森岡毅

日本の実業家 (1972-) From Wikipedia, the free encyclopedia

森岡 毅(もりおか つよし、1972年昭和47年〉10月12日 - )は、株式会社森岡マーケティング研究所代表、株式会社刀代表取締役CEO[1]。元合同会社ユー・エス・ジェイチーフマーケティングオフィサー執行役員。兵庫県伊丹市出身。

生誕 (1972-10-12) 1972年10月12日(53歳)
日本の旗 日本 福岡県北九州市
国籍 日本の旗 日本
職業 実業家
概要 もりおかつよし 森岡毅, 生誕 ...
もりおかつよし
森岡毅
生誕 (1972-10-12) 1972年10月12日(53歳)
日本の旗 日本 福岡県北九州市
国籍 日本の旗 日本
出身校 神戸大学経営学部
職業 実業家
肩書き 株式会社森岡マーケティング研究所代表
株式会社刀代表取締役CEO
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経歴

福岡県北九州市で生まれ、兵庫県伊丹市で育つ[2]兵庫県立伊丹高等学校を経て[3]神戸大学経営学部を卒業[3]1996年P&Gジャパン・マーケティング本部に入社。ヴィダル・サスーン等ヘアケアブランドのブランドマネージャーを歴任後、P&G世界本社(米国シンシナティ)へ移籍、P&Gのメガブランド北米パンテーンのブランドマネージャー。北東アジアのアソシエイトマーケティングディレクター。P&Gが買収したウエラジャパンの副代表等を歴任。

USJ時代

2010年6月、P&Gを退社しUSJに入社する。入社のきっかけは当時のCEOグレンガンペルによりヘッドハントされたことである。入社直後からUSJの大改革を断行し、経営回復のための大戦略『三段ロケット構想』を掲げた。大戦略『三段ロケット構想』とは、第一段ロケット『USJの弱点であったファミリー集客を強みに変える』ものとして新エリア「ユニバーサル・ワンダーランド」を2012年にオープンし、そこから稼いだ資金で第二段ロケット『集客の関西依存体質からの脱却』を目指して450億円を投下してウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッターを2014年にオープンし、そこから稼いだ資金で第三段ロケット『効率的にテーマパークを経営するノウハウで新パークを日本全国やアジアへ多拠点展開する』ことで、USJをエンターテイメント分野におけるアジアのリーディングカンパニーにするというもの[4]である。

実際に第二段まで実行され、森岡の入社当時に730万人台まで落ち込んでいたUSJの年間集客は、森岡の着任年である2010年から上昇に転じ、2012年にオープンした第一ロケットのユニバーサル・ワンダーランドの集客効果を柱に、2013年には年間集客が1050万人を記録。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの業績を立て直した[5]。第二ロケットのハリーポッターの新エリアをオープンした2014年度は、悲願であった開業年度に記録した1100万人の年間集客記録をついに更新し1270万人もの集客を達成した[6]。大型アトラクションをオープンした翌年は反動で集客が下がるテーマパークの常識を覆し、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリーポッター導入翌年の2015年度の年間集客も記録をさらに大幅に更新し1390万人を記録し東京ディズニーシーを超え、世界第4位になった[7]。2016年度も引き続いて集客は昨年を上回り、ついには2010年の着任以来、毎年百万人単位で集客を伸ばし続け、730万人台のUSJを倍の1460万人にまで伸びたが、森岡の功績と謳われている点は議論が分かれるところである。

この間、森岡がUSJの就任当時から入場料金は5,800円から7,600円へ、年間パスも10,500円から22,800円へ大幅に値上げされている。

第三段ロケットのテーマパーク多拠点展開は、沖縄県への進出を国や県と計画し合意直前まで行ったが、USJが2015年11月に米メディア大手コムキャストに買収され、資本の変化に伴う戦略の見直しによって中止された[8]

「刀」設立以降

2017年1月USJを退任したのち[9]、2017年10月18日、株式会社刀(本社:大阪府大阪市)を設立。マーケティング力の注入による企業成長や事業創造に事業として取り組み、「マーケティングとエンターテイメントで日本を元気に」を掲げる[10]。「刀」には、日本企業の国際戦略上の「1つの武器」になりたいという意味と、現代の日本企業の武器となるマーケティングを使ってほしいという意味が込められているという[11]。森岡毅はインタビューの中で「大変革の時代に覚悟を決めた企業がマーケティング能力を獲得するための、武器になりたい」と語っている[12]。「刀」の立ち上げには、市場構造の解析および需要予測モデル開発・運用のプロフェッショナルでもあり、森岡の長年にわたる盟友でもある今西聖貴、ファイナンスのプロフェッショナルである立見信之が創業メンバーとして参画しており、また様々な分野の突出した能力を持つプロフェッショナルが多数在籍している。「刀」では、マーケティングノウハウを移植する世界初のマーケティングノウハウのライセンシングに挑戦、企業をマーケティングができる会社に変えることを目指している[13]

2018年7月、沖縄におけるテーマパーク事業構想を発表。2019年6月には丸亀製麺を展開するトリドールホールディングスとの取組を発表した。2019年8月には農林中金バリューインベストメンツとの協業を発表。

