BMW・X2

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X2(エックスツー)は、ドイツの自動車メーカー・BMWが製造・販売しているSUVである。

概要

コンセプトX2

BMWのSUV[注釈 1]シリーズである「Xモデル」の新ジャンル、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)に属し、X6X4に次ぐ3番目のモデルとして登場した。車名の数字「2」が示すように、同社のSACラインアップでは、最小クラス(Cセグメント)に位置する。

2016年9月29日、パリモーターショー2016にて、コンセプトモデルの「BMW・コンセプトX2」が発表された[1]。既存のXモデルとは一線を画す、「UNFOLLOW」(常識や周囲の評価起点ではなく、自分の道はいつも自分で切り開く)という、全く新しいコンセプトからなる、ヘキサゴンをモチーフとしたデザインが採用された。市販モデルは、2018年に登場した。

2023年、2代目(U10)をベースとした、歴代初の電気自動車であるiX2が登場した。

主なライバルとして、メルセデス・ベンツ・GLAアウディ・Q3スポーツバックなどが挙げられる。

初代(F39型、2018年 - 2023年)

概要 BMW・X2(初代) F39, 概要 ...
BMW・X2(初代)
F39
前期型
後期型
前期型
概要
販売期間 2018年 - 2023年
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム UKL
パワートレイン
エンジン ガソリンエンジン
1.5L 直3 ターボ
2.0L 直4 ターボ
ディーゼルエンジン
2.0L 直4 ターボ
変速機 6速MT
8速AT
7速DCT
サスペンション
ストラット式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,670mm
全長 4,375mm
全幅 1,825mm
全高 1,535mm
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2018年1月、北米国際オートショーにて発表された[2]

姉妹車であるX1(F48)と共通のFF系プラットフォーム「UKL」が採用される。四輪駆動システム「xDrive」は、ステアリングの角度や、ホイールの回転速度などの車両データから、オーバーステアやアンダーステアなどの兆候を察知し、瞬時に前後アクスルへの駆動トルクを可変配分する機能を備える[3]

キドニーグリルは、下部の幅を広げた台形型のデザインを採用しつつ、ルーフラインは、Xモデルらしい強固な印象を残す、やや無骨な形状とした。Cピラーには伝統のホフマイスター・キンクを組み込んだほか、歴代BMWクーペの名車を彷彿とさせる、BMWブランドロゴをあしらった。LEDテールライトには、Xモデル特有のT字形の光源部と、BMWクーペの特徴である、L字形の輪郭が組み合わさった形状が採用されている。リアバンパーとテールゲートは、1枚板状のリアエプロンに被さるような新デザインを採用し、直径90mmの大型エキゾーストテールパイプも装備される。ボディサイズは全幅を1,825mm、全高を1,535mmに抑え、一般的な機械式駐車場にも収まるサイズとした。

インテリアは、ドライバーに向けて僅かに角度がつけられたセンターコンソールを備え、全ての重要な操作系がドライバーの手の届く範囲に配置される。アクセント・トリム付きの大きなインテリア・トリム・パネルや、アンビエントライトにより、高級感を演出した。ダッシュボードには、8インチの高解像度ワイドコントロールディスプレイ、指による文字入力や、地図の拡大/縮小が可能なタッチパッド付きiDriveコントローラーを装備する。

パワートレインは、1.5L 直列3気筒DOHCガソリンの「18i」、2.0L 直列4気筒DOHCガソリンエンジンを搭載する「20i」「M35i」、2.0L 直列4気筒DOHCディーゼルを搭載する「18d」「20d」が用意される。ターボチャージャーには、高精度ダイレクトインジェクションシステム、無段階可変バルブコントロールシステムのバルブトロニック、バリアブルカムシャフトコントロールシステムのダブルVANOSを組み合わせた。トランスミッションは、6速MTのほかに、7速DCTと8速ATが用意される。

デザイン・ラインには、新たにオフロード性を強調した「M Sport X」が用意される。フローズン・グレーのアクセントパーツや、イエローのコントラスト・ステッチが施された、マイクロ・ヘキサゴン・ファブリック/アルカンターラ・アンソラジット・コンビネーション・シート、アルミニウム・ヘキサゴン・アンソラジット・インテリア・トリムなどの専用装備が奢られる。加えて、堅めのスプリングとダンパーを組み合わせたMスポーツ・サスペンションも装備される。最低地上高は、通常モデルと同一の180mmである。

歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、衝突の危険性が高まった際に警告を発する「前車接近警告機能」といった先進運転支援システム(ADAS)も充実させた。また、アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や、ヘッドアップ・ディスプレイといった快適装備も、オプションで用意される。BMW SOSコール、BMWテレサービスからなる「BMWコネクテッド・ドライブ」も装備する。

日本での販売

2018年4月16日
日本仕様が発表された[4]。グレードは、1.5L 直列3気筒エンジンを搭載するFF車「sDrive18i」、2.0L 直列4気筒エンジンを搭載する4WD車「xDrive20i」の2種類が設定される。それぞれに、「Standard」および「M Sport X」のデザイン・ラインが用意される。
トランスミッションは、前者が7速DCT、後者が8速ATを組み合わせ、ガソリン車・右ハンドルのみの設定となる。
2018年5月14日
BMWブランド・フレンドに就任した香取慎吾が出演する、X2のスペシャル・コンセプト・ムービー「UNFOLLOW~THE ALL-NEW BMW X2 meets Shingo Katori~」が公開された[5]
2019年1月28日
クリーンディーゼル車の「xDrive18d」、および高性能モデルの「M35i」が追加導入された[6]
前者は、最新のコモンレール直噴システムと、可変ジオメトリーターボチャージャーを装備する、2.0L 直列4気筒ディーゼルを搭載し、8速ATを組み合わせる。既存モデルとは異なり、「xDrive」かつ「M Sport X」のみの設定となる。
後者は、2.0L 直列4気筒ターボを搭載し、8速スポーツATを組み合わせる。さらに、専用設定が施されたMスポーツ・サスペンション、Mスポーツ・ディファレンシャル、Mスポーツ・ブレーキを採用し、Mパフォーマンス・モデルに相応しいパフォーマンスを発揮する。内外装においても、ヘッドライトやフォグランプ、キドニーグリル、ミラー・キャップに、M Performanceモデル専用のセリウム・グレーを採用するほか、サイド・エアインテークには、シャープな印象を際立たせるブレード・デザインや、より空力性能が高いMリア・スポイラーを装備し、通常モデルとの差別化が図られている。
2020年6月8日
クリーンディーゼル車の「xDrive20d」が追加導入された[7]。既存グレードの「xDrive18d」よりパワーアップした、2.0L 直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、8速スポーツATを組み合わせる。「xDrive」かつ「M Sport X」のみの設定となる。
2021年4月30日
仕様変更[8]
「xDrive20d」に、ドライビング・アシスト・プラス、ACC(ストップ&ゴー機能付)、電動フロント・シート、ワイヤレスチャージングが標準装備された。また、「M35i」に、ワイヤレスチャージングが標準装備された。
同時に既存グレードが整理され、「sDrive18i」は「M Sport X」のみの設定となった。「xDrive18d」および「xDrive20i」は廃止された。
さらに見る F39(2018年 - 2023年), グレード ...
F39(2018年 - 2023年)
グレード 型式 排気量(cc) エンジン 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm) 変速機 駆動方式
sDrive18i (2018年 - 2023年) B38A15A 1,498 直列3気筒DOHCターボ 140/4,600 22.4/1,480-4,200 7速DCT 前輪駆動
xDrive20i (2018年 - 2021年) B48A20A 1,998 直列4気筒DOHCターボ 192/5,000 28.6/1,350-4,600 8速AT 四輪駆動
xDrive18d (2019年 - 2021年) B47C20B 1,995 直列4気筒DOHCディーゼルターボ 150/4,000 35.7/1,750-2,500
xDrive20d (2020年 - 2023年) 190/4,000 40.8/1,750-2,500
M35i (2019年 - 2023年) B48A20E 1,998 直列4気筒DOHCターボ 306/5,000 45.9/1,750-4,500
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2代目(U10型、2023年 - )

概要 BMW・X2(2代目) U10, 概要 ...
BMW・X2(2代目)
U10
X2
iX2
iX2
概要
販売期間 2023年 -
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム FAAR
パワートレイン
エンジン ガソリンエンジン
2.0L 直4 ターボ
2.0L 直4 ツインターボ
モーター 永久磁石同期モータ
変速機 7速DCT(X2)
無段変速(iX2)
サスペンション
ストラット式
マルチリンク式
車両寸法
ホイールベース 2,690mm
全長 4,555 - 4,565mm
全幅 1,845mm
全高 1,565 - 1,575mm
車両重量 1,670 - 2,070kg
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2023年、欧州市場にて、フルモデルチェンジ[9]。同時に、従来から設定のあるICEに加え、歴代初のBEV・iX2が登場した。

