朝井リョウ

日本の小説家 From Wikipedia, the free encyclopedia

朝井 リョウ(あさい リョウ、男性、1989年5月31日 - )は、日本小説家ラジオパーソナリティ2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少(23歳)である[2]

生誕 (1989-05-31) 1989年5月31日(36歳)
日本の旗 日本岐阜県不破郡垂井町
職業 小説家
言語 日本語
教育 学士文学
概要 朝井 リョウ(あさい リョウ), 生誕 ...
朝井 リョウ
(あさい リョウ)
生誕 (1989-05-31) 1989年5月31日(36歳)
日本の旗 日本岐阜県不破郡垂井町
職業 小説家
言語 日本語
教育 学士文学
最終学歴 早稲田大学文化構想学部
活動期間 2009年 -
ジャンル 小説随筆
代表作何者』(2012年)
正欲』(2021年)
イン・ザ・メガチャーチ』(2025年)
主な受賞歴 小説すばる新人賞(2009年)
直木三十五賞(2013年)
坪田譲治文学賞(2013年)
柴田錬三郎賞(2021年)
本屋大賞(2026年)
デビュー作桐島、部活やめるってよ』(2009年)
配偶者 既婚[1](2017年 - )
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経歴

岐阜県不破郡垂井町出身。岐阜県立大垣北高等学校早稲田大学文化構想学部卒業[3]

2009年、同大学在学中に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー[4]2012年には同作が映画化された[5]。同年、『もういちど生まれる』で第147回直木三十五賞候補[6]

2011年、『チア男子!!』で第3回高校生が選ぶ天竜文学賞受賞[7]

2013年、『何者』で第148回直木三十五賞受賞。同賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少となる[2]

2014年、直木賞受賞後第一作の『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞受賞[8]

2016年、英語圏最大の文芸誌「Granta」日本語版でGranta Best of Young Japanese Novelistsに選出される[9]

2021年、『正欲』で第34回柴田錬三郎賞を受賞[10]2022年、同作で第3回読者による文学賞を受賞。また、第19回本屋大賞候補にノミネートされ、4位となる[11]

2024年、生命の根源を問う野心作『生殖記』を刊行し、「キノベス!2025」で第1位を獲得[12]、第22回本屋大賞候補にノミネートされ、8位となる[13]

2025年、新聞連載から執筆を続けていた小説『イン・ザ・メガチャーチ』を刊行。同作は第9回未来屋小説大賞を受賞[14]。翌2026年、第23回本屋大賞を受賞。デビューから17年目にして、直木賞と本屋大賞の二冠を達成した[15]

エピソード

  • 幼い頃から、文章を書いたり話を創作することが好きだった。三つ上の姉が絵本を描いているところを真似したのが最初の創作だと語っている[16]
  • 小学生の頃は、はやみねかおるなど少年少女向けの本を好んで読んでいた。6年生のとき、はじめて新人賞に応募した。また、インターネット上で「小説掲示板」への投稿も行い、知り合った人たちと文通もしていた。学校では、自力で学級新聞を毎週制作し、そこで小説連載を行っていた[16]
  • 中学生の頃からは石田衣良村山由佳吉田修一など一般文芸の小説を読み始める。ほかにも「金田一少年の事件簿」や「バトル・ロワイヤル」などの漫画も好んで読んでいた。夏休みの自由研究では、自身のクラスメイトをモデルにしたオリジナルの「バトル・ロワイヤル」を原稿用紙50枚以上書き上げた[16]
  • 高校時代にバレーボール部に所属し、体育祭の応援団長を務めた[17]。この頃から小説のほかにも、さくらももこに影響を受け日常エッセイのインターネット投稿もはじめる。「日常エッセイのブログはランキングで一位にもなった」と語っている[16]
  • 大学時代はストリートダンスのサークルに所属した。作家志望者の多い学部に所属していたが、作家志望者がバカにするようなサークルにあえて入ったという[18]堀江敏幸のゼミに所属し、大学4年次に出版した『星やどりの声』を卒論として提出した[19]
  • 大学在学中に作家デビューをしたが、卒業後は就職活動を行って会社員となり、2015年までは兼業作家であった。6作目の『何者』は営業の新入社員として仕事をしながら、通勤前後に執筆した[2]
  • オーディション番組の『ASAYAN』(テレビ東京)からハロー!プロジェクトつんく♂のファンである[20]。好きなメンバーにモーニング娘。小田さくらを挙げている[21]。同じくハロプロファンで公私ともに仲の良い柚木麻子とはハロプロやつんく♂について話すことが多い[22]。仕事で行き詰った時はつんく♂の楽曲を聴いて元気をもらっているという[23]
  • ミュージシャンDJ松永と親交が深い[24]
  • 2017年に痔瘻を患った際のエピソードは、のちに自身のエッセイ等で詳細に綴られており、ファンやラジオリスナーの間では語り草となっている。入院先からお見舞いに来た高橋みなみとラジオを収録した回もあった[25]