2019年9月西武ホールディングス代表取締役社長、後藤高志からの依頼を受けて西武園ゆうえんちリニューアルに着手。2021年5月にリニューアルオープン。リニューアル後の好調を受け、後藤からは「発想が非常にパワフルで他とはまったく次元が違う。西武園ゆうえんちが成功を皮切りに、日本全体を元気にするような1つのモデルケースになってほしい」と評価を受けた[14]

2020年1月、大和証券グループ本社から140億円の出資を受け、中小企業への投資に充て主に地方のレジャー施設や飲食店、ホテルなどの株式を取得し、役員を派遣して経営を立て直す事業を開始[15]

2021年3月、化粧品ベンチャーのバルクオム 株式会社刀と資本提携を発表。

2023年6月27日にWebメディア「Suan」より「バルクオム、「詐欺的な広告」で特商法違反の可能性。最安390円と謳い、初回解約で3,000円の違約金。」と題する記事が掲載された。すると直後に株式会社刀(大阪府大阪市、代表取締役CEO森岡毅)の広報より「記事掲載削除」を求める問い合わせがあり、その経緯で刀社がバルクオム社と資本参加、ならびにマーケティング支援を既に終了している旨が提示された。さらに刀社ではSuan社の記事掲載の後追いの形で6月30日付けでその旨プレスリリースされたが、自主的なプレスリースはそれ以前になされておらずSuan側の記事掲載時点では両者の関係は公開情報としてはなく、広報の対応と本件の取り扱いに関し一定の話題を集めた。

2024年3月、東京・台場に世界初のイマーシブ・テーマパークとしてイマーシブ・フォート東京を開業。参加者がコンテンツや世界観に深く入り込む“没入体験”“イマーシブ体験”という言葉を世に浸透させた[16]

2024年6月、株式会社ニップンとの協業を発表。同社人気ブランド「オーマイプレミアム」の冷凍パスタの売上伸長や、新商品である乾燥パスタ「もちっとおいしいスパゲッティ」のヒットを支援した[17]

2025年7月25日、ジャングリア沖縄開業[18]。沖縄をアジア随一の観光地にすることで、沖縄北部が抱えるさまざまな社会的な課題を解決するとともに経済を活性化し、日本の観光産業の更なる発展に貢献すべくプロジェクトをスタートさせた。沖縄でのテーマパーク構想はもともとUSJ時代に手がけていたプロジェクトだったが、親会社の株式売却をきっかけに計画は撤回。どうしても沖縄でのテーマパーク開業を諦められなかった森岡は、刀を創業して再挑戦し14年越しに実現した[19]

人物・性格

組織を作る際には、人間関係ありきではなく目的ありきで作る[20]

性格については「何かを閃いたときに熱狂的にのめり込んで、誰彼構わず、ものすごく強い言い方をしてしまったり、勝つためにあるべき水準に達していないことに対して強烈な怒りの感情が噴き出したりすることを、子どものころから何百回と繰り返して来た。その常軌を逸した目的意識から生まれるエネルギーこそが活力の源泉でもあり、周りに働き掛ける活力にもなるため上手く制御しなくてはならない。」「これまでの意識的な努力の末に、若い頃に比べるとビックリするほどコントロールできるようになったが、それでも激情に行動が支配されることが稀に起こります。そういうこともあって、私自身の中に住んでいる怪物を、どうやって乗りこなすか、自分自身をどう操縦するか、生まれてくるエネルギーと情熱の量が大きければ大きいほど、それを制御するために、より強力な構造がいるんですよね。自分を遠慮無くクビにできるように"刀"を創設した際に、他の従業員に株の過半数を手放した」と話している[21]

受賞歴

  • 2015年 デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘15/第21回AMD アワード 大賞/総務大臣賞(ユニバーサル・クール・ジャパン)[22]
  • 2016年 第44回 ビジネスブックマラソン大賞(USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 書籍部門と電子書籍部門のダブル受賞)[23]
  • 2017年 ビジネス書グランプリ2017 マネジメント部門賞(USJを劇的に変えた、たった1つの考え方)[24]
  • 2022年 デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21/ 第27回AMDアワード 功労賞 Lifeime Achievement Award[25]
  • 2022年 「第17回渡辺晋賞」株式会社刀CEO森岡毅氏が受賞[26]

著書

  • 『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(2014年2月28日、KADOKAWA/角川書店ISBN 4041106974
    • 『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』(2016年4月23日、KADOKAWA 角川文庫)ISBN 9784041041925
  • 『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』(2016年4月23日、KADOKAWA/角川書店)ISBN 4041041414
  • 『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』(共著者:今西聖貴)(2016年6月2日、KADOKAWA/角川書店)ISBN 4041041422
  • 『マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド』(2018年5月24日、日経BP社ISBN 4822257959
  • 『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』(2019年4月12日、ダイヤモンド社ISBN 4478107823
  • 『誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命』(2020年12月10日、日経BP社)ISBN 429610800X

メディア出演

テレビ番組

ラジオ

新聞

雑誌

WEBメディア

脚注

外部リンク

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