船の種類一覧

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船の種類一覧では、と扱われる種類全般を扱う。

用途による分類

船舶は用途によって商船、漁船、軍艦、特殊船などに分類され、商船は旅客船と貨物船に分類される[1]

商船

商船(Merchant ship)とは、主として交易品を輸送する船である[2]

旅客船
オーシャン・ライナーの一例(クイーン・メリー2
クルーズ客船の一例(MSアリューア・オブ・ザ・シーズ
フェリーの一例(MCカラー・マジック
貨物船
コンテナ船の一例(MSCオスカー
タンカーの一例(TIクラス・スーパータンカー
バルクキャリアの一例(ヴァーレマックス
RO-RO船の一例(MSユリシーズ
  • 一般貨物船(カーゴシップ)
    • 貨物輸送に使用されるもの。荷物船。コンテナ船のような専用貨物船の多くは荷役装置を持たない (Gearless Vessel) ため、港の岸壁のクレーンなどの荷役装置により貨物の積み下ろしを行うが、多くの一般雑貨運搬船やバラ積み船などでは船上にクレーンやデリックなどの荷役設備を備えるため港を選ばず荷役作業が行える[要出典]
    • タンカー以外の貨物船全般(専用貨物船やコンテナ船、バラ積み船)を特に指す場合は一般貨物船と呼ばれる。重量物、輸送コンテナ、一般雑貨、バラ荷などの多様な貨物を効率よく積めるように作られた船は多目的(貨物)船と呼ばれる。
    • 貨物船には航路、寄港地、スケジュールが定まっている定期船(ライナー)と、定まっていない不定期船がある。定期貨物船の多くが1航海での寄港地が10港以上にも及び、貨物も多種に及ぶため、貨物の揚積の効率を考えて5-7個の船艙と2 - 3層の甲板を持つものが多いが、不定期貨物船では寄港地が少なく貨物の種類も限られるために3-5個の船艙と1~2層の甲板を持つものが多い。また、定期貨物船が運ぶ貨物は不定期貨物船の物に比べて高価なものが比較的多く、貨物の発汗防止のための通風乾燥装置、郵便物のためのメイルルーム[注 1]、貴重品のためのストロングルーム[注 2]、冷蔵貨物用の冷蔵庫、液体貨物用のディープ・タンク[注 3]、重量物の荷役に使うヘビー・デリック (Heavy Derrick) などを備える船が多い。不定期船では木材鉱石石炭穀物鋼材などの原材料や半製品を運搬することが多く、これらはいずれも価格が安く、またこれらを運ぶための専用船との競合にも運搬コストなどの面で対応が求められるため、船型を単純にして小出力エンジンと低速航行によって燃費を抑えるなど定期貨物船との違いがある。不定期船は特殊な装備を求めず単純な船体を低コストで求められるため、同一設計で多数の船が作られるという傾向もある(2,580隻のリバティー船の例を参照)[要出典]
    • 定期船と不定期船のいずれにも利用される船はライパーと呼ばれる。
      • コンテナ船
        • 貨物輸送の際に海上コンテナ(通称「海コン」)を運ぶ船。その多くがISO規格で定められた、20、40、45フィートの長さのものである。冷蔵・冷凍コンテナ(リーファーコンテナ)に電源を供給する設備を備えている船が多い。少数ながらコンテナ専用のクレーンを自ら備える船もある。貨物コンテナだけを専門に運ぶフル・コンテナ船(フルコン船)の他に、貨物コンテナとブレーク・バルク・カーゴを混載するセミ・コンテナ船(セミコン船)がある[要出典]
      • タンカー(油送船、油槽船、水槽船)
      • ばら積み貨物船(バルクキャリア、バルカー、ばら積専用船)
        • 鉄鉱石石炭穀物や、木材セメントなど、大量の乾貨物(ドライバルク)を運ぶ船。大口荷主との輸送契約に基づき、鉱石専用船・石炭専用船・穀物専用船などとして用いられることもある。
      • 冷蔵・冷凍運搬船(リーファー)
        • 冷凍船。海洋船団において漁獲したものを急速冷凍し保存する設備を持ち、加工設備も併せ持つ。
      • 特殊運搬船
      • 車両航送船
        • フェリー(渡船、自動車渡船)
          • 定義が幾分あいまいであるが、日本では次の4つの条件を満たす船。
            1. 旅客と自動車などの車輌とその運転士を同時に輸送するもの
            2. 海峡離島を結ぶの代わり、または鉄道道路などに平行して航行し陸路の代わりに用いられるもの
            3. 車輌の搭載はランプウェー上を自走して行われるもの
            4. 不特定多数の利用者が使うもの
          • 片道の航海が100km以下のフェリーを短距離フェリーと呼んでいる。100kmを越え300km未満の航海距離のフェリーは中距離フェリーであり、300km以上のものが長距離フェリーとされている。
        • 鉄道車輌渡船
          • フェリーの中でも特に鉄道車輌航送が可能なもの。鉄道連絡船を参照のこと。海浜に接した鉄道線路間を定期的に航行し、旅客や貨物以外に鉄道車輌を運搬する連絡船。船内にレールが敷かれており、船のレールと桟橋のレールを合わせて鉄道車輌の積み下ろしを行う。同時に自動車の自走による搭載・運送するものも含む。
        • RO-RO船(RORO船、ローローせん)
          • 自走によりトレーラーなどの車両を船内の車両甲板へ搭載・固縛できる構造の専用貨物船である。トレーラーの後部車体のみを運搬する方法は、前部車体であるトレーラーヘッドは搭載・揚陸時のみに少数台ですみ、搭載スペース縮小と重量の軽減や狭い車輌甲板上での運転という運転技量の問題も回避できるために多く用いられる。
          • フェリーのようにランプウェー(斜路)を備えるものが多いが、特定の航路での就役を計画されて、港側のランプウェーを利用できる場合は初めから備えていない場合もある。船が備える機構は乗客を乗せるフェリーとほぼ同じであるが、運転者を含めた乗客を運ばないためフェリーのような客室は備えない。
      • ラッシュ船

