BMW・M4

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M4は、ドイツの自動車メーカー・BMWが製造・販売しているクーペおよびカブリオレ型のスポーツカーである。

4シリーズをベースに、BMWのレース部門およびモータースポーツ関連の研究開発を担当する子会社であるBMW Mチューニングしたモデルである。

日本での販売

BMW・M4
F82, F83
F82 M4 Coupe
概要
販売期間 2014年 - 2020年
ボディ
乗車定員 4(F82/F83)
ボディタイプ 2ドアクーペ
2ドアカブリオレ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3.0L直列6気筒ガソリン
変速機 7DCT / 6MT
アダプティブMサスペンション
アダプティブMサスペンション
車両寸法
ホイールベース 2,810mm
全長 4,685mm
全幅 1,870mm
全高 1,385mm(ベースモデル)
1,390mm(Competition)
車両重量 1640kg(7DCT)
1610kg(6MT)
系譜
先代 M3クーペ(E92)
M3カブリオレ(E93)
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BMWのラインナップ再編によってクーペ系車種が偶数となったことに伴い、E92型M3クーペおよびE93型M3カブリオレの後継モデルとして発売された。

2014年2月19日
M4クーペがBMW JAPANから発売された。なお、同年9月以降のモデルから、軽量マグネシウム製オイルパンが廃止された。
2015年1月26日
DTMシリーズチャンピオンを記念した特別限定車「BMW M4 DTM Champion Edition」を発売。世界限定23台で、日本への割り当ては5台。同日から同年2月末まで購入希望者の予約受付を実施し、同年3月に抽選が行われた。納車は同年5月予定とされた。
特別装備として、マルコ・ヴィットマンがDTMでドライブしたレースカーの外観をモチーフとしたフィルムによるラッピングや、M Performanceアクセサリーが含まれる。また、インテリアトリムとドアシルには、ヴィットマンのサインが入っている[1]
2015年9月10日
特別仕様車「M4 Coupe M Performance Edition」(限定17台)と「M4 Coupe Individual Edition」(限定10台)を発表した[2]
「M4 Coupe M Performance Edition」は、M Performanceアクセサリーとして、カーボン製フロントスプリッター、リアディフューザー、リアスポイラー等の外装、スポーツステアリング・ホイールIIなどが装備される。
「M4 Coupe Individual Edition」は、メリノレザー(オパールホワイト)、レザーフィニッシュダッシュボードの他、harman/kardonサラウンドサウンドシステム等が装備される。
2016年4月15日
「M4 GTS」を発表。世界限定700台で、日本への割り当ては30台となる。
最高出力500馬力を発生する専用エンジンを搭載し、専用のインテリアトリムやホイール、サスペンションなどを装備。リアシートは装備されておらず、専用のロールバーが装備される。ロールバーには4点式シートベルトのアタッチメントも装備されている。また、有機LEDを採用したテールランプを装備する[3]
2016年4月18日
M3セダンおよびM4クーペ共通のオプション追加として「コンペティション・パッケージ」が発表された。エンジンの最高出力が450馬力に引き上げられ、専用DSC及びディファレンシャルセッティング、専用シートなどが装備される[4]
