金子遊
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父は脚本家の金子裕[2]。慶應義塾大学環境情報学部卒業[3]。同大学在学中に制作した16ミリ映画で、メディアウェイブ・フェスティバル(ハンガリー)に正式出品。2008年に『ぬばたまの宇宙の闇に』で奈良前衛映画祭グランプリ受賞、翌2009年に「批評の奪還 松田政男論」にて映画芸術評論賞・佳作を受賞[4]。2010年にドキュメンタリー映画『ベオグラード1999』を東京・大阪で劇場公開[5]。
2011年に編著『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』刊行。「弧状の島々 ソクーロフとネフスキー」で三田文学新人賞(評論部門)受賞[6]。2012年から、ドキュメンタリーマガジン「neoneo」編集委員。2013年にドキュメンタリー映画『ムネオイズム 〜愛と狂騒の13日間〜』を全国で劇場公開。
2015年に単著『辺境のフォークロア』刊行。「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」コーディネーター。テレビ番組やPR映像のシナリオ、番組構成、演出など多数。2017年に『映像の境域 アートフィルム/ワールドシネマ』でサントリー学芸賞受賞[7]。
2018年に仲間たちと「東京ドキュメンタリー映画祭」を立ち上げた[8]。2022年に映画『森のムラブリ』と『映画になった男』が全国劇場公開[9]。
2023年1月、映画『フイルム・フェティッシュ』がロッテルダム国際映画祭でワールド・プレミア上映[10]、4月に全州(チョンジュ)国際映画祭でアジア・プレミア上映。同月、単著『インディジナス 先住民に学ぶ人類学』刊行[11]。8月、映画祭の事務局を辞任[12]。 2025年に紀行エッセイ『秘境アジア探訪記』[13]を、2026年に『辺境アジアの東北をめぐって』[14]を刊行。
著書
単著
- 『辺境のフォークロア ポスト・コロニアル時代の自然の思考』 河出書房新社 2015年
- 『異境の文学 小説の舞台を歩く』 アーツアンドクラフツ 2016年
- 『映像の境域 アートフィルム/ワールドシネマ』 森話社 2017年
- 『ドキュメンタリー映画術』 論創社 2017年
- 『混血列島論 ポスト民俗学の試み』 フィルムアート社 2018年
- 『悦楽のクリティシズム 2010年代批評集成』 論創社 2019年
- 『ワールドシネマ入門』 コトニ社 2020年
- 『光学のエスノグラフィ フィールドワーク/映画批評』 森話社 2021年
- 『マクロネシア紀行 「縄文」世界をめぐる旅』 アーツアンドクラフツ 2022年
- 『インディジナス 先住民に学ぶ人類学』 平凡社 2023年
- 『秘境アジア探訪記 ゾミアの少数民族フィールドワーク』アーツアンドクラフツ 2025年
- 『辺境アジアの東北をめぐって』 アーツアンドクラフツ 2026年
編著
- 『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』 アーツアンドクラフツ 2011年
- 『逸脱の映像 拡張・変容・実験精神』 松本俊夫著 金子遊編 月曜社 2013年
- 『吉本隆明論集 初期・中期・後期を論じて』 アーツアンドクラフツ 2013年
- 『クリス・マルケル―遊動と闘争のシネアスト』 港千尋監修 東志保共編 森話社 2014年
- 『国境を超える現代ヨーロッパ映画250 移民・辺境・マイノリティ』野崎歓、渋谷哲也、夏目深雪共編 河出書房新社 2015年
- 『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』 西村智弘共編 森話社 2016年
- 『アピチャッポン・ウィーラセタクン 光と記憶のアーティスト』 夏目深雪共編 フィルムアート社 2016年
- 『映画で旅するイスラーム 知られざる世界へ』 藤本高之共編 論創社 2018年
- 『ブラジル映画史講義 混血する大地の美学』今福龍太著 金子遊編集 現代企画室 2018年
- 『半島論 アートと文学による叛乱の地勢学』中里勇太共編 響文社 2018年
- 『ジャン・ルーシュ 映像人類学の越境者』千葉文夫共編 森話社 2019年
- 『ジョナス・メカス論集 映画詩人の全貌』若林良、吉田悠樹彦共編 neoneo編集室 2020年
- 『アニエス・ヴァルダ 愛と記憶のシネアスト』若林良、吉田悠樹彦共編 neoneo編集室 2021年
訳書
- 『ヴァルター・ベンヤミンの墓標』マイケル・タウシグ著 井上里、水野友美子共訳 水声社 2016年
