鉄器
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古墳時代の鉄器
古墳時代前期には、板状鉄斧から袋状鉄斧に変わってゆく。これは簡単な技術で製作されていた鉄器が複雑な技術を要する鉄器へと発展していったことを示す事例である。鋤・鍬の列島的普及が前期前半に起こった。同様な時期に列島各地に稲の穂摘みの石包丁(弥生時代)が摘鎌へ替わってゆく。武器では、鉄鏃・短剣形武器が大量に造られる。鉄鏃は「類銅鏃式」と呼ばれる巧妙な技術になり前期初頭に現れ、その後、規格化されつくられ、副葬品に多く加えられるようになる。短剣形は短剣・槍がつくられた。
中期には、U字形鋤先が製作技術とともに半島から輸入され、農具・開墾具として普及し、前期に普及した袋状鉄斧技術を駆逐して普及する。甲冑は、優れた金工技術が導入された中期中葉には、国内で生産されるようになる。こういった新しい技術で製作された武器・武具が副葬される。この時期には乗馬の風習が始まり、馬具が普及し中期後半期には副葬されるようになった。
後期には、鉄器が大量に副葬されることはなくなるが、優れた金工技術で製作された武器・武具・馬具類が副葬された。また、鉄の使用場面が増加し、木棺の組み立てに鉄釘が使われる例がみられるようになる[1]。
