。ただ、仁王門以外の建物(庫裏など)は整備されておらず、朽ちかけている。

2020年令和2年)4月3日に高野山真言宗から独立し、新しい包括宗教法人として摩耶山真言宗を設立し[1]、その総本山となった。

摩耶夫人を祀っていることから特に婦人の信仰があつく、安産祈願・腹帯授与については、わが国で最初に行われたといわれている[4]

本尊

本尊は「十一面観音菩薩」と「仏母摩耶夫人尊」。

  • 「十一面観音菩薩像」は一寸八分(約6センチメートル)の黄金の秘仏で通常は拝観できない。開帳は33年毎に行われるという。釈迦が作ったもので法道仙人が持参してきたものといわれる[2]大阪湾一円および摩耶山の四周に開けた諸国(摂津国播磨国河内国和泉国淡路国等)の守護仏とされた[2]
  • 「仏母摩耶夫人尊像」は極彩色等身大の仏像。1976年(昭和51年)の火災により焼失したため新しく作られ、金堂に収められていた。摩耶夫人堂は2002年(平成14年)10月に再建されて落慶法要が営まれ、仏母摩耶夫人尊像が金堂から遷座された。

境内

  • 金堂(本堂) - 1985年昭和60年)再建[2]
  • 権現社 - 2010年平成22年)再建[2]。伽藍神である釈帝権現を祀る。
  • 摩耶夫人堂 - 2002年(平成14年)再建[2]。全国唯一の摩耶夫人を祀る堂。
  • 密教学講伝所
  • 一願地蔵堂 - 2005年(平成17年)再建[2]
  • 法道仙人石像
  • 天空の大舞台 - 2005年(平成17年)築[2]
  • 庭園「摩耶天空之庭」 - 「仙人来朝之庭」と「摩耶創生之庭」からなる枯山水庭園。庭園史家の西桂による作庭[5]
    • 庭園「仙人来朝之庭」
    • 庭園「摩耶創生之庭」
  • 鐘楼 - 1989年(平成元年)再建[2]
  • 書院
  • 金輪堂 - 1983年(昭和58年)再建[2]。一字金輪を祀る。
  • 本坊 - 庫裏。
  • 天竺堂 - 1979年(昭和54年)再建[2]
  • 西山門 - 2010年(平成22年)建立[2]
  • 旧境内地 - 現在は摩耶山史跡公園となっている。
  • 仁王門 - 摩耶山史跡公園にある。

文化財

兵庫県指定有形文化財

神戸市指定有形文化財

前後の札所

新西国三十三箇所
21 神呪寺 - 22 天上寺 - 23 能福寺
関西花の寺二十五霊場
9 鶴林寺 - 10 天上寺 - 11 永澤寺
西国愛染十七霊場
3 鏑射寺 - 4 天上寺 - 5 大龍寺
摂津国八十八箇所
79 円満寺 - 80 天上寺 - 81 聖徳院
摂津国三十三箇所
3 神呪寺 - 4 天上寺 - 5 瀧勝寺
神戸十三仏霊場
1 転法輪寺 - 2 天上寺 - 3 如意寺
神戸七福神 布袋尊
福原西国三十三観音霊場
客番打納 阿弥陀寺 - 客番奥之院 天上寺
神仏霊場巡拝の道
68 廣田神社 - 69 天上寺 - 70 湊川神社

拝観

  • 拝観料:無料
  • 拝観時間:8時 - 17時
  • 駐車場:山門近くに有料市営駐車場50台

所在地

  • 兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-12

アクセス

脚注

外部リンク

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