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近鉄1430系電車

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近鉄1430系電車(1430けいでんしゃ)とは、近畿日本鉄道(近鉄)が1990年に導入した一般車両(通勤形電車)である。標準軌線共通仕様で2両編成のVVVFインバータ制御車であり、制御装置は大阪線用の1422系と同じく三菱電機製が採用された。1435系ほか仕様変更による派生形式が多数存在する。

編成 2両編成
全長 41,440 mm
車体高 4,030 [1] mm
台車 Mc車:KD-96B形/KD-306形[2]
Tc車:KD-96C形/KD-306A形/KD-306D形[2]
概要 主要諸元, 編成 ...
近鉄1430系電車
1436系1436Fの大阪線急行
主要諸元
編成 2両編成
全長 41,440 mm
車体高 4,030 [1] mm
台車 Mc車:KD-96B形/KD-306形[2]
Tc車:KD-96C形/KD-306A形/KD-306D形[2]
主電動機 MB-5035A[2]
MB-5035B[2]
歯車比 5.73
編成出力 660kW
制御装置 GTO-VVVFインバータ
型式:MAP-174-15VD27 [2]
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本項では同じく三菱製制御装置の標準軌線共通車で4両・6両編成仕様の1620系およびそれらの派生系列についても記述する。なお、解説の便宜上、宇治山田・鳥羽側先頭車の車両番号+F(Formation=編成の略)を編成名として記述(例:モ1431以下2両編成=1431F、モ1621以下4両編成=1621F)する。

形式別概説

1430系

1990年7月に登場した、2両編成のVVVFインバータ制御車である[3]1422系を標準軌全線共通仕様に変更した車両である[4][3][1]1998年までに2両編成15本が製造された[3]。電算記号はVW [5]

走行機器面では1422系に引き続き、三菱製のインバータ装置を搭載している[6][3][1]。歯車比は5.73に戻り、主電動機はMB-5035AまたはMB-5035B[2]、台車は両抱き踏面ブレーキ式空気バネ台車のKD-96系または全軸片押し踏面ブレーキ式ボルスタレス台車のKD-306系を装着する[2]。以上の機器構成はシリーズ21登場前までこれが標準軌線VVVFインバータ制御車の標準となった。1230系と同様に1435系1436系1437系1440系と細かく分類されることが多い。

2019年4月1日現在、1431F・1432F・1435F・1436F・1439F・1441F - 1445Fの10編成が高安検車区に、1433F・1434Fの2編成が富吉検車区に、1437F・1438F・1440Fの3編成が明星検車区に配置されている[7]

 
系列 編成名 電算名 Tc
ク1530
Mc
モ1430
1430系 1431F・1432F
1433F・1434F
VW31・VW32
VW33・VW34
1531・1532
1533・1534
1431・1432
1433・1434
1435系 1435F VW35 1535 1435
1436系 1436F VW36 1536 1436
1437系 1439F・1441F - 1445F VW39・VW41 - VW45 1539・1541 - 1545 1439・1441 - 1445
1440系 1437F・1438F・1440F VW37・VW38・VW40 1537・1538・1540 1437・1438・1440

1435系

1436系

1437系

  • 1437系1993年9月登場、1439F・1441F - 1445F)
    • Tc台車のディスクブレーキを1軸2ディスクに変更し(後に1ディスクに改造)[2][3]、滑走検知装置は省略し踏面清掃装置を標準装備[1]
    • 1998年1月に登場した最終編成の1445Fは車内乗務員室側仕切り窓の小型化、Tc台車ディスクブレーキの各軸1ディスク化といった5800系の車両設計を踏襲した。

1440系

1620系

概要 近鉄1620系電車, 主要諸元 ...
近鉄1620系電車
1620系1641Fの大阪線普通列車
主要諸元
編成 4両・6両編成
車体高 4,030[1] mm
台車 KD-306形・KD-306A形[8]
主電動機 MB-5035A[8]
MB-5035B[8]
編成出力 4両:1,320kW
6両:1,980kW
制御装置 GTO-VVVFインバータ制御
型式:MAP-174-15VD27[8]
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1620系の車内

1994年11月に登場した、1420系列(1437系)の4・6両編成仕様である[8][3][1]1994年から1995年にかけて4両編成5本[8][3][1]1996年に6両編成1本[8][3][1]の合計26両が製造され、その後の増備車は5800系に移行している。トイレは全編成で省略された[8][1]。電算記号は4両編成車ではVG [9]、6両編成車ではVFとなっている[9]

走行機器や性能面は1437系に準じているが、電動車の集電装置は各1基に変更され、モ1670形はMc車側、モ1620形はT車側に搭載されたが、6両編成の1641Fに組み込まれたモ1650形は2基搭載に変更された[3]。また、モ1650形とサ1750形の間には簡易運転台前照灯が設置されている[3]