船舶全般の情報でなく、貨物船に限った情報。記述するのに適切な記事である「貨物船」へと移動させたので、コメントアウト。

貨物船の乗客

国際的には貨物船でも12名までなら乗客を運搬しても構わないとされており、1970年代と1980年代には欧米の若者の間で貨物船による安価な海外旅行が流行った時期がある。1950年代、指揮者の小澤征爾は音楽修業のためにフランスに渡るのに貨物船を利用している。旅客機エコノミークラスが登場したことで低価格かつ高速の移動が可能となり、格安の渡航手段として選択する者が減少し、格安航空会社の登場で安価な海外旅行というメリットは皆無となった。また以前は貨物会社に空きを問い合わせて港に向かい運賃を支払えば乗り込めたが、現代ではテロや海賊のリスクを考慮して身元の不確かな乗客には警戒し直接募集はしなくなった。ただし長期間の船旅では貴重な話し相手ということもあり禁止はしておらず、専門の旅行代理店を仲介することで身元確認を代行してもらいテロのリスクを減らしている。航路によっては低価格で世界一周することも可能であるが、価格よりも乗員との交流など興味本意の客が訪れるという[3]

漁船

漁船漁業に用いる船舶。近海用と遠洋用、また漁獲する水産物の大きさや量によって、船の大きさはさまざまである。

軍艦

軍艦の一例(ニミッツ級航空母艦

軍事用船舶を指す。大きさ、形態、武装はその用途により様々である。国連海洋法条約によれば保有国が武装に関わらず自国海軍の艦艇であると認めたもの。ただし、海軍の艦艇であっても戦闘に直接寄与しない補助艦艇であれば軍艦でないとされる場合がある。日本では軍艦の管轄官庁は国土交通省だけでなく、防衛省でもある[要出典]

