檜枝岐村
福島県南会津郡の村
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檜枝岐村(ひのえまたむら)は、福島県会津地方南西部(奥会津)に位置し、南会津郡に属する村。
| ひのえまたむら 檜枝岐村 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
|
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| 国 |
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| 地方 | 東北地方 | ||||
| 都道府県 | 福島県 | ||||
| 郡 | 南会津郡 | ||||
| 市町村コード | 07364-4 | ||||
| 法人番号 | 1000020073644 | ||||
| 面積 |
390.46km2 | ||||
| 総人口 |
470人 [編集] (推計人口、2026年9月1日) | ||||
| 人口密度 | 1.2人/km2 | ||||
| 隣接自治体 |
南会津郡只見町、南会津町 群馬県利根郡片品村 新潟県魚沼市 栃木県日光市 | ||||
| 村の木 | ヒノキ | ||||
| 村の花 | ミズバショウ | ||||
| 村の鳥 | コマドリ | ||||
| 檜枝岐村役場 | |||||
| 村長 | 平野信之 | ||||
| 所在地 |
〒967-0525 福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原880番地 北緯37度01分27秒 東経139度23分20秒 | ||||
| 外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
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| ウィキプロジェクト | |||||
概要
昭和30年頃まで[1]は焼畑が夏の風物詩であり、住居から離れた山間に耕地を開拓したため夏の間は「出作り小屋」での生活が行われていた[1][2][3]。出作り小屋は多いときには60軒ほどあったといわれる[4]。木地加工や山菜採り、狩猟も行われていた。
後述の通り、標高の高い山々に四方を囲まれた地域であるが、1960年代のダム開発と1970年代の尾瀬の観光地化によって、1980年代より農家の民宿業への転身が進んだ。1986年(昭和61年)の野岩線の東京・浅草直結に伴う振興計画により、観光地にもなっている。1979年(昭和54年)には景観保全のため、家々の屋根を赤錆色に統一。山人(やもーど)料理(後述)や年3回開催される檜枝岐歌舞伎、スキー場も観光客を集めている[5]。
村民の大多数の名字は「星」「平野」「橘」の3つに大別される[6]。「星」姓は平安遷都に伴う権力闘争に敗れてこの地に隠れ住んだ藤原氏の落人の系譜につながるとされ、「平野」姓は源平合戦に敗れた平家の落人の系譜につながるとされ、「橘」姓は織田信長に追われた伊勢治田城主・楠木正具(七郎左衛門)の一統に由来するとされている。
地理
檜枝岐村は会津駒ケ岳と燧ケ岳、帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川(伊南川上流部の名称)と沿線の国道352号沿いに位置する標高920 - 1000 m(メートル)の地帯。特に燧ケ岳 (2,356 m) は東北地方で最も標高が高い山である。村の面積390.46 km2(平方キロメートル)のうち約98 %を林野が占め[7]、村役場周辺のわずかな平地に村の人口のほとんどが集まっている。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている[8]。
可住地面積は82.72 km2である。
隣接している自治体
- 福島県
- 群馬県
- 利根郡:片品村
- 片品村との境は尾瀬国立公園に指定されており、自然保護の観点から歩行者のみ通行可(福島・群馬両県境は陸続きの県境で唯一車両通行不可)。片品村まで車両で移動する場合は南会津町や栃木県日光市(国道352号、飯豊檜枝岐大規模林道、国道121号、国道119号、国道120号、栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線、栃木県道249号黒部西川線、栃木県道23号川俣温泉川治線、栃木県道169号栗山日光線、栃木県道245号栗山今市線、栃木県道247号日光今市線など)を経由し、最も近い金精峠まででも125 kmを要する(金精峠区間は冬期閉鎖)。
- 利根郡:片品村
- 新潟県
- 魚沼市
- 唯一の一般通行可能な連絡路である国道352号は、七入駐車場以西が11月 - 翌年6月まで冬期閉鎖される。
