酪酸菌

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酪酸菌(らくさんきん、: butyrate-producing bacteria)は大腸内に存在し、酪酸を産生(酪酸発酵)する細菌の総称である[1]長寿免疫との関連が示唆されており、プロバイオティクスプレバイオティクスの対象としても注目されている[2]。これらの細菌は動物の腸内にもともと存在している[3]。代表的な酪酸菌としては、クロストリジウム・ブチリカムが挙げられる。

酪酸を生成するクロストリジウム・ブチリカムは、偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌である。クロストリジウム・ブチリカムはクロストリジウム属タイプ種でもある。芽胞の形で環境中に広く存在しているが、特に動物の消化管内常在菌として知られている。日本では宮入菌と呼ばれる株が有用菌株として著名であり、芽胞を製剤化して整腸剤として用いられている[4]。その一方で醸造食品の劣化の原因になり、また天然にはE型ボツリヌス毒素を産生する株があり、稀ではあるが食中毒の原因ともなる。なおクロストリジウム属および近縁の細菌には酪酸を生成するものが数多く知られている。

クロストリジウム属以外の酪酸を産生する細菌は、ユーバクテリウムButyrivibrio属、フソバクテリウムなどがある[5]フィーカリバクテリウム属[6]、アナエロスティペス属(en:Anaerostipes[7]、ロゼブリア属(en:Roseburia[8]も酪酸を産生する。

関連性

食品・製剤

参考文献

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