- 『メイキング 人類学・考古学・芸術・建築』ティム・インゴルド著 水野友美子、小林耕二共訳 左右社 2017年
- 『暴力と輝き』アルフォンソ・リンギス著 水野友美子、小林耕二共訳 水声社 2019年
共著
- 『星座 Constellation 吉増剛造』 矢立出版 2008年
- 『アジア映画の森―新世紀の映画地図』 作品社 2012年
- 『このショットを見よ 映画監督が語る名シーンの誕生』 フィルムアート社 2012年
- 『平成時代史考』 色川大吉著 アーツアンドクラフツ 2013年
- 『アジア映画で<世界>を見る 越境する映画、グローバルな文化』 作品社 2013年
- 『アイヌ民族否定論に抗する』 河出書房新社 2015年
- 『鳥居龍蔵 日本人の起源を探る旅』 アーツアンドクラフツ 2015年
- 『映画批評コレクティヴ1』 シネマトリックス/ソリレス書店 2016年
- 『谷川健一 民俗のこころと思想』 アーツアンドクラフツ 2016年
- 『島尾敏雄・ミホ 共立する文学』 河出書房新社 2017年
- 『エドワード・ヤン 再考/再見』 フィルムアート社 2017年
- 『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』 森話社 2018年
- 『折口信夫 死と再生、そして常世・他界』 アーツアンドクラフツ 2018年
- 『ゲームチェンジング・ドキュメンタリズム』 ビー・エヌ・エヌ新社 2018年
- 『躍動する東南アジア映画』 論創社 2019年
- 『東南アジア文化事典』 丸善出版 2019年
- 『風の人、木立の人』 カンパニー社 2020年
- 『アナキズムを読む 〈自由〉を生きるためのブックガイド』 皓星社 2021年
- 『拡張するイメージ 人類学とアートの境界なき探求』 亜紀書房 2023年
- 『ダルデンヌ兄弟 社会をまなざす映画作家』 neoneo編集室 2023年
- 『死を語る50人の言葉』 アーツアンドクラフツ 2023年
- 『吉本隆明全集月報集』 晶文社 2026年
編集
- 『ドキュメンタリーカルチャーマガジン neoneo』01号 neoneo編集室 2012年
- 『ドキュメンタリーカルチャーマガジン neoneo』02号(小川紳介特集) neoneo編集室 2013年
- 『ドキュメンタリーカルチャーマガジン neoneo』03号(クリス・マルケル特集) neoneo編集室 2013年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』04号(ロバート・フラハティ特集) neoneo編集室 2014年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』05号(亀井文夫特集) neoneo編集室 2015年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』06号(ヨリス・イヴェンス特集) neoneo編集室 2015年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』07号(土本典昭特集) neoneo編集室 2016年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』08号(アジアのドキュメンタリー特集) neoneo編集室 2016年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』09号(いのちの記録特集) neoneo編集室 2017年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』10号(環境とネイチャー特集) neoneo編集室 2017年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』11号(ダイレクト・シネマ特集) neoneo編集室 2018年
- 『ドキュメンタリーマガジン neoneo』12号(沖縄のドキュメンタリー特集) neoneo編集室 2019年
関連書籍
- 『68-72 世界革命展』 ICANOF 2008年
- 『祝祭4 特集「ベオグラード1999」』 高円寺文庫 2010年
- 『ソーシャル・ドキュメンタリー 現代日本を記録する映像たち』 フィルムアート社 2012年
作品
映画
- ぬばたまの宇宙の闇に(2008年)監督 ※奈良前衛映画祭グランプリ、イメージフォーラム・フェスティバル出品
