西ケープ州

From Wikipedia, the free encyclopedia

西ケープ州
Provinsie Wes-Kaap
Western Cape Province
西ケープ州庁舎
西ケープ州庁舎
西ケープ州の位置
西ケープ州の位置
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
西ケープ州
最大都市 ケープ市都市圏
設立 1994年4月27日
面積
  合計 129,462 km2
人口
(2022年)
  合計 7,433,019人
  密度 57人/km2
等時帯 UTC+2 (SAST)
ISO 3166-2 ZA-WC
ウェブサイト www.westerncape.gov.za ウィキデータを編集

西ケープ州(にしケープしゅう、アフリカーンス語: Provinsie Wes-Kaap英語: Western Cape Province)は、南アフリカ共和国南西部にあるである。州都ケープタウン市都市圏である。

南アフリカ9州のうち唯一、白人カラードが多数を占め、分離独立運動も存在する[1]

人口の2/3以上が、州都ケープタウンに居住する。

歴史

最初にケープタウンを植民地にしたのはオランダで、現在のインドネシアにあたるオランダ領東インド及び、江戸時代日本長崎への中継地であった。その後勢力をのばしたイギリス戦争となった結果イギリス領ケープ植民地となり、イギリスは内陸へと植民地化をすすめていった。

1994年、旧ケープ州(ケープ・オブ・グッド・ホープ州)から州の再編によって新設された。

地理

人種構成(西ケープ州) 2022
カラード
 
42%
バントゥー系民族黒人
 
39%
白人
アフリカーナー及びアングロアフリカン
 
16%
アジア系
 
1%
母語話者(西ケープ州) 2022
アフリカーンス語
 
41%
コサ語
 
31%
英語
 
22%

西ケープ州南部のケープタウン周辺には、喜望峰アフリカ最南端アガラス岬がある。テーブルマウンテンも有名であり、観光地化している。面積は129,462 km2、人口は7,433,019人(2022年)、人種は42%がカラード、39%が黒人、16%が白人である。全人口に占める割合をみるとカラードの減少が続く半面、黒人は増加している。白人の割合は横ばいだが南アフリカ各州の中では最大の人口増加数を示しており、国内各地からの白人の流入が続いている。

また、離島のプリンス・エドワード諸島も西ケープ州に属する。

言語・人種

主要言語は41%の住民の第一言語であるアフリカーンス語である。

次いで、コサ語の31%、英語の22%、となっている。人種別の言語をみるとカラード(アフリカーンス語81.0%、英語18.6%)、白人(アフリカーンス語55.4%、英語43.2%)、黒人(コサ語88.6%、アフリカーンス語4.5%、ソト語2.6%、英語2.1%)となっており、カラードの大多数がアフリカーンス語を母語とする一方、白人はアフリカーンス語と英語で半数に分かれる。英語は主にケープタウン都市圏を中心に使用される傾向が強く、それ以外のほとんど地域ではアフリカーンス語が主流である。

西ケープ州の言語分布図
  英語
  特に優勢言語はなし
  • 群別言語割合
    • ケープタウン都市圏(アフリカーンス語35.7%、コサ語29.8%、英語28.4%、その他6.1%)
    • ウェストコースト郡(アフリカーンス語83.7%、コサ語8.6%、英語4.0%、その他3.7%)
    • ケープワインランド郡(アフリカーンス語74.8%、コサ語16.6%、英語4.3%、その他4.3%)
    • オーバーバーグ郡(アフリカーンス語70.3%、コサ語17.9%、英語6.8%、その他5.0%)
    • エデン郡(アフリカーンス語70.8%、コサ語18.3%、英語7.5%、その他3.4%)
    • セントラルカルー郡(アフリカーンス語87.2%、コサ語7.8%、英語2.6%、その他2.4%)
  • 群別人種割合
    • ケープタウン都市圏(カラード42.4%、黒人38.6%%、白人15.7%、インド・アジア系1.4%)
    • ウェストコースト郡(カラード66.6%、黒人16.4%、白人15.7%、インド・アジア系0.6%)
    • ケープワインランド郡(カラード62.1%、黒人23.7%、白人12.9%、インド・アジア系0.4%)
    • オーバーバーグ郡(カラード54.2%、黒人25.6%、白人18.9%、インド・アジア系0.3%)
    • エデン郡(カラード54.2%、黒人24.7%、白人19.2%、インド・アジア系0.4%)
    • セントラルカルー郡(カラード76.2%、黒人12.7%、白人10.1%、インド・アジア系0.4%)

