福笑い殺人事件
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招かれざる客
1955年の節分の日。東京・八王子市の八幡神社内にあった「八幡マーケット」の飲み屋で、41歳の女将が殺害された。布団をかぶってうつ伏せになって殺されているのを、高校生の娘が発見した。娘は母親が酔っ払って寝ているのだと思い、布団をめくると女将は血まみれの顔で、目隠しをされ、首には麻紐が巻きつけられて死んでいた。現場は荒らされ、ビールの空ビン、キャラメルの空箱、クシ、ミカンの皮などが散乱していた。
犯人の少年OとYのふたりは預金通帳と水牛の印鑑、銀行の出定期預金証書4通、財布から現金1、2万円を奪いタクシーで逃げ、口座から3万3千円を引き出したうえ、赤線で遊んでいた。警察はただちにOの行方を追ったが、Oは1月21日に駒込警察署管内で窃盗をはたらき、指名手配中だった。同年2月20日、共犯のY(当時21歳)を逮捕。26日にはOも逮捕された。
動機
少年OとYは多摩少年院の同期生で、出所後の1月20日、電車の中で偶然出会い、2人で山谷の簡易宿所に泊まっているうちに金がなくなり、以前出入りしていた「八幡マーケット」の飲み屋の女将が小金を持っていることに目をつけ、共謀しこの店を襲うことを計画した。2人は女将に福笑いをやらせ、目隠しをした状態で首を麻紐で締め、ビール瓶で殴り殺害した。