作品リスト

小説

  • 桐島、部活やめるってよ』(2010年2月 集英社 / 2012年4月 集英社文庫
    • 文庫版にのみ「東原かすみ〜14歳」収録 - 初出:『集英社WEB文芸RENZABURO』
  • チア男子!!』(2010年10月 集英社 / 2013年2月 集英社文庫)
  • 『星やどりの声』(2011年10月 角川書店 ISBN 978-4-04-110035-6 / 2014年6月 角川文庫 ISBN 978-4-04-101335-9) - 初出:『小説野性時代』2011年1月号 - 8月号連載
  • 『もういちど生まれる』(2011年12月 幻冬舎 ISBN 978-4-344-02105-1 / 2014年4月 幻冬舎文庫 ISBN 978-4-344-42171-4
  • 少女は卒業しない』(2012年3月 集英社 / 2015年2月 集英社文庫) - 初出:『小説すばる』2010年4月号 - 2011年2月号(隔月)、2011年9月号
  • 何者』(2012年11月 新潮社 / 2015年6月 新潮文庫
  • 『世界地図の下書き』(2013年7月 集英社 ISBN 978-4-08-771520-0 / 2016年6月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745452-9) - 初出:『小説すばる』2012年11月号 - 2013年6月号
  • 『スペードの3』(2014年3月 講談社 ISBN 978-4-06-218850-0 / 2017年4月 講談社文庫 ISBN 978-4-06-293613-2) - 初出:『小説現代』2013年4月号 - 2014年1月号
  • 武道館』(2015年4月 文藝春秋 / 2018年3月 文春文庫) - 初出:『別冊文藝春秋』2014年9月号 - 2015年3月号
  • 世にも奇妙な君物語』(2015年11月 講談社 / 2018年11月 講談社文庫) - 初出:『小説現代』2015年4月号 - 2015年8月号
    • 収録作品:シェアハウさない / リア充裁判 / 立て! 金次郎 / 13.5文字しか集中して読めな / 脇役バトルロワイアル
  • 『ままならないから私とあなた』(2016年4月 文藝春秋 ISBN 978-4-16-390434-4 / 2019年4月 文春文庫 ISBN 978-4-16-791254-3
    • 収録作品:レンタル世界 / ままならないから私とあなた
  • 『何様』(2016年8月 新潮社 ISBN 978-4-10-333062-2 / 2019年6月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-126932-0
    • 収録作品:水曜日の南階段はきれい / それでは二人組を作ってください / 逆算 / 君だけの絶対 / むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった / 何様
  • 『死にがいを求めて生きているの』(2019年3月 中央公論新社 ISBN 978-4-12-005171-5 / 2022年10月 中公文庫 ISBN 978-4-12-207267-1) - 初出:『小説BOC』vol.1 2016年4月 - vol.10 2018年7月
  • 『どうしても生きてる』(2019年10月 幻冬舎 ISBN 978-4-344-03516-4 / 2021年12月 幻冬舎文庫 ISBN 978-4-344-43141-6
    • 収録作品:健やかな論理 / 流転 / 七分二十四秒めへ / 風が吹いたとて / そんなの痛いに決まってる / 籤
  • 『発注いただきました!』(2020年3月 集英社 ISBN 978-4-08-771699-3 / 2022年6月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-744394-3)※小説+エッセイ
  • 『スター』(2020年10月 朝日新聞出版 ISBN 978-4-02-251719-7 / 2023年3月 朝日文庫 ISBN 978-4-02-265092-4) - 初出:『朝日新聞』夕刊 2019年4月5日 - 2020年5月29日)
  • 正欲』(2021年3月 新潮社 / 2023年5月 新潮文庫)
  • 『生殖記』(2024年10月 小学館 ISBN 978-4-09-386730-6
  • イン・ザ・メガチャーチ』(2025年9月 日本経済新聞出版) - 初出:『日本経済新聞』夕刊 2023年4月1日 - 2024年6月20日