日本語では軍事組織の船舶を指す言葉として「」を用い、自衛隊や外国軍の使用する船舶に対して使われる。なお警察沿岸警備隊海上保安庁)が利用する船舶には使われない。

特殊船

巡視船の一例(しきしま型巡視船
砕氷船の一例(戦勝50周年記念
海底ケーブル敷設船の一例
病院船の一例(USNSコンフォート
  • 練習・調査船
    • 航海練習船
      • 船員になろうとする者が、航海の実習訓練をするための船。船員養成機関が運用する。帆船汽船(動力船)がある。漁業従事者の実習訓練をするための船は漁船に分類される(漁業練習船、漁業実習船)[要出典]
    • 調査・観測船
      • 海洋調査船
    • 気象調査船
      • 測量船
        • 水深や海流、水質などを搭載する測量機器により測る船のこと。日本では海上保安庁が保有運用している[要出典]
  • 警備・救難船
    • 巡視船
      • 沿岸警備のための船艇のことで、密輸密入国海賊行為の取り締まり、海難救助を主な任務とする。国・地域によって担当する組織が軍事準軍事、警察と違いがある。日本では巡視船の管轄官庁は国土交通省である[要出典]
    • 救難船
      • 救命艇
        • 海上事故から避難するための小型の船。エンジンを備えて自航できるものとオールやパドルのみのものがある。救命いかだは船ではないがエンジンを持たない救命艇と同じに扱われる[要出典]
  • 作業用船(作業船)
    • 工作船
      • 本来は甲板上に大型の起重機を複数設置し、艦艇や船舶の軽微な補修作業をドック入りさせなくとも行えるリペアー・シップのこと。近年、他国への破壊活動を行う工作員を輸送する小型の船も、この呼び方をされるようになった[要出典]
    • 砕氷船(アイスブレイカー)
      • 極地など氷海や凍結河川を自力航行し、航路啓開を目的とする船。強力な機関と船体を備え、周囲を氷に閉ざされても薄い氷であれば割り進み、ある程度の厚さであれば船首と船尾を上げ下げし、船体の重さで氷を砕き低速での移動が可能である。厚すぎる氷に閉じ込められても、舷側が斜めになっていて潰されない工夫がある。商船の砕氷船も砕氷タンカーのように多数存在する[要出典]
    • 敷設船(敷設艦)
    • 浚渫船
    • 海底資源掘削船
    • 作業台船
    • 起重機船(クレーン船)
      • 大型のクレーンを搭載したクレーン船で、海難救助や建設工事などで使用される[要出典]
    • 引き船、曳き船(タグボート
      • 狭隘海域・狭小水路・港湾内において大型船舶が航行または離着岸する際の座礁や衝突を回避するために曳航または押航する船。前述のはしけを引くためにも使う[要出典]
  • 特殊業務用船舶
    • 水先船、水先案内船 (パイロット・ボート)
      • 水先案内人(パイロット)を、誘導する船まで運びまた戻すための船。水先案内船が案内をするわけではない[要出典]
    • 灯船
    • 消防船(消防艇)
      • 火事を消火するための船。消火専用の強力なポンプを備えて海水を高圧にし、放水銃により火元などに放水する。特に専用に開発された消防船では双胴船体に高い塔を備えて高所より放水するものがある。日本では海上保安庁地方自治体の消防局、民間の会社が所有運航しているほか、同等の機能を備えたタグボートも多数存在する[要出典]
    • 検疫船
    • 無線中継船
    • 灯台補給船
    • 灯台見回り船
    • 病院船(ホスピタルシップ)
      • 傷病者の治療と移送を目的とする船。医療設備と多くの病床を備える。軍用のものは軍艦となる場合がある[要出典]
    • その他
      • 給水船、給油船 ほか各種[4][5]
        • (はしけ、バージ)
          • 河川交通や港湾運送のための平底の貨物船。動力を持たない場合(非自航)が多いため、他船に曳かれたり押されたりして航行する[要出典]
        • バージキャリア
          • 貨物搭載用のはしけ(バージ)を数十艇搭載して運ぶ船[要出典]
        • プッシャーバージ
          • はしけを押す船。特にはしけをいくつも繋げて押すものはバージ・ラインと呼ばれる。プッシャーバージには大洋を渡る数万トン級のオーシャン・バージもある[要出典]
        • 舟艇
          • プレジャー・モーターボート、快遊船(プレジャーボート
            • 私人が所有し、趣味のために使用されるもの。商行為に使用されないものであるが、船舶法第35条によりその準用を受ける[要出典]
        • 帆艇
          • ろかい船
        • 係留船
        • 特殊水上装置
  • その他の特殊用船舶

運航形態による分類

船舶は運航形態により自営船、定期傭船、裸傭船、運船委託船に分けられる[1]

