雲取山

東京都・埼玉県・山梨県に跨る山 From Wikipedia, the free encyclopedia

雲取山(くもとりやま)は、東京都埼玉県山梨県境界にある標高2,017.13 m[1]秩父多摩甲斐国立公園の代表的な山の一つ[2]日本百名山多摩百山山梨百名山に選ばれている。

標高 2,017.13[1] m
日本の旗 日本
位置

北緯35度51分19秒 東経138度56分37秒

概要 雲取山, 標高 ...
雲取山
南東の七ツ石山から望んだ雲取山
標高 2,017.13[1] m
日本の旗 日本
所在地 東京都西多摩郡奥多摩町
埼玉県秩父市
山梨県北都留郡丹波山村
位置

北緯35度51分19秒 東経138度56分37秒

山系 秩父山地
雲取山の位置(関東周辺内)
雲取山
雲取山 (関東周辺)
雲取山の位置(関東山地内)
雲取山
雲取山 (関東山地)
プロジェクト 山
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雲取山の位置(100x100内)
雲取山
雲取山と周辺地形図

概要

東京都の最高峰かつ最西端の山であり、都内で標高2,000 mを越えるのはこの山のみである[3]。また奥多摩で「日本百名山」に名を連ねる唯一の山である[3]。雲表にそびえ雲も取れそうな高峰からその名が付いた(『奥多摩町誌』[4])。

妙法が岳白岩山とともに三峰山の三山の一つである。山岳信仰霊峰であり、両神山、三峰山、武甲山をあわせて「秩父三山」という[5][6]

山頂には一等三角点が設置されている。また、2016年平成28年)には山の日の制定を記念して山頂に標石が設置された[7]。山頂の北西は埼玉県、南西は山梨県と3都県の都県境をなしている[3]。見晴らしが良く、周辺の山々のほか富士山南アルプス関東平野方面なども見ることができる。

水源林

1901年明治34年)、東京府東京市(現在の東京都)は、水源地保全のため、多摩川を囲む山地4万8千ha余りを山梨県から購入した[8]

大正末から昭和6年(1931年)にかけて、ススキの原だった雲取山周辺の稜線に、唐松の苗木を植えた[8]

現在は東京都側と山梨県側の山林が、東京都水道局水源林(東京都水源林)となっている。

登山

主なコース

山梨県・東京都側(多摩川流域)と埼玉県側(荒川流域)に大別される。山梨県丹波山村の鴨沢、埼玉県秩父市三峯神社からのコースをはじめ、様々なコースで登ることができる。

  • 山梨県丹波山村からのコース(バスは奥多摩駅より)[9]
    • 鴨沢バス停 - 小袖乗越 - 七ツ石山 - 雲取山。登り5時間30分・下り3時間30分[10]。小袖乗越に駐車場あり。
    • お祭バス停 - 後山林道 - 三条の湯 - 雲取山。登り6時間30分・下り5時間[10]。土日は午前バス1本。行程の半分が後山林道。後山林道の部分は三条の湯が宿泊客のための迎車を行っている[11]。三条の湯からは登り3時間・下り2時間15分。
  • 東京都奥多摩町からのコース(バスは奥多摩駅より)[12]
    • 東日原バス停 - 日原林道 - 雲取山。登り6時間55分・下り5時間25分[10]。2時間以上林道歩き。
    • 東日原バス停 - 鷹ノ巣山 - 七ツ石山 - 雲取山。登り7時間5分・下り5時間25分[10]
    • 峰谷バス停 - 赤指尾根 - 七ツ石山 - 雲取山。登り5時間45分・下り4時間5分[10]。土日は午前バス1本。
    • 峰谷バス停 - 鷹ノ巣山 - 七ツ石山 - 雲取山。登り6時間5分・下り4時間35分[10]。土日は午前バス1本。
    • 石尾根:奥多摩駅 - 六ツ石山 - 鷹ノ巣山 - 七ツ石山 - 雲取山。登り10時間15分・下り8時間[10]
  • 埼玉県秩父市からのコース(バスは西武秩父駅三峰口駅より)
    • 三峯神社バス停 - 霧藻ヶ峰 - 白岩山 - 芋ノ木ドッケ - 雲取山。登り5時間20分・下り4時間25分[13]
    • 大陽寺入口バス停 - 大陽寺 - 白岩山 - 芋ノ木ドッケ - 雲取山。