本系列のモ1651という車番は近鉄では2代目である。初代は名古屋線向け1600系の増結用Mc車に与えられていたが、同形は1990年モワ51形に改造・改番されたため、車番は重複していない。その後、モワ51形2000年11月に廃車となっている。

2019年4月1日現在、4両編成5本(1621F - 1625F)と6両編成1本(1641F)が高安検車区に配置されている[7]

 
大阪上本町
宇治山田・鳥羽
系列名 編成名 電算名 Tc
ク1720
M
モ1670
T
サ1770
Mc
モ1620
1620系 (4両編成) 1621F - 1625F VG21 - VG25 1721 - 1725 1671 - 1675 1771 - 1775 1621 - 1625
 
大阪上本町
宇治山田・鳥羽
系列名 編成名 電算名 Tc
ク1720
M
モ1650
T
サ1750
M
モ1670
T
サ1770
Mc
モ1620
1620系 (6両編成) 1641F VF41 1741 1651 1751 1691 1791 1641

改造・更新

近鉄各路線のGTO-VVVFインバータ制御車両と同様に、以下の改造が順次施工されている。

  • 前面および車体連結部への転落防止幌設置[1]
  • バリアフリー対応改造
    • ドアチャイムおよび車内案内表示器の整備、ク1530形・ク1720形先頭連結部の連結部注意喚起スピーカー設置 (2022年4月現在、1432F・1435F・1437F - 1445Fに施工[10][11][12][13][14])
  • 簡易内装更新
    • 車内床面の交換および座席モケット交換
  • ク1530形・ク1720形運転室側の車いすスペース整備
  • 車体側面のVVVFマーク撤去[1]
  • 防犯カメラの設置

名古屋線ワンマン運転対応改造

2006年9月から2007年10月にかけて名古屋線所属の1437系1437F・1438F・1440Fがワンマン運転対応工事およびバリアフリー改造を施工し、系列名を1440系に変更している[1][10][11]。このため系列所属車両の番号が本来なら系列名の後ろになるところ、本系列では系列所属車両の番号が系列名よりも前になっている。

リニューアル工事

リニューアルされた1620系VG23編成
リニューアルされた1623Fの車内

2023年7月には1623Fに更新工事を施工し、先頭車では上部にあった前照灯を下部に、下部にあった標識灯を上部に移設(更新前とは位置関係が上下入れ替わる格好)、前面への転落防止幌設置のほか、行先表示器のLED化、車内のリニューアルが行われている[15]。内装デザインは近鉄8A系電車と同様にイチバンセンの川西康之が監修している。

2026年5月には1438Fが1A系に準じた青と白の塗装となった[16]

試験

1991年5月16日から6月8日にかけて、1430系1433Fク1533が21000系モ21702 - モ21802と併結して、ボルスタレス台車の試験運転が実施されている[17]

運用

大阪線

  • 1430系 1431F・1432F
  • 1435系 1435F
  • 1436系 1436F
  • 1437系 1439F・1441F - 1445F
2両編成の1422系列は主に大阪線系統を中心に快速急行以下の各列車種別で2両編成単独や他編成併結の4両 - 10両編成で運用されている[8]。1422系や1253系2410系などの2両編成車と共通で運用されている。
  • 1620系 1621F - 1625F
4両編成は大阪線大阪上本町 - 青山町間を中心に快速急行から普通まで幅広く使用されているが[8][1]、ダイヤ混乱時以外は青山町駅以東や名古屋線の運用には入らない。特に限定した運用や編成は組まれておらず、2430系等トイレ無しの4両編成と共通運用で、編成単独および他形式併結の6両 - 10両編成で運用されている[8]
  • 1620系 1641F
1641Fは大阪線では唯一のトイレを装備しない6両固定編成であることから、青山町駅以西において6両編成以上で運転される列車に使用されており[8]、ダイヤ混乱時以外は青山町駅以東や名古屋線の運用には入らない。

名古屋線

  • 1430系 1433F・1434F
  • 1440系 1437F・1438F・1440F
主に名古屋線系統を中心に急行の増結編成および準急・普通列車として2両 - 6両編成で使用されている[6]。ワンマン運転対応の1440系は前記の増結運用に加えて志摩線のワンマン列車でも運用されている。

アートライナー

1438F 三重交通復刻塗装

1430系列

  • 1431F:「高安まなびやま」(2023年11月18日-現在)[18][19]
  • 1433Fク1533 :「美し国おこし・三重」(2011年12月 - 2013年10月 )[20]
  • 1433Fモ1433 :「美し国おこし・三重」(2012年10月 - 2013年10月)
  • 1438F:「三重交通復刻塗装」(2019年7月18日[21] - 2022年9月)
    • 2019年7月23日に志摩線の開業から90年を迎えるにあたって行われる記念事業の一環として、三重交通時代の車体塗装に変更されたものである[21][* 1]

1620系

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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