  • 自営船 - 船主が自ら運航する船舶[1]
  • 定期傭船 - 船主が期間を決めて傭船者に船舶を利用させて運航する船舶(船主に占有権がある)[1]
  • 裸傭船 - 船主から傭船者が船舶のみを賃貸し、自らの船員を乗せて運航する船舶(傭船者に占有権がある)[1]
  • 運船委託船 - 船主は配船や運航を行わず、集貨力のある者に運航業務を委託している船舶[1]

船型による分類

船舶は大分類として以下の3つ船型とそれらの分類外のその他の特殊な船型に類別できる。

  • 単胴船(モノハル・シップ)
  • 双胴船(カタマラン・シップ)
  • 三胴船(トリマラン・シップ)
  • その他 水中翼船など

単胴船、双胴船、三胴船の違いは水面下に沈む下部船体の数である。また、双胴船や三胴船での高速船用の船型としてウェーブ・ピアーシング型(波浪貫通型、Wave-piercing)の船舶が2000年代前半から実用化されている。

また、船体が水面に接する状態から、通常の排水量型船舶と滑走艇型に分かれる。排水量型は速度によらず一定の深さで水に漬かった状態を保ち、水面を切り開くように進行するが、滑走艇はあるていど速度を出すと揚力で浮き上がり、水面上を滑走する。水抵抗が小さくなり高速発揮が可能だが、波がない静水面であっても、揚力で持ち上がって水面を離れ揚力を失うと落下するという挙動を繰り返すため、動揺が激しく安定性・居住性が低く小型艇(モーターボート)しか実現できなかったが、近年ではコンピュータを用いた船体挙動の詳細分析が進み、大型船でも部分的に滑走艇の原理を採り入れて高速性と安定性を両立する半滑走型が3000トン級のフリーダム級沿海域戦闘艦などでも実現している[要出典]

単胴船

代表的な船型

水面下に沈んで水と直接接する船体が1つである船型である。多くの船が単胴船であり、船舶の歴史においても最も古く、船舶設計や造船技術の基本となった。双胴船や三胴船は単胴船からの派生デザインといえる。1人乗り手漕ぎボートから大型タンカーまでの船舶が単胴船であり、特に高速航行や波浪に対する非常に高い安定性、幅広い甲板を求めない場合には、燃費や建造コストの点で有利である[要出典]

水と接する船底部の形によって「ラウンドビルジ型」と「ハードチャイン型」に分かれる。多くの単胴船は船底が丸くスムースなラウンドビルジ型となっているが、船底での揚力を得て水面を滑走するモーターボートのような小型艇は鋭角的な船底を持つハードチャイン型である。また、はしけの仲間は流線型をとらずに四角い箱型の「バージ船型」というものもある。

単胴船での甲板上の上部構造物(上構)の配置によって、更にいくつかの船型に分けられる。上甲板上の建造物の内で左右の両舷に渡って占めているものを「楼」(ろう)や「船楼」(せんろう、Erection)と呼びその位置によってそれぞれ、船首楼(Forecastle)、船橋楼(Bridge)、船尾楼(Poop)と呼ばれる。この楼の配置によって以下のように分かれる。

  • 平甲板型:大型タンカーに多い
  • 凹甲板型:ウェル甲板型とも呼ばれ、小型の貨物船に多い
  • 三島型:昔の貨物船の標準形、またはタンカーに多い
  • 全通船楼型:客船フェリー、PCC(自動車専用船)などに多い

双胴船

ポリネシアで使われていた双胴船

水面下に沈んで水と直接接する下部船体が細長く左右2つに平行している船型である。上部船体部分はほぼ四辺形に広く取れるため車輌用フェリーや海上作業用プラットフォームに適している。波浪に対しては特に左右方向の揺れ(ローリング)が単胴船に比べて小さくなる利点がある。このことから、ブローチングに対する危険度が減じられる。しかし横波による揺れ(ローリング)の固有振動数が高く、少しの短波長の横波でも波に追従して激しく揺れるという問題点がある[要出典]