エッセイ

エンタメ

  • 対談 「就活」という窓から見えるもの(古市憲寿 × 朝井リョウ)(2013年5月 新潮45eBooklet)
  • きみに贈る本 (作家6名による書評集)(2016年5月 中央公論新社 ISBN 978-4-12-004851-7
  • 対談 必要なのは「時代を読む力」ではない(朝井リョウ×山中瑶子)(2026.04.28 Tue 『CINRA』で配信[26]

アンソロジー

「」内が朝井リョウの作品

  • 作家の放課後(2012年2月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-138271-5)「職人たちの戦国」
  • いつか、君へ Boys(2012年6月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-746843-4)「ひからない蛍」 - 関連:『世界地図の下書き』
  • 最後の恋 MEN'S つまり、自分史上最高の恋。(2012年6月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-125055-7)「水曜日の南階段はきれい」(初出:『小説新潮』2011年12月号「水曜日の南階段は」改題) - 『何様』に収録
  • この部屋で君と(2014年8月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-180005-9)「それでは二人組を作ってください(初出:『yom yom』2014年春季号)」 - 『何様』に収録
  • ベスト・エッセイ2015(2015年6月 光村図書出版 ISBN 978-4-89528-902-3)「愛しのトイレ子ちゃん(初出:『yom yom』2014年秋季号)」
  • 本なんて!作家と本をめぐる52話(2015年7月 キノブックス ISBN 978-4-908059-11-7)「私と文庫」
  • 18きっぷ(2015年10月 朝日新聞社 ISBN 978-4-02-251323-6)「十八歳の選択」
  • 20の短編小説(2016年1月 朝日文庫 ISBN 978-4-02-264802-0)「清水課長の二重線」(初出:『小説トリッパー』 2015年夏季号)
  • GRANTAJAPAN with 早稲田文学03 「引金」
  • アイアムアヒーロー THE NOVEL(2016年4月 小学館 ISBN 978-4-09-187678-2 / 2017年3月 小学館文庫 ISBN 978-4-09-406405-6)「十七歳の繭」
  • 作家の口福 おかわり(2016年9月 朝日文庫 ISBN 978-4-02-261877-1)「たこ焼きスナイパーの夕べ」他4篇
  • VS. こち亀(2016年9月 集英社)「こちら命志院大学男子チアリーディングチーム出張部」
  • X'mas Stories―一年でいちばん奇跡が起きる日―(2016年11月 新潮文庫 ISBN 978-4-10-133256-7)「逆算」(初出:『小説新潮』2014年12月号)
  • 短編少年(2017年5月 集英社文庫 ISBN 978-4-08-745589-2)「ひからない蛍」
  • おしゃべりな銀座(2017年6月 扶桑社 ISBN 978-4-594-07716-7)「天空の城 ギンザ」
  • ジブリの教科書20 思い出のマーニー(2017年7月 文春ジブリ文庫 ISBN 978-4-16-812019-0)「「普通」から漕ぎだす少女の表情」(初出:『熱風』2014年8月号 スタジオジブリ)
  • 短編ベストセレクション 現代の小説2019(2019年6月 徳間文庫 ISBN 978-4-19-894476-6)「七分二十四秒めへ」
  • NHK国際放送が選んだ日本の名作(2019年7月 双葉文庫 ISBN 978-4-575-52240-2)「清水課長の二重線」
  • モノガタリは終わらない(2022年10月 集英社 ISBN 978-4-08-771762-4)「吉凶の行方」
  • あえのがたり(2025年1月 講談社 ISBN 978-4-06-537876-2)「うらあり」
  • 30の短編小説(2025年11月 朝日新聞出版 ISBN 978-4-02-252113-2)「三十番目」

