雑家の代表的著作には秦代の呂不韋『呂氏春秋』と前漢の 劉安『淮南子』があるが、いずれもひとりで書いたものではなく、多数の学者を集めて著したものである。『呂氏春秋』が儒家の思想を基本に置いて諸家を折衷しているのに対し[1]、『淮南子』では根幹を道家に置いている[2]。また、道家のうちで『老子』と『荘子』を並称していることも特徴的である(老荘思想を参照)。
『淮南子』の故事成語から象徴的なものを引用するのであれば、「鹿を追う者は山を見ず」(一事に熱中すると他の事を考える余裕がなくなること、利欲に迷うと道理がわからなくなること)の語が、端的に雑家の思考(大局観の為の思想)成立を表したものといえる。