曳き波の発生が単胴船に比べて小さいことも、高速航行時にも周囲への影響が少ない点で有利となる。センターバウがあればバウダイビングに対する安全性の確保に貢献する。

双胴船は古くから考案されていたが、単胴船に比べて水中表面積が増加し摩擦抵抗や粘性圧力抵抗が大きくなる点や、下部船体を左右に分けることによる強度確保のため船体重量が増すことで造波抵抗と他の2つの抵抗を増やしてしまうなどの不利な要素が排除出来ずにいた。その後、技術の発達により軽量なアルミ合金が普及したことで実用的な双胴船が建造されるようになった。

三胴船

水面下に沈んで水と直接接する下部船体が中央に1つ、左右に2つ、細長く平行している船型である[要出典]

ウェーブ・ピアーサー

双胴船や三胴船での下部船体を特に細長くすることで造波抵抗を減少させ、超高速航行を可能にした船型[要出典]

その他の船型

その他の船型として水中翼船、表面効果船(側壁型エアクッション船)、ホバークラフト、地面効果翼機などがある。地面効果翼機は、波浪が一切ない状態では水に接触せず空中を飛行している状態であり、厳密には航空機の一種である[要出典]

工学上の分類

船体材料による分類

船は船体の主な材料で木造船(木造艇)、アルミ船(アルミ艇)、繊維強化プラスチック(FRP)船、先進複合材料(ACM)船などに分類される[6]

動力による分類

船は動力により動力船(動力艇)、帆船(帆艇)、手漕ぎ舟(手漕ぎ艇)などに分類される[6]

  • 手漕ぎ舟 - 人間の腕力でパドルや櫓を動かす(または脚力でペダルをこいで外輪などを回す)。
    • なお、水深の浅いところ(池、沼、浅い河川、水路など)で用いる舟には水底を棹(竹などの棒)で押すことで舟を進める舟もある。
  • 帆船 - セイル)に風を受けた力、および竜骨や船側で生じた抗力、それら2つの合力を推力とする。セイルで船を動かすことをセイリングという。セイリングの原理については、「セイリング」(帆走)の記事を参照。

船体構造による分類

  • 単胴船・多胴船(双胴船三胴船
  • 水中翼船
  • ホバークラフト - 通常の船舶とは異なる法令を適用する国が多い。日本では特殊船舶として扱われる。
  • 地面効果翼機 - ロシア以外では法整備が進んでおらず、航空機か船舶かも定まっていない。日本での扱いは不明。
  • 水上オートバイ - 免許が小型船舶よりも簡素化されていたり講習会を受けるだけで扱える国が多い。日本では特殊小型船舶として扱われる。

機関の搭載方法による分類

  • 船外機船 - 船尾板(トランサムボード)に船外機を装着したもの
  • 船内外機船 - 機関を船内船尾に備え付けドライブユニットを船外に出すことによるスクリュープロペラを回転させる
  • 船内機船 - 機関を船内中央付近に備え付けプロペラシャフトによりスクリュープロペラを回転させる

法令上の分類

所有者による分類

なお、公有船・私有船の概念は後述の公用船・私用船の概念とは異なるものである(通説)[8]

供用による分類

  • 公用船 - 航海において公用に供する船舶を公用船という。日本でいえば防衛省自衛艦海上保安庁巡視船水産庁漁業取締船などがこれにあたる。ただし、国立学校などの練習船や国の所有する研究用の船舶などは公有船ではあるが、公用船ではなく私用船に属する[8]
  • 私用船 - 公用船以外の船舶を私用船という。企業保有の船舶の他に、個人所有の漁船ヨットなども含まれる。

海上運送法による分類

海上運送法では、旅客定期航路事業を行う旅客定期船、貨物定期航路事業を行う貨物定期船、自動車航送貨物定期航路事業を行う自動車航送貨物定期船、不定期航路事業を行う不定期船に分けられる[1]

船舶安全規則による分類

船舶安全規則では、平水区域(湖、川、港内およびこれらに接続する指示された水域)のみ航行できる平水航路船、沿海区域(陸地から距岸20海里以内の水域)のみ航行できる沿海航路船、近海区域(東経175度、東経94度、北緯63度、南緯11度に囲まれた水域)のみ航行できる近海航路船、すべての水域を航行できる遠洋航路船に分けられる[1]

日本標準商品分類の分類

日本標準商品分類では船舶(分類番号50)は商船(分類番号501)、特殊用途船(分類番号502)、漁船(分類番号503)、艦艇(分類番号504)に分類される(このほか分類番号506以下に軸径及びプロペラ、分類番号507以下に舶用補機、分類番号508以下に航海用機器、分類番号509以下にぎ装品が定められている)[9]

