月令 From Wikipedia, the free encyclopedia 月令(げつれい、がつりょう)とは漢籍の分類のひとつで、月ごとの自然現象、行事、儀式、農作業などを記したものを言う。時令(じれい)とも呼ぶ。古代の制度・習俗や農業技術を知るために重要である。 四部分類における月令の位置は、各目録ごとに異なる。『隋書』経籍志は『四民月令』を子部の農家に、『玉燭宝典』を雑家の中に含める。『旧唐書』も同様だが、『新唐書』芸文志では『四民月令』『玉燭宝典』『荊楚歳時記』をまとめて農家に分類する。 北宋の『崇文総目』は史部に「歳時類」という独立した分類を立てた[1]。『直斎書録解題』では「時令類」[2]、『通志』では礼類の「月令」とする[3]。『四庫全書総目提要』では史部に「時令類」を設けている。 歴史 『詩経』豳風・七月では月ごとの自然現象や農作業をうたっており、月令の原始的な形と見なすことができる。 月令の代表としては『呂氏春秋』十二紀、および十二紀から季節に関係する部分を抜きだした『礼記』月令篇がある。 日本では平安時代の惟宗公方『本朝月令』(4月から6月までが残る)が、朝廷の年中行事を記す。 代表的な月令 『夏小正』(もと『大戴礼記』の1篇) 『逸周書』時訓解(『逸周書』には月令篇もあったが現存せず) 秦、呂不韋『呂氏春秋』十二紀 『礼記』月令 前漢、劉安『淮南子』時則訓 後漢、崔寔『四民月令』 梁、宗懍『荊楚歳時記』 隋、杜台卿『玉燭宝典』 唐末五代、韓鄂『四時纂要』『歳華紀麗』 南宋、陳元靚『歳時広記』 元、魯明善『農桑衣食撮要』 注釈 『礼記』月令の注釈という形で、制度に関する書物が書かれた。 後漢、蔡邕『月令章句』(現存しないが引用が残る。また現存の「月令問答」「明堂月令論」は本来『月令章句』の一部だったという[4]) 明、馮応京『月令広義』 脚注 ↑ 『崇文総目』 歳時類。https://archive.org/stream/06047770.cn#page/n28/mode/2up。 ↑ 陳振孫『直斎書録解題』 巻6・時令類。https://archive.org/stream/06080859.cn#page/n140/mode/2up。 ↑ 鄭樵『通志』 巻64・芸文略・礼類・月令。https://archive.org/stream/06058595.cn#page/n100/mode/2up。 ↑ 厳可均『全上古三代秦漢三国六朝文』 全後漢文・巻80。https://ctext.org/wiki.pl?if=gb&chapter=817118。「案、『月令問答』『明堂論』『月令篇名』等三篇、皆『月令章句』之文。」 関連項目 農書 歳時記 二十四節気 七十二候 外部リンク 『月令』 - コトバンク Related Articles