2016年11月14日
同年のDTMシリーズチャンピオンを記念した特別仕様車「BMW M4 DTM Champion Edition」を発表。世界限定200台で、日本への割り当て数は25台となった。
2014年の特別仕様車と同様に、マルコ・ヴィットマンがDTMで優勝したことを記念したもので、2014年仕様との差異としてはレースカーの外観をモチーフにしたフィルム等は装備されなかったものの、専用のMストライプが装備される他、エンジン及び外装の仕様などが「M4 GTS」と同等となった[5]
なお、フロントスポイラーなど細かな点で「M4 GTS」とは異なるパーツが装着される[6]。また、ドイツ本国仕様ではカーボンボンネットが装備されているが、日本正規輸入仕様は通常モデルと同様のボンネットに変更されている[7]
2017年5月9日
M3と同時にマイナーチェンジとなるLCIを実施。4シリーズと同意匠のLEDヘッドライト及びテールライトを採用した。コンペティション仕様はオプション装備ではなく、モデル体系の一つとしてラインナップしている[8]
2017年5月10日
「M4 CS」を発表。限定数は60台。事専用スポイラー、ディフューザーやアロイホイールの他、内装はM4 GTSを彷彿とさせる軽量化仕様の専用部品となっている。本モデルにもOLED仕様のテールライトが装備される。また、エンジンは専用のチューニングが施された仕様となり、最大出力を460馬力としている[9]
2017年8月28日
M4 Competitionにマニュアルトランスミッションを設定[10]
2017年11月
ドライブシャフトを太いカーボン製から細いスチール製へ変更し、空いたスペースに排気ガス規制に適応させるための浄化装置を装備した。
2017年12月25日
BMW M3セダン/M4クーペCompetitionの限定モデル「M Heat Edition」を発表。M3/M4それぞれ15台ずつとなり、納車は2018年2月より開始。BMW M3 / M4 Competitionをベースに、Individualにて設定可能な「タンザナイト・ブルー・メタリック」を装備する他、専用塗装の20インチMライト・アロイ・ホイール666M、M Performanceの外装及び内装部品を装備する[11]
2018年5月24日
BMW JAPANがM4カブリオレを発表。納車は同年秋以降とした。
M4カブリオレは、Competition仕様・DCT・右ハンドルのみの設定となり、ベースモデル及びMT、左ハンドルは日本仕様として設定されない。
同時に限定車となる「BMW M4カブリオレ30 Jahre(ドライシッヒ・ヤーレ)」を10台限定で販売すると発表した。これは、M3カブリオレの30周年記念車で、M3にて限定販売された「30 Jahre」と同等の仕様となる。専用カラーのインテリア及びエクステリアの他、専用レタリングが施されたシートなどが特別装備として装備される[12]
2020年1月15日
BMW M4 Edition Heritageの発売を発表。M4 CompetitionをベースにMの3色をイメージした限定カラーと特別装備の限定仕様車で、世界で750台限定となる。そのうち日本への割り当ては30台と発表された。
装備は、ルーフに専用のMストライプが入る他、スカッフプレートやインテリアパネルが専用ロゴ入りとなる。アルミホイールはM4 Competitionに装備されているものと同一の666Mであるが、オービット・グレーに塗装される限定仕様の物が装備される。シート形状はM4 Competitionと同様だが、シート表皮は個々のボディカラーに合わせてカラーリングが異なる専用シートがあしらわれる[13]
ボディカラー別の内訳は下表のとおり。
ボディカラー 台数
ラグナ・セカ・ブルー 15
ベルベット・ブルー 10
イモラ・レッド 5

