有機鉛化合物

From Wikipedia, the free encyclopedia

有機鉛化合物(ゆうきなまりかごうぶつ)は炭素化学結合を含む化学物質である。最初の有機鉛化合物は1852年にドイツ化学者カール・レーヴィヒ (Carl Löwig) によってPb/Na合金ヨードエタンから合成されたヘキサエチル二鉛 (CH3CH2)3PbPb(CH2CH3)3である[1][2][3]。これは当初テトラエチル鉛であると考えられていたが、後に訂正された。

鉛は炭素と同じ第14族元素であり、原子価は4である。第14族(炭素族)元素のCX結合(X = C, Si, Sn, Pb)は周期表を下るにつれて長く、弱くなる。例えばテトラメチル鉛のCPb結合は222 pmで、その結合解離エネルギーは204 kcal/mol (854 kJ/mol) である。対して、テトラメチルスズのCSn結合は長さ214 pm、解離エネルギー297 kcal/mol (1240 kJ/mol) である。

これまで知られている中で最も重要な有機鉛化合物は、アンチノッキング剤として使われたテトラエチル鉛である。鉛の誘導体を得る際には酢酸鉛(IV)塩化鉛が繁用される。

その毒性のため有機鉛化合物の使用には制限を受けるが、毒性はパラジウム化合物の10パーセントに過ぎないといわれている[3]

塩化鉛とグリニャール試薬から得られる。例えば、メチルマグネシウムクロリドと塩化鉛を反応させるとテトラメチル鉛が生成する。これは沸点110 ℃、密度1.995g/cm3の液体である。また、塩化鉛にペンタメチルシクロペンタジエンのリチウム塩を作用させると鉛のメタロセンプルンボセンが得られる。

ある種の芳香族炭化水素は酢酸鉛(IV) と求電子芳香族置換反応を起こす。例えばクロロホルム中でジクロロ酢酸の存在下にアニソールと反応させると4-メトキシフェニル三酢酸鉛が生成する[4]

Scheme 1

反応

脚注

関連項目

Related Articles

Wikiwand AI