炭酸カリウム
From Wikipedia, the free encyclopedia
| 物質名 | |
|---|---|
Potassium carbonate | |
別名 Carbonate of potash, dipotassium carbonate, sub-carbonate of potash, pearl ash, pearlash, potash, salt of tartar, salt of wormwood. | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
|
| ChEBI | |
| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.008.665 |
| E番号 | E501(i) (pH調整剤、固化防止剤) |
PubChem CID |
|
| RTECS number |
|
| UNII |
|
CompTox Dashboard (EPA) |
|
| |
| |
| 性質 | |
| K 2CO 3 | |
| モル質量 | 138.205 g·mol−1 |
| 外観 | 白色の吸湿性固体 |
| 密度 | 2.43 g/cm3 |
| 融点 | 891 °C (1,636 °F; 1,164 K) |
| 沸点 | 分解 |
| 110.3 g/(100 mL) (20 °C) 149.2 g/(100 mL) (100 °C) | |
| 溶解度 |
|
| 酸解離定数 pKa | 10.25 |
| 磁化率 | −59.0·10−6 cm3/mol |
| 熱化学[1] | |
| 標準定圧モル比熱, Cp⦵ | 114.4 J/(mol·K) |
| 標準モルエントロピー S⦵ | 155.5 J/(mol·K) |
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
−1151.0 kJ/mol |
ギブズの 自由エネルギー (ΔfG⦵) |
−1063.5 kJ/mol |
融解熱 (ΔfH⦵fus) |
27.6 kJ/mol |
| 危険性 | |
| GHS表示: | |
| Warning | |
| H302, H315, H319, H335 | |
| P261, P305+P351+P338 | |
| NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
| 引火点 | 不燃性 |
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |
半数致死量 LD50 |
1870 mg/kg (経口, ラット)[2] |
| 安全データシート (SDS) | ICSC 1588 |
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン |
炭酸水素カリウム |
| その他の 陽イオン |
炭酸リチウム 炭酸ナトリウム 炭酸ルビジウム 炭酸セシウム |
炭酸カリウム(たんさんカリウム、Potassium carbonate)は、組成式K2CO3で表されるカリウムの炭酸塩である。陸上植物の灰に10 - 30%程度含まれる(それに水を加えたものが灰汁と呼ばれる)。炭ボツや真珠灰と呼ばれていた。
用途
工業的にはカリウム塩の中で最も重要な化合物である。化学が成立する以前から、人類は灰を水に溶かして炭酸カリウムを得ていた。1世紀に記述された大プリニウスの『博物誌』には、ガリア人が石鹸を発明し、原料は灰と獣脂であると書かれている。日本ではナトリウムを用いた石鹸が主流だが、ナトリウム石鹸に比べてカリ石鹸は冷水に対する溶解度が大きいため、液体石鹸として生産されている。さらに、ガラスの原料としても欠かせない。ブラウン管用のガラスやクリスタルガラスに用いられる。食品工業では中華そば用のかんすいとして使われている。
助燃触媒として有効であり、木炭の着火性や火縄銃の火縄が立ち消えないことは炭酸カリウムの存在による。木炭を流水中に漬けておくとほとんど火がつかなくなることは古くから知られていたが、それが炭酸カリウムの流出による現象であることは近代になるまで誰も気がつかなかった。 草木灰から得られる炭酸カリウムはpotash(カリウムの英名「ポタシウム」の語源)と呼ばれ、文字通り「壷の灰」として油汚れを落とすアルカリ液に用いられた。これは油脂を鹸化する力が強くオーブンなどの清掃に有効である。余熱のあるうちに雑巾につけた炭酸カリウム濃厚液を塗りつけてこすると非常にきれいになるが、目に入らぬよう注意せねばならない。またゴム手袋の着用も不可欠である。