エクステリアは、正方形に近い大型のキドニーグリル、環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライト、水平方向のキャラクターライン、立体的なLEDリアコンビネーションライトが特徴である。ドアノブの形状は、従来のグリップ式から、空力特性に優れたフラッシュ・ハンドルに改められた。

インテリアは、メーターパネルと、コントロールディスプレイを一体化させた「BMWカーブド・ディスプレイ」を、運転席側に傾けて配置した。従来のシフトレバーと、iDriveコントローラーは廃止され、トグルスイッチ式のギヤセレクターに置き換わった。また、センターコンソールには、Qi機能を備えたスペースも確保されている。なお、搭載されるiDriveのOSはID8から8.5へ、さらに2024年までにID9に変更されている。

車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除、エンジン始動を可能にする「BMWデジタル・キー・プラス」や、AI技術を活用し、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を新たに装備している。

ラゲッジ容量は大人3名乗車時には560ℓ、また40:20:40の分割可倒式リアシートを全て倒すことで最大1,470ℓにまで拡大することが可能である。

X2のパワートレインは、2.0L 直列4気筒DOHCガソリンエンジン「20i」「M35i」が用意される。トランスミッションは6速MTが廃止され、全車に7速DCTが組み合わされる。欧州市場には、48Vマイルドハイブリッドシステム搭載車も用意される。

iX2のパワートレインは、最高出力190PS(140kW)、最大トルク247Nmを発揮する、2つの電気モーターを前後に配置する「30」が用意される。システムトータルでの最高出力は200kW、最大トルクは494Nmであり、0-100km/hは5.6秒を誇る。ボディ床下に収納される、リチウムイオン電池のバッテリー容量は66.5kWhで、普通充電と急速充電(CHAdeMO)に対応している。

デザイン・ラインは、「Standard」および「M Sport」の2種類が用意される。「M Sport」には、可変容量ダンパーであるアダプティブMサスペンションが装備され、通常モデル比で車高が20mm低くなる。

先進運転支援システム(ADAS)は、3眼の高性能カメラ&レーダーと、高性能プロセッサーを駆使する、新世代の「ドライビング・アシスト」を装備する。新たに、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、パーキング・アシスタント、リバース・アシスト機能などが追加されている。

日本での販売

2023年10月25日
X2およびiX2が同時に発表された。
X2は、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する4WD車「xDrive20i」が、iX2には2つの電気モーターを前後に配置する4WD車「xDrive30」が設定される。いずれも「xDrive」かつ「M Sport」のみが用意される。全車右ハンドルのみの設定となる。
併せて、X2の高性能モデル「M35i xDrive」が発表された。2.0L 直列4気筒ツインターボに、Mスポーツ・ブースト機能付き7速DCTを組み合わせる。右ハンドルのみの設定となる。さらに、フロント・アクセルに組み込まれた、機械式リミテッドスリップデファレンシャル、アダプティブMサスペンションなどを装備し、Mパフォーマンス・モデルに相応しいパフォーマンスを発揮する。内外装においても、Mロゴ付きの垂直な二重バー装備のBMW Mキドニー・グリル、黒色仕上げのMエクステリア・ミラー・キャップ、4本出しのテール・パイプ、19インチMアロイ・ホイール、Mドア・シル・トリム、Mペダル、パドル・シフト付きMレザー・ステアリング・ホイール、照明付きMスポーツ・シートなどが装備され、通常モデルとの差別化が図られている。
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U10(2023年 - )
グレード 型式 排気量(cc) エンジン/電気モーター 最高出力(ps/rpm) 最大トルク(kgm/rpm) 変速機 駆動方式
xDrive20i (2023年 - ) B48A20P 1,998 直列4気筒DOHCターボ 204/5,000 30.6/1,450-4,500 7速DCT 四輪駆動
M35i xDrive (2023年 - ) B48A20H 直列4気筒DOHCツインターボ 317/5,750 40.8/2,000-4,500
xDrive30 (2023年 - ) HB0001N0(前)
HB0002N0(後)
- 交流同期電動機 306/8,000 50.4/0-4,900 無段変速
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脚注

関連項目

外部リンク

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