- ベオグラード1999(2009年)監督 ※東京・大阪劇場公開、田辺・弁慶映画祭、TAMA CINEMA FORUM映画祭ほか出品
- 予告する光 gozoCiné(2011年)配給・宣伝 ※東京・大阪劇場公開
- ムネオイズム 〜愛と狂騒の13日間〜(2012年)監督 ※全国劇場公開
- インペリアル 戦争のつくり方(2014年)監督 ※大阪劇場公開
- ガーデンアパート(2017年)プロデューサー・共同脚本 ※全国劇場公開、ロッテルダム国際映画祭、大阪アジアン映画祭出品
- 映画になった男(2018年)監督 ※全国劇場公開、東京ドキュメンタリー映画祭2018、田辺・弁慶映画祭出品
- 森のムラブリ(2019年)監督 ※全国劇場公開、カンボジア国際映画祭、東京ドキュメンタリー映画祭2019、クラトヴォ国際民族学映画祭、ICAS12フィルム・フェスティバル、IUAES 先住民・民族誌映画展出品
- フイルム・フェティッシュ(2022年)監督 ※ロッテルダム国際映画祭、全州国際映画祭、バンコク実験映画祭出品
短編映画
- わが埋葬(1998年)監督 ※メディアウェイブ・フェスティバル(ハンガリー)出品
- でろり(2004年)監督
- バグダッド1999(2008年)監督 ※八戸市美術館にて上映展示
- 書頭人(2008年)監督 ※シアター・テレビジョン放映
- 小笠原リール(2010年)監督
- 軌跡 ―小名浜0811―(2011年)脚本 ※山形国際ドキュメンタリー映画祭出品
- 万葉律パレスチナ(2013年)監督 ※万葉アートフォーラム、パレスチナ・フェスティバル2013出品
- アパタニ族の悲歌(2014年)監督
- 黄色い葉の精霊(2017年)監督
- アルナチャル人類博覧会(2020年)監督 ※東京ドキュメンタリー映画祭2020出品
- 憑依の宴 ジャワ島のジャティラン(2021年)監督 ※東京ドキュメンタリー映画祭2021出品
- ジャワ島 大地の儀礼(2024年)撮影・編集
- ヴェトナム中部高原、バナ族のゴング音楽(2025年)撮影・編集
- 宮古島、島尻集落のパーントゥ(2026年)撮影・編集
テレビ番組
- ゴルゴ13(2008年 - )脚本
- News リアルタイム(2009年 - )構成
- 名探偵コナン(2009年 - )脚本
- それいけ!アンパンマン(2010年 - )脚本
企画上映
- 特集 アジア映画の森 2012年10月 アテネフランセ文化センター
- フィルムヲ見ル会① 追悼・高林陽一 2012年11月 アップリンク
- フィルムヲ見ル会② 飯村隆彦レトロスペクティブ 2013年4月 アップリンク
- はじめての小川紳介 2013年7月 オーディトリウム渋谷
- 特集 アジア映画で<世界>を見る 2014年1月 映画美学校
- フィルムヲ見ル会③ 奥山順市 未現ゾーン 2014年2月 アップリンク
- 生誕130年 ロバート・フラハティ 2015年2月 アップリンク
- クリス・マルケル・セレクション 2015年7月 アテネフランセ文化センター
- 亀井文夫特集『日本の悲劇』『戦ふ兵隊』 2015年9月 アップリンク
- よみがえれ土本典昭 2016年7月 アップリンク
- 現代ヨーロッパ映画(1)移民・難民・越境・辺境・マイノリティ 2016年8月 アテネフランセ文化センター
- レトロスペクティブ 映像作家・金子遊 2017年7月 アテネフランセ文化センター
- 東京ドキュメンタリー映画祭2018 2018年12月 新宿K's Cinema
- 実験映画屋、奥山順市でござ〜い! 2019年5月 多摩美術大学
- 東京ドキュメンタリー映画祭2019 2019年11月 新宿K's Cinema
- 東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA 2020年8月 シアターセブン
- 東京ドキュメンタリー映画祭2020 2020年12月 新宿K's Cinema
- 東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA 2021年3月 シアターセブン
- 東京ドキュメンタリー映画祭2021 2021年12月 新宿K's Cinema
- 東京ドキュメンタリー映画祭 in OSAKA 2022年3月 シアターセブン
- SCOOLシネマテーク Vol.1 金子遊レトロスペクティヴ 2022年4月 SCOOL
- 東京ドキュメンタリー映画祭2022 2022年12月 新宿K's Cinema
- レトロスペクティブ 金子遊監督 2023年7月 高円寺シアターバッカス
字幕翻訳
・『月の寵児たち』オタール・イオセリアーニ監督