悪女
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容姿における悪女
性質における悪女
中国
日本
古典や伝統芸能、伝承における悪女
毒婦物
江戸時代には歌舞伎において毒婦物(悪婆物)が流行した。毒婦として取り上げられた実在ないし架空の人物には以下が居る(カッコ内は作品名):
- 三日月おせん[9][10](『大船盛鰕顔見世』等)
- 土手のお六[9][11](『杜若艶色紫』等)
- 切られお富[9](『処女翫浮名横櫛』)
- 蟒お由[9](『蟒於由曙評仇討』等)
- 鬼神のお松[9][12](『新板越白浪』等)
- 白浪五人女[9](『処女評判善悪鏡』等)
- 女定九郎[9](『忠臣蔵後日建前』等)
- 妲己のお百[9][13](『善悪両面児手柏』等)
また明治時代にも以下の人物の毒婦物の文学が流行した[14][9]。
映画における悪女
1950年代のフランス映画などには悪魔的な映画が多く存在し[15]、日本においても1955年にフランス映画『悪魔のような女』[注 1]が、1957年にフランス映画『素直な悪女』[注 2]が、1959年にフランス映画『可愛い悪魔』[注 3]が上映されていた。一方、日本の映画にはそのような悪魔は居なかったと言われている[16]。
しかしながら1960年代には日本映画からも悪女ものが登場した。1964年には東宝から『二匹の牝犬』『悪女』を始めとする"悪女"シリーズが登場し、それらの主演であった小川真由美は悪女女優とレッテルを貼られるようになっていた[17][18]。
フェミニズムブームにおける悪女
1970年代にキャリアウーマンが話題となり、また1976年にエリカ・ジョングの小説の邦訳『飛ぶのが怖い』が登場して「翔んでる女」が注目されると、1978年にはエッセイ集『知的悪女のすすめ―翔びたいあなたへ』(小池真理子)が登場した[20]。同エッセイ集では知的悪女を「表では知的で冷たく振る舞いながらも裏には情熱や色気がある魔性の女」と定義していた[21]。
また女流作家による小説『不毛地帯』『和宮様御留』が人気となって、文壇において女性が台頭してくる中で[22]、1978年には女実業家の悪女物の小説『悪女について』(有吉佐和子)が登場して[20]テレビドラマ化され人気となった。
テレビドラマにおける悪女
前述の「悪女について」に続いて、テレビドラマでは悪女の付くタイトルの作品が多数登場した:
小悪魔ブームにおける悪女
2004年にはエッセイ書『小悪魔な女になる方法』(蝶々)が登場して小悪魔系女子がブームとなり[24]、2005年には小悪魔を冠する女性誌『小悪魔ageha』が登場し、小悪魔は知的悪女と異なり女性にも受け入れられたとされる[24]。
上記のエッセイでは小悪魔は自分の女性性を楽しむイメージであるとし、「憎めないチャーミングさ」があるから男の人生を狂わせる悪いだけの女とは違う、悪女ではないと強調していた[25]。
一方、小悪魔の流行は『プチ〇〇』ブームの延長にあるともされ[24]、2005年には大人の小悪魔をプチ悪女と言い換えたエッセイ本『愛される「プチ悪女」のすすめ』[注 4](小島悠)も登場した[26]。
悪役令嬢ブームにおける悪女
女性向けWeb小説ではケータイ小説やドリーム小説に次いでWeb小説サイト『小説家になろう』などでの転生小説(いわゆる「なろう系」)が盛り上がると乙女ゲームの悪役令嬢への転生小説がブームとなった。
悪役令嬢物では悪役令嬢へと転生してしまい断罪されないように善人として立ち回るのが一般的であるが、そのなかから悪女を目指す『歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!』が登場、2024年にアニメ化された[27]。
注釈
- 原題:『Les Diaboliques』(直訳: 悪魔たち)
- 原題:『Et Dieu... créa la femme』(直訳: そして神は…女を創造した)
- 原題:『En cas de malheur』(直訳: もし不幸ならば)
- 小島悠、監修 藤田憲一『投資される女になるための99のウラ技 愛される「プチ悪女」のすすめ』 ゴマブックス 2005年 ISBN 978-4777102136