漂流記 (山本悍右)

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漂流記(ひょうりゅうき、英語: A Chronicle of Drifting)は、山本悍右が1949年に制作したコラージュ作品である[1]。戦後の山本を代表する作品の一つとして繰り返し紹介されており[2][3]、現在はJ・ポール・ゲティ美術館に所蔵されている[1]

本作は、ゲティのコレクションページでは「ゼラチン・シルバー・プリントによるコラージュ」と記載されており、画像寸法は30.0×24.8センチメートルとされる[1]

図像については、長いドレスをまとった女性の頭部が小さな帆船に置き換えられ、水辺ないし水面を思わせる地面に立つ像として紹介されている[4]。同記事では、この像は戦争の痛手から回復しつつあった時期の日本において、自由への希求を抒情的に表した作例として論じられた[4]

作品の発表

山本は1947年に後藤敬一郎、高田皆義、服部義文らと写真家集団VIVIを結成し、1949年には美術文化協会写真部にも加わって、戦後の前衛写真の場で活動を本格化させた[5][6]

同書所収の年譜によれば、本作は1949年8月の第2回VIVI展に、《憂鬱な散歩》《ジイクフリイド幻想》《イカルス挿話》などとともに出品された[7]。この出品歴により、《漂流記》は後年に代表作として回顧的に選ばれた作品であるだけでなく、戦後の前衛写真運動の現場で実際に発表された同時代作品であったことが確認できる[7]

さらに、同図録所収の年譜では、本作は翌1950年1月25日付の『中京新聞』にも掲載されたことが確認できる[5]。同時期の山本は『写真手帖』『カメラ』、新東海新聞などでも作品や文章を発表しており、本作は戦後の活動再開期における代表的な作例の一つとして流通していた[5]

位置づけ

受容

脚注

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