橋本文法の品詞は以下の通り。
- 詞(自立語)
- 活用するもの - 単独で述語となるもの - 用言
- 活用せぬもの
- 主語となるもの - 体言
- 主語とならぬもの
- 修飾接続するもの - 副用言
- 修飾するもの
- 用言を修飾するもの - 副詞
- 体言を修飾するもの - 副体詞(連体詞)
- 接続するもの - 接続詞
- 修飾接続せぬもの - 感動詞
- 辞(付属語)
- 活用あるもの - 助動詞
- 活用なきもの - (助詞)
- 断続の意味なきもの
- 連用語にも付く - 副助詞
- 連用語には付かない - 準体助詞
- 続くもの
- 接続するもの
- 用言にのみ付く - 接続助詞
- 種々の語に付く - 並立助詞
- 接続以外で続くもの
- 体言に続く - 準副体助詞
- 用言に続く
- 体言にのみ付く - 格助詞
- 種々の語に付く - 係助詞
- 切れるもの
- 文を終止する - 終助詞
- 文節の終りに来る - 間投助詞
まず、文を句切りながら発音して、実際の言語としてはそれ以上に句切ることはない個々の部分を「文節」とする。学校文法における指導などでは「ね」「さ」「よ」などを挟むことができる所で切る、と説明されている。
そして、文節は一定の意味を持ち、発音にもいくつかの規則性が見られる、とした。
次に文節を更に意味を有する言語単位に分解することで「語」を認める、とした。たとえば文節「山に」は「山」「に」のような語に分解される。ここで「山」のように独立し得る語を「詞」(自立語)、「に」のように常に詞に付くことで文節となる語を「辞」(付属語)とした。
さらに語について、「酒樽」(「酒」+「樽」)「本箱」(「本」+「箱」)のような「複合語」を取り上げ、分解することはできるが、一語となっていてそれぞれは部分を成すに過ぎない、とした。[注釈 1]
辞については、助詞と助動詞のような「独立せぬ語」(「独立し得ぬ語」)の他、「お山」の「お」のような「接辞」もあるとしたが、接辞と「独立せぬ語」の区別は、根本的なものでなく、程度の差に過ぎない、としている(このような接辞は、品詞分類にはあらわれていない)。