  • 商船
  • 特殊用途船
    • 日本標準商品分類では特殊用途船(分類番号502)は練習・調査船(分類番号5021)、警備・救難船(分類番号5022)、作業用船(分類番号5023)、特殊業務用船舶(分類番号5024)、はしけ(非自航)(分類番号5025)、舟艇(分類番号5026)、係留船(分類番号5027)、特殊水上装置(分類番号5028)、その他の特殊用船舶(分類番号5029)に分類される[9]
  • 漁船
    • 日本標準商品分類では漁船(分類番号503)は漁ろう船(分類番号5031)、母船及び工船(分類番号5032)、漁獲物運搬船(分類番号5033)、漁業指導調査・練習船(分類番号5034)、漁業取締船(分類番号5035)、その他の漁船(分類番号5049)に分類される[9]
  • 艦艇
    • 日本標準商品分類では艦艇(分類番号504)は護衛艦(分類番号5041)、潜水艦(分類番号5042)、機雷艦艇(分類番号5043)、輸送艦艇(分類番号5044)、哨戒艦艇(分類番号5045)、補助艦艇(分類番号5046)、その他の艦艇(分類番号5049)に分類される[9]

各時代ごとの特徴的な船舶の分類

船舶の歴史を扱う場合に、しばしば、ある時代、ある地域に一般的であったり、大量に製造された船のタイプを指すための分類名が登場する[要出典]。すべての船舶を網羅的に分類するためのものではなく、特徴的なタイプを分類したものであるが、これも分類の一種であるので、それもここで紹介する。

  • ガレー : 主な推力に人力によるオール(櫓)を用いた大型船
    • トライリーム : 三橈漕船(さんどうそうせん)、両舷に三段のオールの漕ぎ口があるガレー船
  • クナール : バイキングの用いた船
  • ロングシップ : バイキングの用いた大型船
  • ビランダーen:Bilander : オランダやエリザベス1世時代のイギリスで用いられた、2本マストでメインマストにラテンセイルおよび横帆(角帆)も備えた小型商船
  • キャラベル(Caravel) : 15世紀ころのポルトガルやスペインで愛用された、ラテンセイル(三角帆)だけを用い2~3本程度のマストを持つ小型帆船
  • キャラック(Carrack) : 北欧のコグと南欧のキャラベル、両方の長所を取り入れ15世紀に地中海で開発され大航海時代に用いられた大型武装商船
  • ガレオン(ガリオン、ガリオン船) : キャラックから派生した、16世紀半ば〜18世紀ごろのスペインなどの軍用・貿易用大型帆船
  • フリゲート : 帆船時代には哨戒や護衛のための帆走快速軍艦を指し、第二次世界大戦期にはイギリス海軍の航洋護衛艦を指すようになった用語。 
  • マン・オブ・ウォー(man-of-war) : 武装帆船を(漠然と)指すための、16~19世紀のイギリス海軍における表現。(人力でオールを漕いで進むガレーと対比して用いた表現)
  • 戦列艦 : 17~19世紀の、多数の砲門を備え一定以上の速力・旋回力・耐久力を持つ、艦隊が一列になって戦うための、大型軍用帆船
  • クリッパー : 19世紀に発展した、アジア産物をヨーロッパへすばやく輸送するための、速度最重視の高速帆船、快速帆船、スキッパー級帆船。(後に、高速ヨットも指すようにもなった。)
  • 汽船・蒸気船 : 推力の動力として蒸気機関を用いた船を指すが、現代では外輪船などの旧式の蒸気船を指すことが多い。
  • Uボート:第一次世界大戦~第二次世界大戦時のドイツが用いた潜水艦
  • Qシップ(Qボート) : 第一次大戦中に英国が建造した、ドイツ軍Uボート対策の艦
  • リバティシップ : 第二次大戦中に大量建造された貨物船。仕様を標準化し、建造期間が短かった。
    • ビクトリーシップ : 第二次世界大戦中のリバティシップを改良して建造された高速性の優れたビクトリーの名を付けた貨物船の種類。

脚注

参考文献

関連項目

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