隣接州

自治体

コード都市圏地図面積コード地方自治体地図面積
CPTケープタウン市都市圏英語版ケープタウン都市圏2,499 km2 ケープタウン
DC1 ウェストコースト郡英語版 ウェストコースト郡 31,101 km2 WC011Matzikama5,539 km2
WC012Cederberg7,347 km2
WC013Bergrivier4,263 km2
WC014Saldanha Bay1,766 km2
WC015Swartland3,692 km2
WCDMA01West Coast DMA
DC2 ケープワインランド郡英語版 ケープワインランド郡 22,288 km2 WC022Witzenberg
WC023Drakensteinパールウェリントンを含む)
WC024Stellenboschステレンボッシュを含む)
WC025Breede Valleyウースターを含む)
WC026Breede River/Winelands
WCDMA02Cape Winelands DMA
DC3 オーバーバーグ郡英語版 オーバーバーグ郡 11,391 km2 WC031Theewaterskloof
WC032Overstrandハマナスを含む)
WC033Cape Agulhas
WC034Swellendamスウェレンダムを含む)
WCDMA03Overberg DMA
DC4 ガーデンルート郡英語版 23,323 km2 WC041Kannaland
WC042Hessequa
WC043Mossel Bayモッセル・ベイを含む)
WC044Georgeジョージを含む)
WC045Oudtshoornオウツフルンを含む)
WC047Bitou
WC048Knysnaナイズナを含む)
WCDMA04Eden DMA
DC5 セントラルカルー郡英語版 セントラルカルー郡 38,853 km2 WC051Laingsburg
WC052Prince Albert
WC053Beaufort Westボーフォート・ウェストを含む)
WCDMA05Central Karoo DMA

主な都市と人口

気候

ケープ植物区英語版(緑)の範囲。大部分は西ケープ州にある。紫色は世界遺産の指定箇所。

大部分の地域は典型的な地中海性気候である。12月前後は山地で比較的に冷涼であるが、大部分の地域は暑くて乾いた。夏に発達する南大西洋高気圧の東縁に位置するため、11月から2月ごろまでに南東方向から強風が吹く(ケープ・ドクター英語版)。逆に冬は基本的に温暖で雨が多いが、時々に南米から来た寒冷前線大西洋上のゴフ島マリオン島方面からケープタウン一帯を襲う[2]

フィンボスと呼ばれるマッキア英語版に類似する低木が密集する植生が発達している。フィンボスにある植物が異なるまたはに属するにもかかわらず、外見は非常に類似する(収斂進化[2]

政治

人種的には白人とカラードの比例が70%を超え、国内の他の州より高いため、黒人優遇政策を進めるアフリカ民族会議への不満が強い一方、従来から民主同盟への支持が厚い[3][4]

産業

2016年の時点でケープタウンは州内の総生産の72%を占める[5]。南アフリカの大企業の多くはケープタウンに本社を置くため、主な産業は金融保険業であり、2020年の時点で地域総生産の28%を占めている。総生産に占める農業の割合は小さいが、州の輸出の40%は果物野菜ワイン果汁などの農産品からなる。製造業は農産品、織物履物家具コークスの加工や石油精製などがある[6]

交通

観光

教育

文化

南アフリカ国内の大部分のぶどう園は西ケープ州の沿海部にあり、州内でワインの醸造が盛んである[8]

友好自治体

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI