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惑星記号

惑星を表す記号 From Wikipedia, the free encyclopedia

惑星記号(わくせいきごう)は、太陽系の惑星を表す記号のことである。また、一部の歴史的に惑星とされたことがある天体や、天文学では惑星とされたことのない天体に対応する記号のことでもある。

主要な11の惑星記号

概要

古くから、占星術・タロットなどでも使われている記号。天王星・冥王星など複数記号が存在するものもある。Unicodeなどにより、コンピュータ上でも大半の惑星記号が利用できる。

火星(♂)、金星(♀)の記号は、生物のオス・メスを表す記号としても使われる。

一覧

主要な11天体

太陽系の8惑星と、歴史上惑星とされた時代が長かった太陽・月・冥王星の記号を示す。占星術では地球以外が10大天体とされる。

さらに見る 記号, 天体 ...
記号 天体 ギリシャ神
ローマ神
その他の意味
画像文字コードver 名称発見年 五行思想曜日元素性
☉
🜚
U+2609
U+1F71A
初期
6.0
太陽古代 アポローン
アポロー
(陰陽)日曜日金()
☿U+263F初期 水星古代 ヘルメース
メルクリウス 
水水曜日水銀雌雄同体
♀U+2640初期 金星古代 アプロディーテー
ウェヌス
金金曜日銅雌
🜨
♁
U+1F728
U+2641
6.0
初期
地球古代 ガイア
テルース
土土曜日緑青()
アンチモン()
☽
☾
U+263D
U+263E
初期
初期
月古代 セレーネー
ルーナ
(陰陽)月曜日銀
♂U+2642初期 火星古代 アレース
マールス
火火曜日鉄雄
♃U+2643初期 木星古代 ゼウス
ユーピテル
木木曜日スズ
♄U+2644初期 土星古代 クロノス
サートゥルヌス
土土曜日鉛
⛢
♅
U+26E2
U+2645
5.1
初期
天王星1781年 ウーラノス
ウーラヌス

白金()
[1] ♆
⯉
U+2646
U+2BC9
初期
 
海王星1846年 ポセイドーン
ネプトゥーヌス
♇
⯓
U+2647
U+2BD3
初期
 
冥王星1930年 ハーデース
プルートー
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その他の天体

冥王星以外の準惑星・小天体、占星術で惑星と同様に扱われる占星点の記号を示す。

さらに見る 記号, 天体 ...
記号 天体 神
画像文字コードver 小惑星番号名称分類発見年
⚳[2][3][1] ⚳U+26B35.1 (1)ケレス準惑星1801年 ケレース
⚴[2][1] ⚴
🜍
U+26B4
U+1F70D
5.1
6.0
(2)パラス小惑星1802年 パラス
⚵[2][3] ⚵U+26B55.1 (3)ジュノー小惑星1804年 ユーノー
⚶[2] [1] [3] ⚶U+26B65.1 (4)ベスタ小惑星1807年 ウェスタ
[3][1] (5)アストラエア小惑星1845年 アストライアー
[3] (6)ヘーベ小惑星1847年 ヘーベー
[3] (7)イリス小惑星1847年 イーリス
[3] (8)フローラ小惑星1847年 フローラ
[3] (9)メティス小惑星1848年 メーティス
[3] [1] (10)ヒギエア小惑星1849年 ヒュギエイア
[3][1] (11)パルテノーペ小惑星1850年 パルテノペー
[3] (12)ビクトリア小惑星1850年 ウィクトーリア
[1] (13)エゲリア小惑星1850年 エーゲリア
[1] (14)イレーネ小惑星1851年 エイレーネー
[3] (15)エウノミア小惑星1851年 エウノミアー
[1] (16)プシケ小惑星1852年 プシューケー
[1] (17)テティス小惑星1852年 テティス
[1] (18)メルポメネ小惑星1852年 メルポメネー
[1] (19)フォルトゥナ小惑星1852年 フォルトゥーナ
[1] (26)プロセルピーナ小惑星1853年 プロセルピナ
[3] (28)ベローナ小惑星1854年 ベローナ
[1] (29)アンフィトリテ小惑星1854年 アムピトリーテー
[3] (35)レウコテア小惑星1855年 レウコテアー
[3] (37)フィデス小惑星1855年 フィデース
⚷[2] ⚷U+26B75.1 (2060)キロンCAT1977年 ケイローン
⯰ ⯱[4]⯰
⯱
U+2BF0
U+2BF1
(136199)エリス準惑星2003年 エリス
⚸[2]∅[5] ⚸U+26B85.1 リリス占星点 リリス
☊[2] ☊U+260A初期 ドラゴンヘッド占星点
☋[2] ☋U+260B初期 ドラゴンテイル占星点
☄[2] ☄U+2604初期 (任意の彗星)彗星
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由来