スペック

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 ハンドル位置
M4 クーペ(6MT) 2014年2月- S55B30A 直列6気筒 ツインターボ 2,979cc 431ps/56.1kgm 6速 MT 後輪駆動 右/左
M4 クーペ(7DCT) 7速 M DCT Drivelogic
M4 クーペ

Competition(6MT)

2017年8月- 450ps/56.1kgm 6速 MT 右/左
M4 クーペ/カブリオレ

Competition(7DCT)

2016年4月- 7速 M DCT Drivelogic
M4 クーペ CS(7DCT) 2017年 直列6気筒 ツインターボ

(ウォーターインジェクション)

2,979cc 460ps/61.1kgm 7速 M DCT Drivelogic 右/左
M4 GTS(7DCT) 2016年 500ps/61,2kgm 7速 M DCT Drivelogic 右/左


レース仕様

M4 GT4

2017年5月24日
グループGT4規格に準拠したレーシングカーの「M4 GT4」が発表された。GT4規格で開催される国際レース等に参加する事を目的としたモデルである[14]
2018年3月12日
BMW Team StudieがM4 GT4を用いてブランパン GTシリーズ・アジアに参戦を発表。同年のシリーズでチームチャンピオンを獲得した[15]
2019年3月20日
BMW Team StudieがM4 GT4を用いてブランパン GT ワールドチャレンジ・アジアに参戦を発表。同年のシリーズでは81号車単独でのレースが多く、2台体制のTeam iRace.WinのメルセデスAMGにポイントが及ばず、チームチャンピオンの獲得はできなかったが、ドライバーズチャンピオンを獲得した[16][17]
2020年3月11日
BMW Team StudieがM4 GT4を用いてピレリスーパー耐久シリーズに参戦する事を発表した。なお、チームは「SS/YZ Racing with Studie」と「Teamサントメ・プリンシペwith Studie」となった。また本体制発表はCOVID-19の影響によりオンライン配信での体制発表会となった[18]
グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 ハンドル位置
M4 GT4(7DCT) 2017年5月- S55B30A 直列6気筒 ツインターボ 2,979cc 431ps/--

*BoPにより変動

7速 M DCT Drivelogic 後輪駆動

M4 DTM

ドイツツーリングカー選手権(DTM)に参戦するために制作された車両。M4の名前を冠しており、外装もM4に準じるが、モノコックなどの主要部品はDTM車両専用品となり、エンジンも専用開発のエンジンが搭載されるなど、メカニズムは市販車とは全くの別物である。

2014年 - 2018年はV型8気筒NAエンジン、2019年からは直列4気筒ターボエンジンが搭載されている[19]。日本のSUPER GT・GT500クラスと主要部品の共通化が進められており、Class1規格車両となる予定である[20]

グレード 参戦年 エンジン エンジン形式 排気量 馬力 駆動方式 ハンドル位置 レース最高順位 シーズン総合成績(ドライバー)
M4 DTM NA 2014 V型8気筒 自然吸気 P66 4000cc 480PS 後輪駆動 1位 1位(マルコ・ヴィットマン)
2015 1位 4位(ブルーノ・スペングラー)
2016 1位 1位(マルコ・ヴィットマン)
2017 P66/1 500PS 1位 5位(マルコ・ヴィットマン)
2018 1位 4位(マルコ・ヴィットマン)
M4 Turbo DTM 2019 直列4気筒 ターボ P48 2000cc 610PS + 30PS 1位 3位(マルコ・ヴィットマン)
2020 580PS + 60PS 1位 5位(ティモ・グロック)

2代目(2020年-)G82/G83

BMW・M4
G82
G82 M4 Coupé
概要
販売期間 2021年 -
ボディ
乗車定員 4(G82)
ボディタイプ 2ドアクーペ
駆動方式 FR/AWD
パワートレイン
エンジン 3.0L直列6気筒ガソリン
変速機 8AT(コンペティションモデル)/ 6MT(通常モデル)
車両寸法
ホイールベース 2,855mm
全長 4,805mm
全幅 1,885mm
全高 1,395mm
車両重量 1710kg(MT)/1730kg(AT)
その他
最小回転半径 5.2m
燃費(WLTCモード) 国土交通省審査値:10.1km/L
市街地(WLTC-L):6.9km/L
郊外(WLTC-M):10.4km/L
高速道路(WLTC-H):12.3km/L
系譜
先代 M4(F82)
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モデルコードはクーペがG82、コンバーチブルがG83

2021年3月に新型M4クーペを発売[21]。2021年5月28日にはコンバーチブルが追加された[22]

エクステリアは、2020年にフルモデルチェンジしたG22型4シリーズクーペを踏襲しており、フロントグリルはMダブルバーの横格子のグリルが装備される。内装も同様にG22型4シリーズを踏襲するが、メーターやステアリングパドル、シートなどは専用装備となっている。ボディサイズは先代と比較して全体的に大型化され、全長で109mm、全幅で17mm、全高で8mm、ホイールベースで47mm大きくなった。

エンジンはB58をベースとしたS58型直列6気筒エンジンが搭載され、最高出力はベースモデルで480馬力、コンペティションモデルで510馬力を発生する。トランスミッションは6速MTと8速ATが設定され、ドイツ本国仕様はベース車は6速MT+FRの組み合わせ、コンペティションは8速AT+FRもしくは4WDの組み合わせとなる。なお、先代に存在したDCT(M DCT)搭載車は設定されない。

