(474640) アリカント

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アリカント
474640 Alicanto
仮符号・別名 2004 VN112[1]
小惑星番号 474640[1]
見かけの等級 (mv) 23.3[2]
分類 太陽系外縁天体(TNO)[3]
分離天体(DDO)[4]
極端な太陽系外縁天体(ETNO)
発見
発見日 2004年11月6日[1][5]
発見者 Andrew C. Becker[1][5]
発見場所 セロ・トロロ汎米天文台[1][5]
軌道要素と性質
元期:2025年11月21日(JD 2461000.5)[3]
軌道長半径 (a) 346.78 au[3]
近日点距離 (q) 47.368 au[3]
遠日点距離 (Q) 646.18 au[3]
離心率 (e) 0.8634[3]
公転周期 (P) 2358688 (6458 [3]
軌道傾斜角 (i) 25.500°[3]
近点引数 (ω) 327.27°[3]
昇交点黄経 (Ω) 66.040°[3]
平均近点角 (M) 0.8944°[3]
物理的性質
平均直径 314 km(推定)[6]
130±300 km(計算値)[3][7]
スペクトル分類 B-V = 0.900±0.085[8]
V-R = 0.520±0.060[8]
V-I = 0.970±0.085[8]
BR = 1.42±0.06[8]
[6][9]
絶対等級 (H) 6.5[1][3]
アルベド(反射能) 0.04(推定)[6]
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(474640) アリカント: 474640 Alicanto仮符号: 2004 VN112)とは、分離天体[4]に分類される極端な太陽系外縁天体(ETNO)である。2004年11月6日、アメリカ合衆国の天文学者Andrew C. Beckerによってチリセロ・トロロ汎米天文台で発見された。近日点は 47 auエッジワース・カイパーベルトの外縁付近)で、平均では 300 au 以上太陽から離れている。アリカントの軌道離心率は大きく、これは現在の軌道に重力散乱されたことを強く示唆している。他の分離天体と同様に、アリカントも現在の海王星重力の影響外にあるため、どのようにしてこの軌道に至ったのかは未だ解明されていない。「アリカント」はチリ神話に登場する夜行性であるアリカントにちなんで命名された。

アリカント(赤)と他のETNO及びプラネット・ナイン(予測)の軌道

アリカントは、2004年11月6日にアメリカ合衆国の天文学者Andrew C. Beckerによってセロ・トロロ汎米天文台ブランコ 4m望遠鏡を用いたESSENCE Supernova Surveyによって発見された[10][1]。その後、2000年9月26日のプレカバリー画像が発見されている[3]。アリカントは2008年11月にハッブル宇宙望遠鏡によって観測され、検出可能な衛星が存在しないことが判明した[1]。2009年に近日点に到達し[3]、現在は太陽から 47.7 au 離れた位置にある[2]

アリカントは近日点が 40 au を超える極端な太陽系外縁天体(ETNO)に分類されており、海王星重力の影響から実質的に切り離されている。アリカントの軌道は高い離心率(0.850)、中程度の傾斜角(25.58°)、そして 316 au の軌道長半径を特徴としている[1]。発見当初は通常の太陽系外縁天体(TNO)に分類されていた。アリカントの軌道は正確に判明しており、2017年1月11日の時点で5821日間の観測弧英語版にわたる34回の観測結果に基づいている[3]。アリカントの軌道は 2013 RF98英語版 と類似しており、これは両天体は同じ天体によって軌道上に放り込まれたか、あるいはかつて同一天体または連星であった可能性を示唆している[9][11]

太陽系形成モデルに基づく数値シミュレーションでは、この天体はセドナとともに内部オールト雲の一部である可能性が示唆されている[12][13]

名称

2021年5月14日、この天体はWorking Group for Small Bodies Nomenclature(WGSBN)によってチリ神話に登場するアリカントにちなんで命名された。アタカマ砂漠に生息するこの夜行性は、夜になると美しい金属色に輝く羽を持つ[5]

物理的特徴

アリカントの絶対等級は6.5で、想定されているアルベド 0.25 - 0.05 に基づくと、直径は 130 - 300 km になるとされる[7]

マイケル・ブラウンのウェブサイトでは、アリカントのアルベドを0.04と仮定し、直径を 314 km としている[6]。アリカントは青色であるため、アルベドは低いと予想される[6]。しかし、仮にアルベドが高い場合、大きさは半分程度になる可能性も十分にある。

アリカントの可視スペクトルは、セドナの可視スペクトルとは大きく異なる[9][14]。アリカントのスペクトル傾斜の値は、表面に(冥王星のように)純粋なメタンの氷と、非晶質ケイ酸塩を含む強く変質した炭素成分が存在する可能性があることを示唆している[9]。アリカントのスペクトル傾斜は 2013 RF98 のスペクトル傾斜と似ている[9]

比較

セドナ2012 VP113Leleākūhonua、その他非常に遠方にある天体の軌道と、プラネット・ナインの予測軌道。3つのセドノイド(ピンク色)とETNO(赤色)の軌道は、プラネット・ナインの予測軌道と一直線になっていると推定される一方、青色のETNOの軌道は逆方向に一直線になっている。茶色で示された非常に細長い軌道には、遠日点距離が 200 au を超えるケンタウルス族ダモクレス族が含まれる。

脚注

関連項目

外部リンク

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