- 魚沼市
- 栃木県
気候
ケッペンの気候区分によると、檜枝岐村は湿潤大陸性気候・亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。降雪量が多く、特別豪雪地帯に指定されている。
年平均気温は7.9℃である。平年値では猛暑日が0.0日、真夏日が5.8日、夏日が51.6日、真冬日が40.7日、冬日が149.4日となっている[9]。また、12月から3月にかけて日平均気温が氷点下となっている。
年平均降水量は1560.0mmである。また、年平均降雪量は1221cmである。
年平均日照時間は1337.8時間である。
極値[11]
| 桧枝岐(南会津郡檜枝岐村字上河原、標高973m)の気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 最高気温記録 °C (°F) | 10.3 (50.5) |
14.0 (57.2) |
18.7 (65.7) |
25.6 (78.1) |
29.6 (85.3) |
31.2 (88.2) |
32.5 (90.5) |
32.5 (90.5) |
31.1 (88) |
26.9 (80.4) |
22.1 (71.8) |
19.7 (67.5) |
32.5 (90.5) |
| 平均最高気温 °C (°F) | −0.1 (31.8) |
0.9 (33.6) |
4.8 (40.6) |
11.5 (52.7) |
18.5 (65.3) |
21.8 (71.2) |
25.2 (77.4) |
26.3 (79.3) |
21.8 (71.2) |
15.8 (60.4) |
9.7 (49.5) |
3.2 (37.8) |
13.3 (55.9) |
| 日平均気温 °C (°F) | −3.8 (25.2) |
−3.5 (25.7) |
−0.2 (31.6) |
5.3 (41.5) |
11.7 (53.1) |
15.8 (60.4) |
19.6 (67.3) |
20.3 (68.5) |
16.2 (61.2) |
10.1 (50.2) |
4.2 (39.6) |
−1.0 (30.2) |
7.9 (46.2) |
| 平均最低気温 °C (°F) | −7.6 (18.3) |
−7.9 (17.8) |
−4.7 (23.5) |
0.5 (32.9) |
5.6 (42.1) |
10.7 (51.3) |
15.3 (59.5) |
15.9 (60.6) |
12.0 (53.6) |
5.6 (42.1) |
0.0 (32) |
−4.8 (23.4) |
3.4 (38.1) |
| 最低気温記録 °C (°F) | −18.7 (−1.7) |
−18.2 (−0.8) |
−17.0 (1.4) |
−10.2 (13.6) |
−4.0 (24.8) |
2.0 (35.6) |
5.4 (41.7) |
6.6 (43.9) |
−0.2 (31.6) |
−5.1 (22.8) |
−10.0 (14) |
−16.0 (3.2) |
−18.7 (−1.7) |
| 降水量 mm (inch) | 131.3 (5.169) |
114.9 (4.524) |
91.6 (3.606) |
80.2 (3.157) |
89.5 (3.524) |
121.8 (4.795) |
207.4 (8.165) |
166.9 (6.571) |
160.1 (6.303) |
155.1 (6.106) |
103.8 (4.087) |
145.5 (5.728) |
1,560 (61.417) |
| 降雪量 cm (inch) | 325 (128) |
281 (110.6) |
212 (83.5) |
92 (36.2) |
3 (1.2) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
39 (15.4) |
259 (102) |
1,221 (480.7) |
| 平均降水日数 (≥1.0 mm) | 18.1 | 16.0 | 14.9 | 11.8 | 11.8 | 14.0 | 15.9 | 13.7 | 13.1 | 12.8 | 14.4 | 18.4 | 174.4 |
| 平均月間日照時間 | 48.8 | 68.0 | 106.1 | 137.2 | 178.2 | 132.5 | 133.5 | 151.3 | 115.4 | 109.8 | 92.9 | 64.2 | 1,337.8 |
| 出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1978年 - 現在)[12][13] | |||||||||||||
人口
歴史
年表
変遷表