さらに見る 惑星, 記号 ...
惑星記号由来
太陽 ☉ 古代エジプトでラーのシンボルとして使われ、ルネサンス期に に取って代わった。
水星 ☿ ケーリューケイオン。または、翼のあるメルクリウス(ヘルメース)の兜。
金星 ♀ ウェヌス(アプロディーテー)の手鏡。
地球 🜨 四大元素の土(地)の記号の転用で、四方で大地を表す。あるいは、赤道と本初子午線。
♁ 宝珠。世界(世界を統治すること)の象徴。
月 ☾☽ 三日月。
火星 ♂ マールス(アレース)の盾、あるいは盾と槍。
ケレス ⚳ 収穫の鎌。ケレースは農業の女神。
パラス ⚴ アテーナーの盾アイギス。パラスはアテーナーの異名でもある。
ジュノー ⚵ フローラがユーノーに贈った魔法の花。
ベスタ ⚶⚶ 聖なる火。ウェスタは竈(かまど)の女神。
木星 ♃ ユーピテル(ゼウス)の雷。あるいはゼウスの頭文字Ζ(ゼータ)。あるいは数字の4(天動説では地球を数えず第4惑星)。
土星 ♄ サートゥルヌス(クロノス)の、ウーラノス殺しに使われた大鎌。あるいは数字の5。
キロン ⚷ 発見者コワルの頭文字K。
天王星 ⛢ 発見者でありかつての惑星名でもあるハーシェルの頭文字H。
♅ 白金記号の転用で、金+鉄(太陽+火星)。ただし白金記号には (銀+金、月+太陽)も使われた。
海王星 ♆ ネプトゥーヌス(ポセイドーン)の三叉戟。
⯉ 発見者の1人ル・ヴェリエの頭文字LVのモノグラム。
冥王星 ⯓ プルートーの最初の2文字を合わせたものであり、発見に寄与したパーシヴァル・ローウェルの頭文字でもあるPLのモノグラム。
エリス ⯰ エリスの手。ディスコーディアンのシンボル。
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歴史

惑星記号は古代ギリシャ時代にも使われたが、現在のものとは違った。現在の形になったのはルネサンス期である。

地動説により地球が惑星となると、地球の記号が追加された。

1781年の天王星を嚆矢として新惑星が次々と発見されると、それらのための新しい惑星記号が考え出された。発見当時は惑星とされたが現在は惑星とされていない最初のいくつかの小惑星と冥王星にも、記号がある。また、キロンとエリスは天文学上は惑星とされたことはないが、占星術では惑星と同様の意義があると考える者がいるため、記号が与えられている。

1801年からの数年間に4つの小惑星が発見されたが、1845年からは多数の小惑星が発見された。当初はそれぞれに記号が考え出されたが、数が増えすぎたため、1851年エンケが、① - ⑪(丸囲み1 - 11)を第5番小惑星アストラエアから第15番小惑星エウノミアまでの記号とすることを提案した。1852年にエンケは、現在の小惑星番号と同じ⑤ - ⑮(丸囲み5 - 15)を使うよう修正し、1864年までには最初の4つの小惑星にも① - ④(丸囲み1 - 4)を使うようになった[3]。

使用

占星術

惑星記号が使われたホロスコープ

惑星の記号として広く使われている。ただし占星術では地球記号は使われない。

具体的には以下のような用法がある。

  • ホロスコープ上にプロットする。
  • アスペクト記号と組み合わせ、たとえば (太陽と月の合)のように使う。
  • サイン記号と組み合わせ、たとえば (太陽が白羊宮にある)、05(太陽が白羊宮の5度にある、つまり太陽の黄経が5度)のように使う。
  • 逆行記号と組み合わせ、たとえば ℞(火星が逆行中)のように使う。

天文学

さらに見る 天体, 英語名 ...
現在の天文学で使われる記号
天体英語名IAUその他
太陽Sun
水星Mercury (Hermes)HM
金星VenusV
地球EarthE
月Moon (Lunar)L
火星MarsM
木星JupiterJ
土星SaturnS
天王星UranusU
海王星NeptuneN
冥王星Pluto(134340)P
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天文学でもかつては広く使われたが、現在ではほとんど使われず、惑星を簡潔に表すには英語名の頭文字を使うことが多い。

国際天文学連合 (IAU) が定める衛星や環の仮符号では、8惑星が H・V・E・M・J・S・U・N で表される。水星 (Mercury) は火星 (Mars) と頭文字が同一であるため、 Hermes の頭文字が使われる(ただしまだ使用例はない)。8惑星以外は、小惑星番号を ( ) で囲んで示す。冥王星は (134340) となるが、惑星だった時代には P が割り当てられていた。

太陽と地球の記号は若干使われ、太陽質量 M 、太陽半径 R 、地球質量 M(または ME)などに使われる。

その他の分野

ドルトンの記号

7惑星(土星までの6惑星から地球を除き太陽と月を加えた7天体)の記号は、それらの惑星の名の元となったギリシャ神やローマ神も意味する。

7惑星の記号は、近世から初期近代の錬金術や化学で元素記号としてつかわれ、さまざまな記号が追加された[6]。しかし19世紀になると、ドルトンによる記号(丸で囲んだ文字や記号で表す)や、現代的なラテン文字1 - 2文字からなる元素記号に取って代わられた。

1753年にはリンネが生物の性を表す記号として ☿・♀・♂ を採用した。雄雌を表す♂と♀は現在でもよく使われる。

文字コード

Unicodeには、8惑星、太陽、月、冥王星、四大小惑星などの記号が収録されている。ほとんどはBMPの Miscellaneous Symbols(その他の記号、U+2600-26FF)に収録されているが、一部()はSMPの Alchemical Symbols(錬金術記号、U+1F700-1F773)に収録されている。

ただし、小惑星などいくつかの記号は2008年の Unicode 5.1 で、「錬金術の記号」は2010年の Unicode 6.0 で拡充されており、サポートするフォントはまだ希である。

U+2295 ⊕ と U+2299 ⊙ は、地球記号・太陽記号に似ているが、数学記号の直和と直積である。

JIS X 0208 には火星と金星の記号が収録されている。

脚注

関連項目

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Timelines

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