タイヤおよびホイールは前後異径で、フロント9.5Jx18(275/40ZR18)、リア10.5Jx19(285/35ZR19)が標準装備となる。

2024年1月31日、M4およびM4 ConvertibleのLCIが発表された。M4 Competition MxDriveは、従来の510馬力から530馬力に出力が向上された他、ヘッドライトおよびインテリア(ダッシュボード及びステアリング)など変更されたほか、レーザーLEDテールランプ(M4CSL装着品と同等品)がオプション設定された。また、ヘッドライトデザインの変更に伴い、レーザーLEDヘッドライトが廃止された。

なお、日本仕様については2024年3月時点で公式発表はないが、Webサイト及びコンフィングレータはLCI仕様に変更されており、在庫検索を見てもLCI仕様の入荷情報がアップデートされている。

スペック

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式
M4 Coupé(6MT) 2021年3月- S58B30B 直列6気筒 ツインターボ 2992cc 480ps/550Nm 6速 MT 後輪駆動
M4 Coupé Competition(8AT) S58B30A 510ps/650Nm 8速Mステップトロニック(Drivelogic付)
M4 Coupé Competition M xDrive(8AT) 2021年4月- 4輪駆動
M4 Convertible Competition M xDrive (8AT) 2021年5月-
M4 コンペティション

日本での販売

2021年1月26日
M3と同時に発表[23]
駆動方式は当初FR(後輪駆動)のみ。トランスミッションは8速ステップトロニック(トルクコンバータ式AT)と6速MTが設定される。なお、ハンドル位置は左右から選択可能である。
グレードでは、サーキット走行などを見据えて一部の運転支援装備を非装着とし、代わりにMカーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シートなどを装備した「Track Package」が用意される。
2021年9月3日
四輪駆動車(xDrive)を追加[24]。同年9月末以降順次納車とした[24]
2021年9月10日
「M4 Cabriolet Competition M xDrive」を発表。同日より発売を開始した[25]
2022年7月以降
CompetitionのFR車が販売終了、M4、M4 Competition M xDriveおよびM4 Competition M xDrive Track Packageのラインナップに変更された。

スペック(日本仕様)

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 ハンドル位置
M4 クーペ 2021年3月- S58B30B 3.0直列6気筒 ツインターボ 2992cc 480ps/550Nm 6速 MT 後輪駆動 右/左
M4 クーペ Competition 2021年3月-2022年6月 S58B30A 510ps/650Nm 8速 M Steptronic
M4 クーペ Competition Track Package
M4 クーペ Competition M xDrive 2021年9月- 四輪駆動
M4 クーペ Competition M xDrive Track Package
M4 カブリオレ Competition M xDrive

レース仕様

M4 GT3

2019年12月6日、M6 GT3に次ぐ新型のグループGT3車両としてM4 GT3が発表された。2022年シーズンのレース参戦に向けて開発を進める旨の発表がされている[26][27]

2022年からはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが、ユナイテッド・スポーツカー選手権のGTD ProクラスにM4 GT3で参戦。2023年からはチームWRTもBMW陣営に加わり、インターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパにM4 GT3で参戦する[28]

日本のレーシングチームでは、BMW Team Studie2022年のSUPER GTからM4 GT3で参戦し[29]、第3戦鈴鹿300kmレースでクラス優勝している。

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 ハンドル位置
M4 GT3(Xtrack 6速) 2022年 P58 直列6気筒 ターボ 2,993cc 590ps/--

*BoPにより変動

Xtrac 6-speed gearbox 後輪駆動

M4 GT4

先代のM4 GT4に次ぐ新型のGT4車両として2023年シーズンのレース参戦に向けて開発を進める旨の発言がBMWのモータースポーツのディレクターからされている[30]

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最高出力/最大トルク 変速機 駆動方式 ハンドル位置
M4 GT4(ZF 7速) 2022年 P58 直列6気筒 ターボ 2,993cc 550ps/66.2kgf・m

*BoPにより変動

ZF 7-speed gearbox 後輪駆動

脚注

関連項目

外部リンク

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