週刊本
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外観は、洋書のペーパーバックに似た体裁の造本が特徴で、サイズ(ペーパーバックに比べわずかに小型である)、紙質のほか、平綴じでカバーがない点なども類似している。
内容は、1980年代初頭に広まったニュー・アカデミズムやサブカルチャー関連のものが多いが、美術作品集(日比野克彦『Hibino special』)、写真集(篠山紀信『微分』)など、多岐に及んでいた。
定価500円で、1984年9月から1985年11月までの約1年間に全44冊が刊行された。
巻末の「週刊本の刊行にあたって」にはぺダンティックな調子で、コンセプトが記されている。「文明が情報を超高速消費する二十世紀の終り近く、情報はシンクロトロンに比すべき速度をもって増殖、分裂、点滅して散逸します。」「書物もまた消費されるべき情報です。こうして書物は今日、<文学と紙>という最もプリミティブな生、裸のコードに還元され、電子メディアをはじめとする諸メディアとのキメラとなり、ハイブリットな共生状態に入るのです。そして週刊本が生まれました。」「週刊本は、それ自体が、フラクチュエイション(ゆらぎ)、力の直接性、インテンシティー(強度)をはらんだ高速連動の場です。もはやいかなる全体性をも体現することなく、もとより真理のメタファーでなどありえない書物として、週刊本は、つねに何ものかのミュータント(突然変異体)でありつづけ、読むこと=書くことの快楽に向って、冷やかなパフォーマンスを演じるのです。」[1]