| 檜枝岐村村域の変遷表 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 1868年 以前 |
明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
| 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | 檜枝岐村 | |
行政
村長選挙・村議会
1963年(昭和38年)の村長選挙は立候補した二人が義理の兄弟で、親族を巻き込んで村を二分した激戦になり、しこりが残ったという。それ以降は、その様になることを嫌って、1967年(昭和42年)から2003年(平成15年)までは10回連続で村長は無投票当選となっていた。2007年(平成19年)には候補者が2人出現したため、無投票とはならずに村長選挙が行われたが、ポスターや演説が行われない選挙活動であった。また、村議会議員は民宿などの宿泊施設の経営者で占められている。
村役場
2021年(令和3年)に鉄筋コンクリート造一部鉄骨造二階建ての新庁舎が完成した[19]。
経済
地租改正により山林が国有化される前の近世には桧小羽板の生産が盛んで、会津若松城下の城や屋敷に運ばれていた[3][20]。明治期以降はへら、杓子の生産が主となった[2][3]。ロクロを持ち運んで家族ぐるみで移住を繰り返す他地域の木地師と異なり、檜枝岐の木地師は里に住居も構えていた[2]。
1952年(昭和27年)には村営の林産工場が開設された[6]。工芸品の展示即売施設を兼ねた木工センターもある[21]。
1950年代から60年代にかけての只見川電源開発により補償金や固定資産税など多くの税収が入るようになり[6][1]、一時期は地方交付税不交付団体となっていた[1]。
1960年代には観光地化が進み、田島町や鬼怒川温泉駅からの定期バスや、沼山峠までの道路が開設された[1]。外部資本に頼らず村自身の手による観光地づくりを行う方針がとられ、1960年代には尾瀬沼ヒュッテ、御池ロッヂと2つの村営国民宿舎が相次いでできた[1]。宿泊者の増加を受けて村民に対し民宿経営が奨励され、1978年(昭和53年)時点では世帯数184戸に対し民宿数32戸と、極めて多くの世帯が民宿を営んでいることが特筆される[1]。
郵便
- 檜枝岐郵便局(無集配局)。尚、檜枝岐村内の集配業務は隣の南会津町にある伊南郵便局が行う。
教育
- 檜枝岐村立檜枝岐小学校
- 檜枝岐村立檜枝岐中学校
交通
鉄道
路線バス
- 福島交通会津支社
- 会津田島駅 - 県立南会津病院 - だいくらスキー場入口 - 山口温泉きらら289 - 山口営業所 - 内川 - 高畑スキー場 - 道の駅尾瀬檜枝岐前 - 檜枝岐役場前 - 檜枝岐中土合公園前( - 尾瀬御池 - 尾瀬沼山峠)
- 2024年9月までは会津高原尾瀬口駅から舘岩総合支所・内川を経由して檜枝岐村を結んでいたが、2024年10月1日に山口・内川線と路線が統合され、会津田島駅発着となった[22]。夏季(5月中旬~10月)1日4往復、冬季(11月~翌年5月中旬)は1日2往復の運行。
- 「尾瀬シャトルバス」尾瀬御池 - 尾瀬沼山峠:夏季のみ運行。御池 - 沼山峠間は一般車乗り入れ不可、沼山峠 - 大清水小屋(群馬県)までは歩行者のみ通行可。
- 「尾瀬口船着場線」尾瀬沼山峠 - 尾瀬御池 - 尾瀬口乗船場前(新潟県魚沼市):夏季のみ運行、乗車1週間前までに要予約。尾瀬口乗船場より奥只見湖遊覧船(奥只見ダム行き・銀山平行き)に接続。奥只見ダムバス停または銀山平舟付場バス停からは南越後交通バス運行のシルバーライン経由・浦佐駅東口行き(夏季のみ運行)にアクセス可能)
道路
警察
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名品

山人(やもーど)料理 - 檜枝岐の食文化の象徴であり、山菜やキノコ、イワナなどの川魚、クマやウサギ、カモなどの肉、豆腐、果てはサンショウウオなど、山村ならではの食材を使った料理[23]。
- イワナ
- サンショウウオ - 天ぷら、唐揚げ、塩焼きなどで食べられる[24]。
- 山菜
- 裁ち蕎麦 - つなぎを使わずに薄く伸ばした蕎麦生地を何層にも重ね、この生地を布を裁つ要領で切って作られる蕎麦
- はっとう - そば粉と米粉、またはもち米粉を練ってのばし、ひし形に切ってゆでたもの
- やきもち - そば粉で作った生地の中に山菜や漬物などの具を詰めて焼いたもの。おやきに類似した食品
- つめっこ - 季節の野菜・山菜・キノコなどを入れた味噌仕立ての汁にこねたそば粉の生地をちぎり入れて煮たもの。そばすいとんとも称される
- 山人漬け - 裁ち蕎麦の薬味としてシソ・ミョウガ・ラッキョウ・トウガラシを細かく刻んで塩漬けしたもの。各家庭でも作られており、作る家庭によっても味が違うとされる
山人漬けは村内の道の駅尾瀬檜枝岐でも夏期(5月~10月)限定販売されている。