単行本未収録作品

  • 小説
    • 「職人たちの戦国」(『yom yom』vol.22 2011年11月 新潮社)
    • 「水曜日の判例」(『ダ・ヴィンチ』2013年11月号)
    • 「アスパラ」(『別冊カドカワ 総力特集 aiko』2014年5月 マガジンズ)
    • 「タイムリミット」(2015年春に実施された森永製菓のキャラメルの箱に3箱に亘って掲載する企画)
    • 「マドンナゆかりの断髪」(『小説屋sari-sari』2015年7月号 角川書店) <「星やどりの声」スピンオフ
    • 「心めくり」(『小説現代』2016年5月号 講談社)
    • 「胸元の魔法」(2017年3月 JTのWebサイト『SevenStars』)
    • 「特集:キトヴォラの今 桑原友紀さん(仮名)の場合」(『GOAT』Summer 2025 小学館)
    • 「三十番目」(『小説トリッパー』2025年夏季号 朝日新聞出版)
  • エッセイ
    • 「サラダがおいしいと言われたような」(『産經新聞朝刊』2013年2月7日号)
    • 「ルーレットの目」(『オール讀物』2013年3月号 文藝春秋)
    • 「原稿を投げる」(『小説すばる』2013年12月号 集英社)
    • 「ビー紙に触れると」(『週刊文春』2014年5月1日号)
    • 「大切なことはすべてASAYANが教えてくれた」(『インポケット』2014年7月号 講談社)
    • 「五年目の半径」(『文藝春秋』2014年9月号 文藝春秋)
    • 「どっこい生きてる、ど肛門ガエル」(『考える人』2016年冬号 新潮社)
    • 「ハワイにしかない歯磨き粉」(『はなはなし』第11号 2016年4月1日発行)
    • 「希望はどこに」(『朝日新聞』2018年1月7日)
    • 「照らす」(『小説すばる』2018年2月号 - 、集英社)※不定期掲載

連載

連載中

エッセイ

  • 「柚木麻子と朝井リョウとでか美ちゃんの流れる雲に飛び乗ってハロプロを見てみたい」(『CDジャーナル』2015年9月号 - 、音楽出版社柚木麻子でか美ちゃんとの合同連載(2019年5月6月合併号まで「ハロプロの行間を徘徊する」、2021春号まで「柚木麻子と朝井リョウの流れる雲に飛び乗ってハロプロを見てみたい」を改題。)

連載終了

小説

エッセイ

  • 「プロムナード」(『日本経済新聞夕刊』2015年7月1日 - 2015年12月16日 / 水曜日担当)
  • 「朝井リョウの一例としてどうぞ」(『朝日中高生新聞』2016年4月号 - 2017年3月号)

帯文・解説

作詞

  • 「次元」(第83回NHK全国学校音楽コンクール 高等学校の部 課題曲)

メディアミックス

映画
ドラマ
舞台
漫画
オーディオブック
  • 桐島、部活やめるってよ(2013年7月19日 FeBe!
アニメ
  • チア男子!!(2016年7月 - 9月)[38]
    • DVD&Blu-ray 第1巻(2016年9月27日 バンダイビジュアル)
    • DVD&Blu-ray 第2巻(2016年10月26日 バンダイビジュアル)
    • DVD&Blu-ray 第3巻(2016年11月25日 バンダイビジュアル)
    • DVD&Blu-ray 第4巻(2016年12月22日 バンダイビジュアル)
    • DVD&Blu-ray 第5巻(2017年1月27日 バンダイビジュアル)
    • DVD&Blu-ray 第6巻(2017年2月24日 バンダイビジュアル)
外国語版単行本
  • 聽説桐島退社了(2013年8月31日 貓頭鷹出版)「桐島、部活やめるってよ」台湾版 OCLC 1338523145
  • 누구(2013年 은행나무)「何者」韓国版 OCLC 871266489
  • 何者(2014年1月24日 貓頭鷹出版)「何者」台湾版 OCLC 1137187164
  • 少女不畢業(2014年5月1日 貓頭鷹出版)「少女は卒業しない」台湾版 OCLC 1338539092
  • 重生(2014年9月1日 貓頭鷹出版)「もういちど生まれる」台湾版 OCLC 1338552877
  • 男子啦啦隊!!(2016年2月5日 貓頭鷹出版)「チア男子!!」台湾版 OCLC 1144124481
  • 꿈의 무대, 부도칸(2019年 위즈덤하우스)「武道館」韓国版 OCLC 1128664450
  • 다시 한번 태어나다(2019年 위즈덤하우스)「もういちど生まれる」韓国版 OCLC 1128663883
  • 無論如何都要活著(2021年9月2日 采實文化)「どうしても生きてる」台湾版 OCLC 1338414378
  • 正欲(2024年1月24日 新經典圖文傳播有限公司)「正欲」台湾版 OCLC 1427400980
  • 정욕(2024年 리드비)「正欲」韓国版 OCLC 1432095935
  • 생식기(2025年 리드비)「生殖記」韓国版 OCLC 1547216808
  • 生殖記(2026年 大辣出版)「生殖記」台湾版 OCLC 1584700881

出演番組

ラジオ番組

過去のレギュラー番組

関連項目

脚注

外部リンク

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