窒化物
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用途
分類
このように多様な物質の分類法は必然的に恣意的となる。以下は構造で分類したものである。
イオン結晶
- アルカリ金属の窒化物 (Li3N、Na3N、K3N) は容易に単一な構造をとる。窒化ナトリウム[1]と窒化カリウム[2]は有機金属気相成長法(MOVPE法)により、金属原子と窒素原子を液体窒素で冷却したサファイア基板上に同時に置くことによって合成される。これらは不安定な化合物である。
- アルカリ土類金属の窒化物 (Mg3N2、Be3N2、Ca3N2)
- 第3族元素の窒化物(e.g 窒化スカンジウム)
- 第11族元素の窒化物(e.g 窒化銅)
- 第12族元素の窒化物(e.g 窒化亜鉛)
アルカリ金属とアルカリ土類金属の窒化物は水素ガスや水と反応してアンモニアを形成する。
共有結合結晶
- 三次元構造
- 窒化臭素、窒化リン、窒化ケイ素が含まれる。
- ダイヤモンド型窒化物
- アルミニウム、ガリウム、インジウムのダイヤモンド型窒化物は、四面体構造のウルツ型をとる。例えば、窒化アルミニウムはアルミニウム原子と窒素原子が互いに四面体の4頂点で隣り合った構造をしている。この構造はすべての炭素原子が四面体構造をとった六方晶ダイヤ(ロンズデーライト)に類似している。しかし、ウルツ型は閃亜鉛鉱とダイヤモンドとは相対的な配向で異なる。これには窒化タリウム(I)が該当する。窒化タリウム(III)は知られていない。
格子構造
格子状窒化物はホスト金属の格子に窒素原子が収容できる程、大きさが十分に違う遷移金属原子と窒素原子の間で形成する。この状態は第4族、第5族、第6族元素、すなわちチタン、バナジウム、クロムなどで起こる。第4族元素と第5族元素の窒化物は融点が高く化学的に安定である。
中間的構造
第7族、第8族元素の遷移金属の窒化物は分解しやすく、例えば窒化鉄は200 °Cで分解する。貴金属については白金の薄膜、金とオスミウムの窒化物の合成が広く研究されている。しかしこれらは、その構造と特性についていくつかの議論の余地がある。窒化白金と窒化オスミウムには窒化物とは呼べないような N2 ユニットを含んでいると考えられているからである[3][4]。