P-クマル酸
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p-クマル酸(英語: p-Coumaric acid)は、ケイ皮酸のヒドロキシ誘導体であるヒドロキシケイ皮酸である。クマル酸には、o-クマル酸、m-クマル酸、p-クマル酸の3つの異性体があり、フェニル基上のヒドロキシ基の位置で区別される。p-クマル酸は、3種類の中で天然に最も多く存在する。trans-p-クマル酸とcis-p-クマル酸の2種類がある。
| 物質名 | |
|---|---|
(E)-3-(4-hydroxyphenyl)-2-propenoic acid | |
別名 para-coumaric acid, 4-hydroxycinnamic acid, β-(4-hydroxyphenyl)acrylic acid | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChEBI | |
| ChEMBL | |
| ChemSpider | |
| DrugBank | |
| ECHA InfoCard | 100.116.210 |
| EC番号 |
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IUPHAR/BPS |
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PubChem CID |
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CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| C9H8O3 | |
| モル質量 | 164.160 g·mol−1 |
| 精密質量 | 164.047344 |
| 融点 | 210–213 °C (410–415 °F; 483–486 K) |
水に対しては難溶性であるが、エタノールやジエチルエーテルにはよく溶ける結晶性固体である。
シナピルアルコール及びコニフェリルアルコールとともに、リグニンの主要な構成要素となっている。
天然の存在
代謝
生合成
P450依存性酵素のtrans-ケイ皮酸-4-モノオキシゲナーゼによって、ケイ皮酸から生成される。
チロシンアンモニアリアーゼの作用で、L-チロシンからも作られる。
+ アンモニア + H+
生化学
p-クマル酸は、ワイン中でブレタノマイセス属酵母により生産される4-エチルフェノールの前駆体となる。この酵母は、4-ヒドロキシケイ皮酸デカルボキシラーゼにより、p-クマル酸を4-ビニルフェノールに変換する[6]。4-ビニルフェノールは、さらにビニルフェノールレダクターゼによって還元されて4-エチルフェノールとなる。匂いによるブレタノマイセス属の同定のため、培地にクマル酸が添加されることがある。
cis-p-クマル酸グルコシルトランスフェラーゼは、UDP-グルコースとcis-p-クマル酸を用いてp-クマル酸グルコシドとUDPを生成する酵素である。この酵素は、グリコシルトランスフェラーゼ、特にヘキソシルトランスフェラーゼのファミリーに属する[7]。
フロレト酸は、干し草を食べるヒツジの第一胃で見られ、p-クマル酸の2-プロペン酸側鎖への水素付加により生成される[8]。
医療への利用
生物作用
関連項目
- クマリン
- 4-クマロイルCoA
- フェルラ酸
- ケイ皮酸
- ワインのフェノール
- p-クマロイルアントシアニン


