亀山薫がサルウィンに旅立って約半年、特命係の杉下右京は、内村刑事部長の命令で、三宅島で起こった釣り人の溺死事故の捜査応援に行くことになる。
被害者は島に釣りに来ていた大山公宏。右京の検視により、遺体の後頭部の傷と緑色の死斑が確認され、火山ガスを吸って動けなくなり溺死したように思われた。慎重を期して右京は事故か事件かの判断を遅らせるが、その後被害者の不可解な行動が判明し、第二の死者も出る。豊かな島の自然は、博覧強記の右京をも戸惑わせる。
- 杉下 右京(すぎした うきょう)
- 警視庁特命係 警部。検視官の資格を有する。
- 山本 匡(やまもと ただし)
- 三宅島署刑事課長 警部。三宅島出身。噴火による全島民避難の時は本庁刑事部捜査三課に勤めていた。
- 大山 公宏(おおやま きみひろ)
- 47歳。杉並区のスポーツジムでインストラクターをしている。三宅島で溺死体で発見される。
- 藤本 智己(ふじもと ともき)
- 千葉県在住のサラリーマン。磯釣りが趣味で、度々休暇を取って三宅島を訪れる。大山の遺体の第一発見者。
- 土肥 龍弘(どい たつひろ)
- 「民宿どい」の主人。釣り客の多い宿で、土肥自身も釣り好き。山本とは同級生。
- 土肥 峰子(どい みねこ)
- 龍弘の妻。学生時代はアイドル的存在だった。
- 吉沢 聡(よしざわ さとし)
- アカコッコを見に仲間2人と島を訪れた。
- 岡田 一平(おかだ いっぺい)
- 吉沢のバードウォッチング仲間。大山とは隣人。
- 谷 健介(たに けんすけ)
- 吉沢のバードウォッチング仲間。
- 井上 寛(いのうえ ゆたか)
- 御蔵島駐在所 巡査部長。
- 木下 泰徳(きのした やすのり)
- 〈御蔵ヴィレッジ〉オーナー兼ガイド。御蔵島の自然に惚れ込んで東京から移住してきた。
- 木下 美樹(きのした みき)
- 泰徳の妻。