備考

  • 以前は山頂の標識が2か所あった。2016年に「山の日」施行記念や老朽化に伴う更新のため、東京都と埼玉県が標識を統一した[14]
  • 2017年は西暦年数と、標高のメートル数が同じであることから、記念登山への人気が高まった。2016年末には周辺3都県の山岳連盟により、山頂付近に1年間限定の記念碑「雲取山西暦二千十七年」が建てられた[15]
  • 雲取山は通常は2日行程で登山する[12]が、健脚ならばコースによっては日帰りも可能である。ただし、日帰り登山は早朝に登り始めないと下山時には日が落ちる。
  • 日原林道は車両通行止めのことがある。地元では林道をマイカーで走るのは自重するように促している。
  • 後山林道は一般車両やタクシーは通行禁止。日原林道終点 - 大ダワ間は登山道としても完全通行止め。
  • 登山計画書は、駅や登山口などに設置された登山届ポストや、警察署交番駐在所で受け付けている。警察署には郵送も可能である。埼玉県・山梨県はインターネットでも受け付けている[16][17]
  • 冬期に滑落する事故が発生しており、秩父環境管理事務所は『雲取山安全登山マップ』を配布し、注意を呼びかけている[18][19]
  • 奥多摩小屋近くの東側斜面で大量のごみが2016年に見つかった。多くは1960年代から1970年代頃に不法投棄されたとみられる空き缶や空き瓶、食品の袋などで、クマザサが枯れたことで露出し、撤去が進められた[20]

周辺の山小屋

さらに見る 山小屋, 名称 ...
山小屋 名称 所在地 収容
人数
キャンプ
指定地
水場 営業 備考 出典
雲取山荘 山頂北側直下 200人 テント50張 あり 通年 [21]
三条の湯 後山林道終点付近 80人 テント15張 あり 迎車あり[11] [22]
雲取山避難小屋 山頂 約20人 なし なし 避難小屋 [注釈 1]
五十人平野営場 小雲取山下(奥多摩小屋跡) - テント70張 あり 事前予約制
2025年4月29日より利用開始
[24]
七ツ石小屋 七ツ石山 15人 テント10張 あり 自炊 [25]
霧藻ヶ峰休憩所 霧藻ヶ峰 10人 なし なし 土日 自炊
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この他に白岩山北側に白岩小屋、雲取山荘北側に雲取ヒュッテもあるが、いずれも廃墟化している。また、山頂南側には奥多摩小屋もあったが、2019年(平成31年)3月31日をもって閉鎖され[26]、跡地には2025年(令和7年)4月29日に五十人平野営場がオープンした[27]

2017年(平成29年)6月1日現在の日本郵便「交通困難地・速達取扱地域外一覧」には、秩父市大滝字の雲取小屋および雲取ヒュッテが掲載されていた。また2022年(令和4年)時点では雲取避難小屋が同一覧に掲載され、交通困難地に指定されていた。しかし2023年(令和5年)9月1日時点での同一覧には掲載はなく、埼玉県内から人が居住する交通困難地は消滅している[28]

隣接する山

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山容 名称 標高
(m)
三角点
等級
雲取山との
距離(km)
備考
七ツ石山 1757.30 三等 石尾根
飛龍山 2,077 三等
芋木ノドッケ 1,946 なし
白岩山 1,921.24 三等
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関連画像

交通アクセス

雲取山が登場する作品等

  • ヤマノススメ - 体力作りの為に三峯神社から登り、山頂でテント泊して鴨沢バス停に下る。
  • 鬼滅の刃 - 物語開始以前に、主人公は当山の東京側の山麓で炭焼をしながら生計を立てていた。
  • 雲取賞 - 南関東大井競馬場で開催される地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnIII)。

注釈

  1. 1956年(昭和31年)に石造で建設[23]。1991年(平成3年)にログハウスに建て替え[23]。かつては交通困難地に指定されていた。

出典

関連項目

外部リンク

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