近鉄1422系電車

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近鉄1422系電車(きんてつ1422けいでんしゃ)とは、近畿日本鉄道(近鉄)が1987年に導入した一般車両(通勤形電車)である。1250系(後の1420系)で試作採用されたVVVFインバータ制御を量産採用した大阪線用2両編成の形式で、当初は1250系(2代)と称されたが1990年に1422系へ改称された。

製造所 近畿車輛
製造年 1987年
製造数 1422系:6編成12両
1220系:3編成6両
概要 基本情報, 運用者 ...
近鉄1422系・1220系電車
1422系1424Fを先頭とする大阪線快速急行
基本情報
運用者 近畿日本鉄道
製造所 近畿車輛
製造年 1987年
製造数 1422系:6編成12両
1220系:3編成6両
投入先 大阪線山田線鳥羽線名古屋線
主要諸元
編成 2両編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流1,500V
最高速度 110 km/h
編成定員 272名
車両定員 136名
自重 38.0 t (Mc車) ・31.0 t (Tc車)
編成重量 69.0 t
全長 20,720 mm [1][2]
全幅 2,800 mm [1][2]
全高 4,150 mm [1][2]
車体高 4,050 mm [1][2]
車体 アルミニウム合金 [1]
台車 KD-95・KD-95A [1][2]
主電動機 三菱電機
かご形三相誘導電動機
MB-5023-A [1][2]
主電動機出力 165 kW [1][2]
駆動方式 WNドライブ
歯車比 6.31
編成出力 660kW
制御方式 VVVFインバータ制御
未更新車:GTOサイリスタ素子
制御装置 1422系:三菱電機
未更新車:MAP-174-15VD13 [1]
1220系:日立製作所
未更新車:VF-HR-111
制動装置 回生ブレーキ併用電磁直通ブレーキ (HSC-R 抑速・発電制動付き[1])
保安装置 近鉄型ATS
備考 電算記号:VC
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1422系の制御装置は三菱電機製で、同時期には日立製作所製の制御装置を搭載した1220系も登場しており、制御装置メーカー以外の設計は1422系と同一である[2][3]。このため本項では両形式を一括して解説する。

概要

1984年に登場した1420系は近鉄では初採用のGTOサイリスタ素子を搭載したVVVFインバータ制御の試作形式として投入され、大阪線にて長期的な試験運用が行われたが、この結果を基に大阪線用の量産型として登場したのが1422系・1220系である[1][4][5][6]

1422系は制御装置が三菱電機製、1220系は日立製作所製となり、大阪線ほか標準軌線の2両編成GTO-VVVF車は三菱電機製の制御装置を搭載する形式が1400番台、日立製作所製の制御装置を搭載する形式が1200番台となった。なお、VVVFインバータ制御の量産車としては1986年に南大阪線向け6400系が先行して登場している。

標準軌全線共通仕様の設定に伴う仕様変更のため、その後の増備車両は1430系1230系に移行されている[2]

今後、大阪・名古屋線に所属する編成は近鉄標準カラーの赤色から伊勢志摩カラーの青色に塗装変更する予定であり、本編成も対象となっている。

構造

車体

界磁チョッパ制御1400系8810系で確立された車体デザインを概ね踏襲している。

車体構造では3200系や6400系で採用された最大車体幅2,800mmの大型車体を大阪線・名古屋線車両で初めて採用した[4][6][3]。1420系以前の従来車の鋼製から裾を絞ったアルミニウム合金車体に仕様変更されている[1][3]。安定した大型アルミ押出材の供給が可能となり、構体の組立工数の削減が可能になったためであり、特急車と急行車の5200系を除き、その後の車両にもこのアルミ車体は採用され、近鉄のVVVFインバータ制御車の標準仕様となっている[3]

車内インテリア面では内装材は1420系と同様にサンドウェーブ柄の化粧板に、マルーン調の床材を引き続き採用しているが、ロングシートの仕様は本形式の前年に製造された3200系や6400系と同様のひじ掛けが化粧板仕上げとなった新しいものに変更されており、これらの車内デザインは2000年に登場する「シリーズ21」まで近鉄一般車の標準仕様となった。

走行機器・性能

走行機器は1420系からは大きく仕様変更されている。制御装置GTOサイリスタ素子によるVVVFインバータ装置を搭載し、1422系は三菱電機[1]、1220系は日立製作所製である[2][3][6]主電動機三菱電機製のMB-5023-A型で[1][2]モーター出力165kW[2]歯車比は6.31(16:101)に設定されている。

制動装置はTc車にHSC-R形を設置。MGはHG-77463形、CPはHS-10形をそれぞれTc車に配置している。集電装置はMc車に2基搭載する[4]

台車は両抱き踏面ブレーキ式の近畿車両製シュリーレン台車であるKD-95形を装着する[1][2]運転台の配色はベージュ系のものを採用している。

基本的な性能面では1420系と同等で[4]、最高速度110km/hを確保している。

形式別概説

1422系

1422系は三菱電機製の制御装置を搭載する2両編成車の形式で、6編成12両が製造された[1][4][3]1987年4月に営業運用を開始した[3]

登場時は1250系(2代)を名乗っていたが[4][* 1]日立製作所製制御装置を搭載する1230系列の増備によって、1990年に現番号に変更されている[7][4][3]。電算記号は1422系では当初VC52 - 57となっていたが、上記の改番によって現在はVW22 - VW27に改められている[8]

1220系

1220系1221F
(2006年6月 高安駅 - 恩智駅間)

1220系は日立製作所製の制御装置を搭載する2両編成車の形式として1987年3月に登場し、3編成6両が製造された[2][6][3]。電算記号はVCである[9]

改造・車体更新

各種改造

近鉄各路線のGTO-VVVFインバータ制御車と同様に、以下の改造が順次施工されている。

  • 車体側面のVVVFマーク撤去
  • 簡易内装更新および車体連結部の転落防止幌設置
    • 車内床材および座席モケットの交換
  • ク1522形・ク1320形運転室側の車椅子スペースおよび手すり整備

リニューアル工事

2023年8月頃からは以下の改造も順次施工されている。

  • 前面の転落防止幌設置
  • 内装更新
  • 防犯カメラ設置
  • 行先表示のLED化

運用

2019年4月1日現在、大阪線用として高安検車区に1422系1422F (VW22) - 1427F (VW27) の6本、1220系の1221F - 1223Fの全車が所属している[10]。1220系は1992年に1221F、1993年に1222F、1994年に1223Fが高安検車区から明星検車区へ転属し、大阪線の他に山田線や鳥羽線、志摩線でも運用されていたが、1995年に1221F・1222Fが、2002年に1223Fが明星検車区から高安検車区へ戻っている。

 
系列 編成名 電算名 Tc
ク1522
Mc
モ1422
1422系 1422F - 1427F VW22 - VW27 1522 - 1527 1422 - 1427
1220系
 
系列 編成名 電算名 ク1320 (Tc) モ1220 (Mc)
1220系 1221F - 1223F VC21 - VC23 1321 - 1323 1221 - 1223

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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